バドミントンのスマッシュは時速何キロ?世界記録と徹底解説

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コラム

バドミントンはスマッシュの速さで世界記録を持つスポーツです。近年の記録更新で、最速スマッシュ速度は時速565kmを超え、人々を驚かせています。
本記事では「バドミントン 時速」に焦点を当て、世界記録からスマッシュ速度の測定方法、高速スマッシュを打つためのポイント、他スポーツとの速度比較まで、バドミントンのスピードに関する疑問をわかりやすく解説します。

バドミントンのスマッシュは時速何キロ?世界記録と徹底解説

バドミントンにおけるスマッシュの速度は他のスポーツを圧倒するほど速く、
世界中で注目されています。特に最近更新された世界最速記録などを踏まえ、その驚異的な速さを数値で見てみましょう。

男子世界記録:時速565kmの驚き

2023年4月、インドのサッウィサイラジ・ランキレッディ選手がスマッシュの初速565km/hを記録し、男子の世界最速記録を更新しました。
この記録はギネス世界記録にも認定されており、従来の493km/h(マレーシアのタン・ブンホン選手、2013年)を大幅に上回っています。この数字は、バドミントンの驚異的なスピードを物語っています。

女子世界記録:時速438kmの快挙

男子記録に続き、女子でも初の世界記録が樹立されました。2023年に同じ計測でマレーシアのタン・パーリー選手が時速438km/hのスマッシュを打ち、ギネス世界記録の女子部門として認定されました。
これまで女子では公式記録が存在しませんでしたが、この記録からも女性選手のスマッシュ速度が400km/hを超えうることが示されています。

過去の記録と試合中のスピード

最新記録前には、マレーシアのタン・ブンホン選手が2013年に記録した時速493km/hが男子の最高でした。また、試合中に記録されたスピードとしては2017年にデンマークのマッズ・コールディング選手が時速426km/hを出しています。
さらに、日本の桃田賢斗選手も実戦で約400km/hに迫るスマッシュを放っており、シャトルの初速がいかに高いかがうかがえます。女子では2016年にマレーシアのラチャノック・インタノン選手が372km/hを記録するなど、トップ選手の威力はまさに桁外れです。

シャトルの速度測定と減速の仕組み

スマッシュの驚異的な速度を正確に知るには、計測方法とシャトルの特性を理解することが重要です。バドミントンのシャトルは軽量で空気抵抗が大きいため、打球直後は非常に速い速度になりますが、すぐに速度が落ちます。このセクションでは、速度の計測方法とシャトルの減速の仕組みについて解説します。

超高速カメラによるスマッシュ速度計測

スマッシュ速度は主に超高速カメラやスピードガンで計測します。特に世界記録には、ヨネックスが開発した超高速カメラを使用。スマッシュの打球直後に連続撮影し、シャトルの最初の移動距離と時間から瞬間速度(初速)を算出します。
ギネス記録認定の計測方法では、打球後数ミリ秒のシャトルの飛行距離・時間を精密に解析し、瞬時の速度を求めることで、正確な初速が得られます。

シャトルの空気抵抗と減速のメカニズム

バドミントンのシャトルコックは羽根と軸からなる独特な形状で、空気抵抗が非常に大きいのが特徴です。そのため、スマッシュで放たれたシャトルは一気に速度が落ちます。初速が400km/hを超えても、ネットを越える頃には200km/h程度になる計算もあり、コートを通過するまでに秒速数十メートルも減速します。
この急激な減速により、スマッシュした瞬間は高速でも相手に届く頃には速度差が生まれ、相手の反応を揺さぶる効果が生まれます。

速度変化を利用した戦術

スマッシュの速度変化は戦術的にも利用されます。速いスマッシュと遅いドロップを組み合わせることで相手を翻弄できるのもバドミントンの特徴です。例えば、サーブやスマッシュで高速球を打ちつつ、あえて力を抜いたショットで相手のリズムを崩す戦術があります。
シャトルが秒速で減速する特性を逆手に取り、80%程度の力で軌道に変化を持たせると、次のプレーで相手は落ち着いてラケットに合わせやすくなり、実は返球を狙いやすいケースもあります。

高速スマッシュを打つために必要な要素

ただスイングするだけではスマッシュの速度は頭打ちになります。速いスマッシュを打つためにはさまざまな要素が必要です。このセクションでは、正しいフォームから筋力トレーニング、用具の選び方、フットワークまで、スマッシュスピード向上に重要なポイントを紹介します。

フォームとスイング:基本動作のポイント

スマッシュの速度を上げるには、打ち方のフォームが最も重要です。肩から上腕、前腕、手首へと力を伝える動作(キネティックチェーン)を意識し、打点ではラケットのスロート(ラケットのくびれ)を相手コートに向けるような意識で打ち抜きます。
特に手首をしならせる“しなり”の動作が最終的な速度を生み出します。正しいスイングでは打球時にラケット面を噛ませることで弾力を生かし、最大限の威力を引き出すことができます。

筋力・体幹とトレーニング方法

フォームの支えとして重要なのが筋力、特に体幹と下半身の強化です。体幹がしっかりしていれば腕やラケットに伝わるパワーが逃げにくく、強力なスマッシュが打てます。また、脚力を鍛えることでジャンプ力が増し、打点を高く保てるようになります。
実際のトレーニングでは、メディシンボール投げや体幹トレーニング、スクワットなどで全身の連動性を高めます。肩や腕の筋力も重要で、ラケットスイングの繰り返しやウエイトトレーニングで打球時の加速力を上げることができます。

ラケット・シャトル選びのコツ

スマッシュ速度は用具の選択でも変わります。ヘッドヘビー(ラケットの重心がヘッド寄り)のラケットは、インパクト時の慣性を大きくして威力を増しやすい一方、振り抜くには体力が必要になります。軽量ラケットは振り抜きやすく初速を出しやすいです。
ガットのテンションも速度に影響し、テンションが高いほど反発力が増しますが、慣れない場合は切れやすい点に注意が必要です。シャトルコックは高速シャトル(スピードA)など規格があるので、自分に合ったものを選びましょう。

フットワークと反応速度

高速スマッシュを最大限に活かすには、正しい位置取りと素早い反応が欠かせません。フットワークが速いと、打点で体勢を安定させやすくなり、ラケットを思い切り振れるようになります。
そのため、ラダーやコーンを使ったステップワーク練習や、マルチシャトルドリルで反応速度を鍛える練習が効果的です。瞬時にベストポジションにつき、体重移動を連携させることで、スマッシュの威力を最大化できます。

他のスポーツとの速度比較でわかるバドミントンの速さ

バドミントンのスマッシュ速度は、世界トップの他スポーツと比較しても際立っています。下の表は代表的なスポーツの最高速度の例です。
バドミントンのスマッシュは500km/hを超え、これはテニスや卓球の速度を大きく上回っています。

種目(物体) 最高速度(目安)
バドミントン(スマッシュ) 565km/h(世界記録)
テニス(サーブ) 約260km/h(グロス選手)
卓球(スマッシュ) 約100km/h程度
野球(打球) 約170km/h(メジャーリーグ記録)
F1レーシングカー 約370km/h(市販車最高速)
リニアモーターカー 500km/h以上(試験最高速)

各スポーツの最高速度を見ると、バドミントンのスマッシュの速さが際立っています。

バドミントンとテニス・卓球の違い

バドミントンとテニスではコートサイズや打ち合う道具が大きく異なります。テニスコートは広く硬いボールを使うため、打球が減速しにくい一方、バドミントンはシャトルの空気抵抗で減速が激しいため、コートは狭くても高速ラリーが成立します。
卓球もラリーは速いですが球の軌道が非常に短いため、最高速度は一般にバドミントンより小さくなります。以上のように、競技の違いや使用する道具の違いが、スマッシュやサーブの実感速度に影響を与えています。

まとめ

バドミントンのスマッシュは、シャトルの軽さと空気抵抗の強さにより非常に高い初速が特徴です。
世界記録では時速565km/hにも達していて、テニスや卓球など他の球技の速度を大きく上回ります。特にバドミントンの速さは「スポーツ界最速級」と呼ばれる所以と言えます。

一方、シャトルは打球直後に急速に減速するため、試合では速度差を生かした戦術が重要です。速いスマッシュを打つためにはフォームや筋力、用具選び、フットワークといった要素を総合的に鍛えることが必要です。ここで紹介した各ポイントを参考に、スマッシュ速度向上に役立ててください。

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