バドミントンを始めたいと考えている女性にとって、最初のラケット選びはとても重要です。
適切な重さやシャフトの硬度、扱いやすいバランスを選ばないと、フォームが安定せず思うようなショットが打てなかったり、肩や腰を痛める原因にもなります。
この記事では、2025年最新情報も交えながら、女性初心者が安心して選べるバドミントンラケットの選び方とおすすめモデルをわかりやすく解説していきます。
目次
女性初心者向けバドミントンラケットの選び方
女性初心者がラケットを選ぶ際は、扱いやすさを最優先に考えましょう。
特に注目したいのは重さ、シャフトの硬さ、重心バランスの3点です。適切なスペックを選ぶことで、楽にスイングができると同時に疲労も抑えられます。
重さ:4U~5Uの軽量モデルを選ぶ
成人女性の初心者には、できるだけ軽いラケット(4Uや5U)がおすすめです。
4Uラケットはおおよそ80~85g、5Uラケットはそれより軽く75~80g程度です。軽量モデルはスイングが楽で取り回しがよく、肩や手首への負担も小さくなります。
たとえば、4Uモデルと3Uモデルで比べると、4Uのほうが少ない力でシャトルを飛ばしやすいので、初心者でも安定してクリアやネット際のショットを打ちやすくなります。逆に重すぎるラケットは扱いが難しく、フォームが崩れたり疲れやすくなるので注意しましょう。
シャフトの硬さ:柔らかめを優先
シャフトが柔らかいラケットは、ラケット本体がしなる力で飛距離を出せるため、女性初心者に向いています。
柔らかめのシャフトは、力がそれほどなくてもラケットの反発を利用して遠くへ飛ばせるのが特徴です。一方で硬いシャフトは面の安定性が高い反面、スイングタイミングがずれると飛距離が落ちることがあります。
最初は無理に強く打つ必要はなく、安定したフォームで打つことを目指すのが上達への近道です。そのため、扱いやすさを重視してシャフトは中程度より柔らかめのものを選ぶとよいでしょう。
バランス:イーブンバランスまたはヘッドライトがおすすめ
ラケットの重心バランスも重要です。女性初心者には重心が中央付近(イーブンバランス)か、ややヘッドライト(ラケットのヘッド部分が軽い)のものが扱いやすいです。
ヘッドライトのラケットはラケットの取り回しが非常に楽で、とっさのカットやネットプレーでの反応が速いメリットがあります。逆にヘッドヘビー(ラケットの先端が重い)タイプはパワーショットで威力が出やすい反面、初心者には振り切るのが大変なことがあります。
最初のうちは操作性を優先し、イーブンから若干ヘッドライト寄りを選ぶのが無難です。また女性初心者は小柄な方も多いので、ラケット全長が若干短めのジュニア用モデルを選ぶのも一つの方法です。
初心者向けラケットと上級者用ラケットの違い

初心者向けラケットは基本的に軽く柔らかい仕様、低価格であるのが特徴です。
このセクションでは初心者用と上級者用ラケットの違いを整理し、適切な選択の参考にしましょう。
重さ・硬さ・バランスで比較
初心者用ラケットは軽量(4U~5U)でシャフトが柔らかくなっており、バランスも取り回しやすい傾向にあります。価格も比較的安価に設定されていて、初めての一本として購入しやすい価格帯です。
一方、上級者用ラケットは重さが3U中心(80~90g)でシャフトが硬め、バランスもヘッドヘビー気味のものが多くなります。価格は高めで、素材や技術の違いから打球の安定性やパワーが求められる仕様です。以下の表で主な違いをまとめます。
初心者向けと上級者向けラケットの比較表
項目 | 初心者向けラケット | 上級者向けラケット |
---|---|---|
重量 | 軽量(4U~5Uが中心) | やや重量級(3Uが中心) |
シャフト硬度 | 柔らかめ | 硬め |
重心バランス | イーブン~ヘッドライト | ヘッドヘビー多め |
価格帯 | 比較的安価 | 高級モデルが中心 |
この表からもわかるように、初心者女性は軽量で柔らかいラケットを選ぶことで、無理なくシャトルを飛ばしやすくなります。上級者用ラケットはスペックが高い分、腕力やスイング技術が必要になるので、初心者のうちはあえて手の届きやすいモデルを選ぶとよいでしょう。
初心者女性におすすめのラケットモデル

実際に市販されている中から、女性初心者にも扱いやすいと評判のモデルを紹介します。複数のブランドから選ぶことで、自分に合った一本が見つかるでしょう。
Yonex(ヨネックス)のおすすめモデル
ヨネックスは日本の老舗ブランドで、初心者から上級者まで幅広いモデルを揃えています。女性初心者には以下のようなモデルが人気です:
- Nanoflare 300:4Uの軽量モデルで振り抜きが良く扱いやすいヘッドライトバランス。シャフトはやや柔らかめで、コントロール重視の女性に向いています。
- Arcsaber 3:初心者向けに設計された柔らかいシャフトのモデルです。コントロール性能が高いので、正確なクリアやドロップを練習したい方におすすめです。
- Nanoray 450 Light:4Uの超軽量モデルで、ラケットを素早く振れるためリターンやネットプレーが得意になります。女性にも人気の明るいデザインです。
他社の人気モデル
ヨネックス以外にも、女性に適したモデルがあります:
- ミズノ アルティウス01 Speed:4Uの軽量ヘッドライトモデルで、柔らかいシャフトが特徴。操作性に優れ、ヘアピンなど繊細な調整がしやすいです。
- ゴーセン グラビタス6.5-LL:シリーズ最軽量で65g前後(ここに書く重量は目安)。女性やジュニアでも振り抜きやすい超軽量設計で、素早いラリーに向いています。
- ビクター Thruster K(※必ずしも低価格モデルではありませんが、ヘッドライト設計の操作性を重視する女性におすすめのモデルです)
これらのモデルは全て軽量で扱いやすいスペックになっており、女性初心者でも比較的スムーズに扱えます。購入する前には実際にラケットを握ってみて、重さやグリップの感触を確かめると安心です。
ラケット購入時のポイント(価格・付属品)
初心者がラケットを選ぶ際には、価格と付属品も考慮しましょう。最適な一本を見つけるための目安ポイントを解説します。
価格帯とコストパフォーマンス
初心者向けラケットの価格は、5,000円台から20,000円台まで幅広く存在します。初心者のうちは無理に高級モデルを買い揃える必要はありません。初心者向けのエントリーモデルであれば、1万円前後のものでも十分な性能があります。
一般的な目安としては、初めてであれば中価格帯(8,000~15,000円程度)のモデルを選ぶと、コストパフォーマンスが高く、品質も安心です。予算に余裕があれば品質の良いグリップやガット張りが初めから含まれているモデルを選ぶとよいでしょう。
なお、バドミントン用品は中古でも購入できますが、初心者のうちは新品をおすすめします。理由はグリップやガットの状態が劣化していると正しい感覚がつかめず、上達が遅れる可能性があるためです。
グリップサイズやガット選び
ラケットのグリップサイズは女性の場合、少し細め(例えばヨネックスのG6)の方が握りやすいことが多いです。日本メーカーのバドミントンラケットでは、一般的に「G5」か「G6」のグリップが選択肢となります。ヨネックス製品であれば、4UのラケットにG5とG6が用意されていることが多く、女性は細めのG6を選び、必要に応じて厚手のオーバーグリップを巻くのが便利です。こうすることで手に馴染んだ感覚に調整できます。
ガット(シャトルを打つ弦)の選び方も重要です。初めから同率で張ってあるものを購入すればいいですが、中上級者向けに張り替える場合は、女性初心者はあまり高いテンション(強く張ること)にしないほうがよいです。目安としては18~20ポンド前後の張り上げがバランス良く、反発力もコントロールもしやすいでしょう。高いテンションはエネルギー伝達は良いものの、シャトルが落ちやすくミスショットを誘う場合があります。
ケースやアクセサリー選びのコツ
ラケットを買う際は、保護用のケースやバッグも意識しましょう。硬式バドミントンラケットは衝撃に弱いので、ラバー製のケースやフレーム補強のあるバッグで持ち運ぶと安心です。
また、ラケットには必ずオーバーグリップテープを巻き、汗や擦れからグリップを守ります。初心者は安価なベーシックグリップでも十分ですが、滑り止め効果の高いものや厚みのあるタイプを選ぶと握りやすく疲れにくくなります。
その他、初心者用のシャトル(球)やスポーツウェア、シューズなどは併せて揃えましょう。ラケットだけでなく動きをサポートする道具も整えることで、安全に楽しめます。
まとめ

以上、女性初心者がバドミントンラケットを選ぶポイントを解説しました。軽量(4U~5U)で柔らかめのシャフト、操作しやすいバランスのラケットを選ぶことで、無理なく基本フォームを身につけられます。価格は高級モデルでなくても構いませんので、予算に合ったエントリーモデルを選びましょう。
最初は挫折しないことが大切ですので、ラケットは試打や店頭で確認し、自分に合ったものをじっくり選ぶことが大事です。今回紹介した最新モデルも参考に、安心して使える一本を見つけて、バドミントンライフを楽しんでください。
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