テニスラケットにエッジガードは必要?メリット・注意点を解説

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コラム

テニスをする人なら、ラケットヘッドに貼られた「エッジガード」という保護テープを目にしたことがあるでしょう。しかし実際に必要かどうかは意見が分かれるところです。硬式テニスラケットにはもともとバンパー(ヘッドガード)が装着されている機種が多く、軽度の擦り傷ならそれほど気にしない場合もあります。一方で、擦れによるフレームの傷みを気にする方や、ソフトテニスラケットのように元からバンパーがない場合には、エッジガードを使うメリットが大きくなります。このページでは、エッジガードの役割やメリット・デメリット、使用方法について詳しく説明し、エッジガードがラケットに本当に必要かどうかを検討します。

テニスラケットにエッジガードは必要?

まずは「テニスラケットにエッジガードは必要か」という基本的な疑問から考えていきましょう。結論を言えば、必ずしも全員が使わなければいけないものではありません。硬式テニスラケットには工場出荷時から丈夫なバンパーが付いていることが多く、軽い擦り傷程度ならバンパーで十分保護されます。一方、ソフトテニス用ラケットやバンパーのないモデルではフレームがむき出しになりやすく、わずかな傷みが積み重なるとフレーム破損につながることもあります。したがって、一般的な硬式テニスではエッジガードは必須ではないことが多いものの、使用環境やプレーヤーのこだわりで必要性が出てくるケースもあります。

硬式テニスとソフトテニスの違い

硬式テニスラケットでは、タイトルにもあるように多くのモデルにバンパー(別名ヘッドガード)が標準装備されています。このバンパーはフレーム上端を覆い、地面との擦れやボールとの接触などによる衝撃からガードしてくれます。したがって、硬式テニスで頻繁に地面に擦れるプレーをしなければ、エッジガードなしでラケットを使用しても大きな問題は起きにくいとされています。

対してソフトテニスラケットは、コストや設計上の理由からヘッド部分にバンパーガードが付いていないことがほとんどです。そのため、2時・10時方向のようなフレームの側面が地面に触れると塗装が剥がれやすく、“フレーム直下のカーボン(炭素素材)がむき出しになり、累積的にフレーム破損の原因になり得る”と指摘されています。このような事情から、ソフトテニスを含むバンパーなしラケットには、エッジガードを貼ることでフレームを守ろうとする方が多いわけです。

初心者と上級者では必要性が変わる?

エッジガードの使用はプレーヤーのレベルや考え方によっても分かれます。初心者や経験の浅いプレーヤーは、ラケットを地面に擦ってしまう機会が多いため、擦り傷による破損を防ぐ意味でエッジガードを取り入れるケースが多いでしょう。実際、練習環境ではエッジガードなしのラケットを使っていると、ボール拾いや低い打球で何度もフレームを擦りやすくなります。

一方、上級者や競技志向のプレーヤーはパフォーマンスを重視する傾向があり、エッジガードを敬遠する場合があります。というのも、ヘッド側に重りを貼り付けるようなものなので、きっちり貼るとラケットのバランスがトップヘビーになり、スイングウェイト(振り抜きの重さ)が大きく変わるためです。上級者のなかには「わずかな傷なら我慢しても構わない」という考えの人もおり、実際にトッププレーヤーの多くは大会などではエッジガードをしていません。しかし個人差も大きく、フレームが大切な趣味レベルのプレーヤーなどは、性能よりも安心感を優先して使うこともあります。

プロ選手の使用傾向

また、プロやセミプロのプレーヤーではエッジガードの使用に対するスタンスが明確に分かれる傾向があります。硬式テニスでは世界的なトップ選手でも粘着テープタイプのエッジガードを使用する人は非常に少なく、バンパーで十分と考える人が大半です。彼らはフレームの重さやラケットの軽快さを優先し、研ぎ澄まされたバランス感覚を維持したいわけです。

一方で、ソフトテニスのトップ選手でも数年前まではエッジガードを貼っている選手が多く見られましたが、最近では「試合用ラケットは信頼性のある新作を入手できるので、あえて貼らない」という意見も出ています。ただし、ソフトテニス部の学生など一般プレーヤーの間では、やはりラケット保護のためにエッジガードを活用する人が多いのが現状です。

エッジガードとは?

エッジガードとは、ラケットのフレーム上端に貼り付ける保護用のテープやシールのことです。先述の通り多くの硬式テニスラケットには工場から樹脂製のバンパーが付いていますが、エッジガードはその代わりに後付けできるタイプの保護ツールと考えると分かりやすいでしょう 。

具体的には、耐久性のあるプラスチックやウレタンなどの薄いテープでできており、両面に粘着剤が付いていないタイプがほとんどです。フレームの周囲に巻き付ける形状や、小さなシート状にカットされたものなど、形状にはバリエーションがあります。

エッジガードの役割

エッジガードの主な役割は、フレームの傷つきを防ぐことです。プレー中のボール拾いや低いショットでどうしてもラケットヘッドが地面と擦れてしまうため、2時・10時方向あたりの塗装面が削れることは避けがたいのが現実です。エッジガードを貼っておくと、その部分の擦り傷はガード側で受け止められるため、塗装層直下のカーボンファイバーまでダメージが及ぶ確率を下げることが期待できます。傷つきやすいフレームをガードすることで、結果的にラケットの寿命延長につながる可能性があります。

バンパーとの違い

バンパーとの大きな違いは、エッジガードには外部からの衝撃に対する強度がほとんどない点です。バンパーは厚みのある樹脂製でラケットを隙間なく覆い、強いこすれや衝撃から構造部分を守るよう設計されています。一方、エッジガードは薄いテープなので、万が一劇的にラケットをぶつけた場合には変形せずに剥がれてしまうか、テープだけが削れるだけでフレーム自体を衝撃から守る機能はほとんどありません。あくまで細かい傷を防ぐ補助的なアイテムと考えてください。

素材・形状と種類

エッジガードは製品によって素材や形状が異なります。一般的にはポリウレタンやPVCなどの合成樹脂が使われ、軽くて柔軟性がありながらある程度の厚みで擦り傷を防げる作りです。一部には高伸縮性のウレタン素材が使われるものもあります。形状は、ラケットの輪郭全体を1本で巻けるタイプや、必要な部分だけをカバーする数本のピース状になっているタイプなどがあります。

色やデザインも多彩で、無色透明から黒、蛍光カラー、ホログラム柄などさまざまです。たとえばヨネックスからはラケット3本分が取れるセットが発売されていて、ホワイトやイエロー、レッドなど全9カラーが用意されています。またミズノは無数のソフトテニス用柄のものがあり、各機種に合った専用設計になっている商品もあります。需要に応じて、スポーツ用品店やネットショップで幅広い製品が手に入ります。

テニスラケットにエッジガードをつけるメリット

エッジガードを使用する大きな利点は、何と言ってもラケットへのダメージを防げる点です。擦り傷や小さな衝撃からフレームを守ることで、見た目の美しさを保ったり、最悪の場合に起こり得るフレームの破損リスクを軽減できる可能性があります。また、エッジガードを貼ることで見た目のカスタマイズ性が上がる点もメリットです。カラーも多彩ですので、自分の好みに合わせてラケットをドレスアップできます。友人と被らないデザインを楽しんだり、グリップテープやウェアの色に合わせられるのは大きな魅力です 。

さらに、安心してプレーできるという心理的効果も見逃せません。新調したばかりの大切なラケットの場合、少しでも傷をつけたくないと感じる人は多いもの。エッジガードをつけておくことで、ラケットを地面に擦ってしまったときの不安が減り、プレーに集中しやすくなります。実際、あるスポーツショップの解説では『新品ラケットを使う際の精神的安心のためにエッジガードを貼る人も多い』と紹介されています。

  • ラケットの擦り傷を防ぎ、フレームを保護できる
  • 多彩なカラーで個性的なデザインを楽しめる
  • 擦り傷を気にせず安心してプレーでき、ラケットを長く使える

テニスラケットにエッジガードをつけるデメリット

一方、エッジガードには注意すべき点もあります。まず重さとバランスの変化です。エッジガードはヘッド側に重さを追加しますので、貼り付けるとラケットのバランスがわずかにヘッドヘビーになります 。スイングウェイトが増すと、振り抜きの感覚に違和感を覚える場合があります。特に競技レベルでラケットバランスに敏感なプレーヤーは、この影響を嫌ってエッジガードを避けることもあります。

また、粘着面のお手入れも一手間です。一度テープを貼ると剥がし跡(粘着剤)がフレームに残りやすく、きれいに除去するのが意外と大変です。ネット上では「酢や歯磨き粉、消しゴムを使っても粘着が落ちない」といった声もあり、場合によっては専用の粘着除去剤が必要になることもあります。また、貼り直しができないタイプが多いので、位置合わせを間違えると手間が増えます。

さらに、そもそも不要という意見を持つ人がいるのも事実です。特に硬式テニスでは「ラケットは消耗品だから多少傷がついても仕方ない」「必要ないからお金と手間の無駄」と感じるプレーヤーもいます。また、「エッジガードを使っているのは初心者だけ」という指摘が部活の先生から聞かれた例もあり、貼っていることで『初心者向け』と見なされる風潮も一部であります。そのため、エッジガードの必要性については「人によって捉え方が分かれる」という点を理解しておくとよいでしょう。

  • ラケットヘッドに重さが加わり、バランスや振り抜き感に影響する
  • テープの粘着痕を除去するのが手間(剥がし直しや粘着跡の処理が必要)
  • ラケットの消耗品と割り切る人には「不要」と感じられる場合もある

エッジガードの選び方

エッジガードを選ぶときには、素材・厚さ・形状・デザイン・価格など複数の要素を考慮しましょう。まず厚さや素材ですが、メーカーによってかなり差があります。ヨネックス製品は比較的厚めでしっかりとした作り、ミズノ製品は極細で軽量という特徴があります。軽さを重視するならミズノの薄型タイプを、しっかり保護したいならヨネックスの厚めタイプを選ぶといいでしょう。

カラーやデザインも重要な選択ポイントです。前述の通り、エッジガードは見た目のカスタマイズにもなるため、ラケットやウェアに合わせた色を選ぶのも楽しみの一つです。例えば、スパンコールのように光るホログラムタイプや、チームカラーの蛍光色など、スポーツブランド各社から多種多様な柄が出ています。

また対応機種や枚数もチェックします。ソフトテニス専用の形状のものや、硬式と兼用できるシート状のものなどがあります。テニス専門店や通販での製品説明を確認しましょう。価格面では、1本(1本分)売りのものなら数百円~千円前後、3本分セットになると数千円~という製品が多いです。予算に合わせて、試しに安価なものから始めるか、最初からしっかりしたブランド製品を選ぶか検討してください。

エッジガードの貼り方

エッジガードを貼る前には、まずラケットのフレームをきれいにしておきます。フレーム表面の汚れやホコリを拭き取り、貼り付け箇所が乾燥していることを確認しましょう。

貼り付け前の準備

古いテープが残っている場合は丁寧に剥がし、粘着剤の跡はアルコールや専用クリーナーで取り除きます。ラケットヘッドの形状に沿ってテープをカットする製品の場合、あらかじめ長さを測り、2時・10時で合わせる位置を図っておきます。

貼り付けの手順

次にエッジガードを貼ります。テープタイプの場合は、まずテープの裏フィルムを少し剥がして位置決めします。中心部をフレームに合わせ、中心から両サイドに向かってゆっくり貼り広げると、ずれにくくなります。細かいシート状なら、各ピースを1枚ずつ貼っていきます。貼り終えたら指でしっかり押さえ、空気が入らないように平らにならします。剥がれやすい端は、ラケットのエッジに沿ってしっかりと密着させましょう。

剥がし方と注意点

貼り直しが難しい製品が多いので、一度貼ったら簡単に剥がさないのが原則です。どうしても剥がしたいときは、角から少しずつ手で剥がし、残った粘着はアルコールや粘着除去剤で拭き取ります。再びエッジガードを貼る場合は、粘着面がきれいであることが必須です。なおエッジガードは時間とともに紫外線や摩擦で劣化するため、色あせや浮きが出たら早めに交換しましょう。

まとめ

エッジガードの有無でラケットの耐久性とパフォーマンスにはトレードオフが生じます。メリットとしては、ラケットフレームの擦り傷を防いで寿命を延ばせることや、カラフルなデザインでアレンジ性が高まること、安心してプレーできる心理的効果があります。一方デメリットは、ヘッドに重さを加えることでバランスが変化しやすいことや、粘着跡の処理などメンテナンスの手間が増すことです。最新のトレンドとしては、ヨネックスやミズノから様々なカラーバリエーションのテープが発売されており、HEADなどのブランドからは高伸縮性ポリウレタン製の製品(価格は約2,300円前後)が出ています 。

結局のところ、「必要かどうか」はプレーヤー自身のプレースタイルやこだわり次第です。普段から地面に擦れることが多い練習環境であれば、簡易な保護策としてエッジガードを貼る価値は高いでしょう。逆に、ツアープロのようにラケットの重さやスイング感を最優先するなら、あえて貼らない選択も十分にありです。両者のメリット・デメリットを理解した上で、自分のテニス習慣に合った使い方を検討してみてください。

メリット デメリット
  • ラケットの擦り傷を防ぎ、フレームを保護できる
  • おしゃれなカラーで個性を演出できる
  • 安心してプレーに集中できる
  • ヘッド側に重さが加わり、バランスが変わる
  • 粘着跡の掃除や貼り直しに手間がかかる
  • ラケットを消耗品と考える人には不要と感じられる

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