バドミントン用シャトルでは、ヨネックスのエアロセンサシリーズが定番です。AS-200、300、400、600、700など複数のモデルがあり、それぞれ価格や素材・飛び方に違いがあります。練習用シャトルとして人気が高いエアロセンサですが、使う人のレベルや目的によって選び方が変わります。本記事では各モデルの特徴と違いを詳しく比較し、2025年最新版のおすすめモデルを解説します。エアロセンサシリーズの違いがよくわかり、自分に合ったシャトルを選べるようになります。
目次
バドミントン用シャトル「エアロセンサ」シリーズの違い
エアロセンサシリーズはヨネックスが提供する練習用シャトルコックで、AS-200~AS-700の複数モデルがあります。どのモデルも水鳥の羽根を使用し、AS-200ではアヒル羽根が採用されています。各モデルは価格帯が異なり、下位モデルほど安価で素材に簡易なコルクを使うことでコストを抑えています。AS-400以降は天然コルクを使い、耐久性と飛び性能が向上します。モデル番号が大きくなるほど打球音や飛行の安定性が良くなり、AS-700(約7,040円)は日本バドミントン協会第2種検定合格球(公式戦使用可)として位置付けられています。
エアロセンサシリーズの概要
エアロセンサシリーズは主に練習用を目的としたシャトルコックです。AS-200、300はコルク部分に合成素材(PUコンポジットや2層コンポジット)を使用し安価に仕上げられています。一方、AS-400以上では天然コルクを使用しており、耐久性や飛距離の安定性が向上しています。たとえばAS-200はPU合成コルクで価格を抑えたモデルですが、強く打ち込むとコルクが変形しやすい特徴があります。これに対しAS-300は2層合成コルクで耐久性が高く、AS-400以上は天然コルクで長持ちします。また、AS-700のみが検定合格球で公式試合でも使用可能です。
エアロセンサの特徴
エアロセンサシリーズの大きな特徴は、モデル番号が上がるほど「耐久性」と「飛行性能」が向上する点です。AS-200/300は価格重視で打球感がやや硬めですが、AS-400以上は天然コルクを採用し、打球時の音質が柔らかく飛びも安定します。実際、多くのプレーヤーは「上位モデルは打球音が心地よく、コントロールしやすい」と評価しています。特にAS-700はトップクラスの品質で、耐久性が高いため連続プレーにも耐えます。ただし、それに伴い価格も高くなります。各モデルの違いを理解して、自分のプレースタイルや予算に合ったシャトルを選ぶことが重要です。
エアロセンサ各モデルの特徴と違い

以下はエアロセンサシリーズの各モデルを項目ごとに比較した内容です。続く表や解説を参考に、価格や素材、飛行性能の違いを確認してください。
モデル別スペック比較表
モデル | 価格(1ダース) | コルク素材 | 羽根素材 | 検定合格 | 適正温度範囲 |
---|---|---|---|---|---|
AS-200 | 3,960円(税込) | PUコンポジット | アヒル羽根 | 非検定球 |
27~33℃ 22~28℃ 17~23℃ 12~18℃(番号2~5) |
AS-300 | 4,730円(税込) | 2層コンポジット | 水鳥羽根 | 非検定球 |
27~33℃ 22~28℃ 17~23℃ 12~18℃(番号2~5) |
AS-400 | オープン価格 | 天然コルク | 水鳥羽根 | 非検定球 |
33℃以上 27~33℃ 22~28℃ 17~23℃ 12~18℃ 7~13℃(番号1~6) |
AS-500 | オープン価格 | 天然コルク | 水鳥羽根 | 非検定球 |
33℃以上 27~33℃ 22~28℃ 17~23℃ 12~18℃ 7~13℃(番号1~6) |
AS-600 | 5,830円(税込) | 天然コルク | 水鳥羽根 | 非検定球 |
33℃以上 27~33℃ 22~28℃ 17~23℃ 12~18℃ 7~13℃ 7℃以下(番号1~7) |
AS-700 | 7,040円(税込) | 天然コルク | 水鳥羽根 | JBA2種検定球 |
33℃以上 27~33℃ 22~28℃ 17~23℃ 12~18℃ 7~13℃ 7℃以下(番号1~7) |
この比較表からわかるように、AS-200/300は合成コルクを使った入門向けモデルでコストを抑えた仕様です。AS-400以降は天然コルクを使用し、耐久性や飛距離の安定感が向上しています。AS-700のみ検定合格球で公式戦にも使える最上位モデルです。適応温度帯(温度表示番号)もモデルごとに異なるため、練習場所の温度に合わせてシャトルを選ぶ指標になります。
エアロセンサ200・300(初心者向け)
AS-200とAS-300はエントリーユーザーや部活動での普及モデルです。AS-200(約3,960円)はPU合成コルクとアヒル羽根を使用し、安価ながら水鳥シャトルより安定感はやや落ちます。AS-300(約4,730円)は2層コンポジットコルクに高品質な水鳥羽根を使っており、AS-200より反発力・耐久性が向上しています。
- 価格:AS-200は約3,960円、AS-300は約4,730円(税抜)
- コルク素材:AS-200はPUコンポジット、AS-300は2層コンポジット
- 羽根素材:AS-200はアヒル羽根、AS-300は水鳥羽根
- 性能:AS-300は反発力に優れ、打球音が良好。AS-200はソフトな打感でコスト重視。
実際の使用感として、AS-200は軽く打っても破裂・破損しやすい反面、費用を抑えて気軽に練習できます。AS-300は価格は高めですが、耐久性と安定性が優れるため、練習環境を重視する場合におすすめです。どちらも公式戦には使えませんが、初心者練習用には十分な性能を持っています。
エアロセンサ400・500(練習用モデル)
AS-400およびAS-500は天然コルクを採用した練習用ミドルレンジモデルです。コルクと羽根が高品質になり、AS-300よりも安定した飛びが得られます。価格はオープン価格ですが、いずれもAS-200/300より高く、部活動やクラブチーム練習で長く使える耐久性があります。公式情報では両者の違いは明記されていませんが、一般的にはAS-500の方が若干上位スペックとされています。
- AS-400:オープン価格、天然コルク使用、飛びの安定性が高い
- AS-500:オープン価格、天然コルク使用、AS-400に比べて品質がわずかに上がっているとされる
- 共通点:いずれも水鳥羽根・非検定球で、上記2機種とも温度指数1~6(AS-400/500)の環境で使いやすい
どちらもクラブ練習で多く使われており、中級者でも満足できる性能です。費用対効果が高く、耐久性もあるため、部活動で予算を抑えつつ安定したシャトルを使いたい場合に向いています。
エアロセンサ600・700(上級者向けモデル)
AS-600とAS-700はシリーズ最上位モデルで、いずれも天然コルクを使用し耐久性と飛行性能が高い設計です。AS-600は約5,830円でAS-700(7,040円)に次ぐスペックを持ちますが検定合格ではありません。
- AS-600:5,830円(税込)、天然コルク、水鳥羽根、非検定球、温度番号1~7(幅広い環境対応)
- AS-700:7,040円(税込)、天然コルク、水鳥羽根、JBBA第2種検定合格(公式戦使用可)、温度番号1~7
AS-700は公式練習球としても使える最高級グレードで、安定した飛びと高い耐久性を備えています。AS-600は検定には未合格ですが、AS-700に近い打球感が得られ、価格を抑えたいチームに適しています。上級者や大会前の練習ではこれらの上位モデルが好まれます。
エアロセンサの選び方とおすすめモデル

エアロセンサシリーズの選択ポイントは、主にプレイヤーのレベル、練習頻度、予算、使用環境です。モデル番号が大きいほど品質は向上しますが価格も高くなるため、自分に合ったバランスを見極めましょう。以下におすすめの選び方を示します。
初心者・部活動向けモデル
初心者や中学校・高校の部活動ではコスト面を重視するケースが多いです。費用を抑えたい場合はAS-200(3,960円)やAS-300(4,730円)がおすすめです。これらは非検定球ですが、ナイロンシャトルよりも飛びが良く、手軽にフェザーの感触を味わえます。特にAS-200は最安価で、フォーム習得や基本練習に適しています。
中級者・競技者向けモデル
プレー安定性や耐久性を重視する中~上級者には、AS-300以上が適しています。AS-300はコストパフォーマンスに優れ、ある程度正確な飛びが求められる場面で向いています。さらなる性能を求めるならAS-400やAS-500も選択肢です。試合前練習や高負荷のラリー練習では、AS-600やAS-700といった上位モデルが最適です。これらは打球感が安定し、耐久性も高いため安心して練習に打ち込めます。
選び方のポイント:価格・耐久性・温度
- 価格:予算に応じてモデルを選びましょう。高価なモデルほど品質・耐久性は向上しますが、練習球と割り切るならAS-200/300でも十分な場合があります。
- 耐久性:強打する、練習回数が多い場合は耐久性重視。AS-300以上は合成コルクより長持ちし、コスパが良いです。
- 温度・環境:ヨネックスのシャトルには温度表示番号(適正温度範囲)があります。室温が高いとシャトルは速く飛ぶため大きい番号(寒冷地用)を、暑い環境では小さい番号(温暖地用)を選ぶと安定します。
以上を参考に、自分の練習スタイルや予算、練習場所の条件に合わせてモデルを選びましょう。
まとめ
エアロセンサシリーズはモデル番号が大きくなるほど価格・飛行性能・耐久性が高まります。入門者や部活動ではAS-200/300でコスト優先の選択を、中級以上や競技者はAS-300以上で安定性を重視しましょう。最高位のAS-700は検定合格球で公式戦にも使え、トッププレーヤーからの信頼も厚いモデルです。シャトルを選ぶ際は価格だけでなく、練習頻度や室温などの環境要因も考慮に入れると最適な1ダースを選べます。
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