バドミントンをプレーする際、ネットの高さを意識していますか。
実はバドミントンではネットの高さが公式ルールで厳密に定められていて、すべての競技者が同じ条件でプレーするようになっています。
本記事では2025年最新の情報をもとに、バドミントン競技規則で定められたネットの高さとその測定方法について解説します。
年齢や性別による違いは? 他のスポーツと比べてどうなのか?なども詳しくご紹介しますので、ネットの高さについての疑問を一気に解決しましょう。
目次
公式で定めるバドミントンネットの高さはいくつ?
バドミントンのネットの高さは競技ルールで厳密に定められています。
ネットポスト上の高さ(両端)は1.550メートル、ネット中央は1.524メートルです。
これはバドミントン世界連盟(BWF)や日本バドミントン協会の公式規定でも明記されており、すべての公式試合で適用されます。
ネットの上部には幅75mmの白い帯があり、その内部のコード部分が高さ調整の基準になっています。
公式大会では試合開始前に専用の測定器具でネットの高さがチェックされ、規定を満たしていることが確認されてから試合が始まります。
公式競技規則で定められたネットの高さ
バドミントンの競技規則では、ネット設置用のポスト(支柱)の高さを「コート面から1.550m」と定め、ネットを張ったときに垂直になるように規定しています。
ポストはシングルス・ダブルス問わずダブルスのサイドライン上に設置すると明記されており、この結果、ネット両端は常に1.550mになります。
ネット中央はその調整によって自動的に1.524mの高さとなるため、公式ルールでは両端と中央の高さ差が設けられているわけです。
ネット中央と両端の高さの違い
実際には、ネット中央が両端より約2.6cm低くなるように張られています。
この高さ差は500円硬貨1枚分(直径約2.65cm)に相当し、ネット全体を意図的にわずかに弛ませて設定しているのです。
このようにネット中央を低めに設置することで、シャトルがネットを越える際に余裕を生み、公式試合でも常にこの高さ差を考慮してプレーが行われています。
試合でのネット高さ確認
公式の大会では、審判が試合開始前にネットの高さを必ず測定します。
このときは専用の測定器(高さ計)を使用し、ネット上端が規定値に合っているかどうかをチェックします。
もし高さが規定からずれていれば、その場でネットを再調整し、正しい高さに整えてから試合を開始します。
年齢・性別でバドミントンのネット高さに違いはある?

バドミントンでは、ネットの高さに年齢や性別による違いはありません。
小学生でもプロ選手でも、公式ルールで定められた同じ高さでプレーします。
これは他のネット競技と異なる点です。例えばバレーボールでは、男女の身長差を考慮して男子用ネット(高さ2.43m)と女子用ネット(高さ2.24m)が分かれています。
バドミントンでは世代や性別にかかわらず、常に同じ公式高さが適用される点に留意しましょう。
ネットの高さは年齢・性別で変わらない
バドミントン公式ルールでは、ネットの高さは年齢や性別にかかわらず一定とされています。
そのため、小学生もプロ選手も、男子も女子も同じ高さ(ポール上1.550m、中央1.524m)のネットでプレーします。
体格差があってもラケットを使ってプレーする競技の特徴に合わせ、すべての選手が同じ条件で競えるようにこの統一された高さが採用されています。
バドミントンとバレーボールのネット高さ
バレーボールでは参加者の身長差を考慮し、男子用ネットと女子用ネットの高さが分かれています。
一般的に男子では2.43m、女子では2.24mに設定されています。
ジュニアや学生向け競技ではさらに低い設定になることもあります。このように他競技では世代や性別でネットの高さが変わることが多いのです。
バドミントンネットを張るときの高さ調整と測定方法

ネットを正しい高さに張るには、ポスト(支柱)の設置から測定方法まで注意すべきポイントがあります。
ここではネットの張り方や調整方法をステップごとに詳しく紹介します。
ポスト(支柱)の設置位置
ネットを張る際、ポスト(支柱)は必ずコートのダブルス用サイドライン上に設置します。
シングルスでもポストはダブルスのサイドラインと同じ位置に置かれるのが規定です。
ポストの位置がずれるとネット高さの基準が狂うため、設置場所を正確に合わせることが重要です。
ネットを適切に張るコツ
ネットを張るときは、中央部分がわずかに低くなるよう意識しながら調整しましょう。
両端のポストは高さ1.550mにしっかり固定し、ネットは張りすぎずに程よい緩みを持たせて張ります。
ネットの両端にあるコード(紐)は各ポストにしっかり結びつけ、ポストとの間に隙間がないように固定してください。
隙間があるとシャトルが抜け落ちてしまう可能性があり、公式ルールでも禁止されています。
正しい高さ測定の方法
高さ測定には巻き尺(メジャー)や高さ計を使います。
まずネット両端のポスト上端からコート面までの高さを測り、正確に1.550mになっているか確認します。
次にネット中央部分で同様に測り、約1.524mになっていれば正しく張られています。
日常の練習では専用の高さ計がない場合もありますが、メジャーでおおよその高さを知っておくと大会や審判チェックへの理解が深まります。
- 巻き尺を使い、ネットの両端ポスト上端から床までの高さを測り1.550mを確認する。
- 同様にネット中央の高さを測り、約1.524mになっているか確認する。
- 上記の高さになっていない場合は、ネットの張り直しやポスト位置の微調整を行う。
バドミントンネットの大きさと特徴
バドミントン用ネットの横幅(長さ)は公式規定で6.10m、縦(網高)は約0.76mです。
ネットはこの長方形で構成され、両端でポストに取り付ける余裕を持たせています。
- ネットの長さ:6.10m
- 網の高さ(網高):0.76m
- 網目の大きさ:縦横約15〜20mm
ネットの長さ・幅・高さ
バドミントン用ネットの横幅(長さ)は公式規定で6.10m、縦(網高)は約0.76mです。
ネットはこの長方形で構成され、両端でポストに取り付ける余裕を持たせています。
ネットの素材と網目
ネット本体は濃い色(通常は紺色または黒)の糸で編まれており、15~20mm程度の網目が均一に並んでいます。
網の素材には軽量で強度の高い合成繊維(ナイロンやポリエステルなど)が使われることが多く、シャトルが通過しないしっかりした編み目になっています。
白帯とコード(紐)の役割
ネット上端には幅75mmの白いテープが二つ折りで取り付けられており、その中に太いコード(紐)が通されています。
このコードをポストの上部に引っ掛けてネットを張ることで、ネット全体を引き上げ中央が所定の高さになるよう固定します。
白いテープの幅やコードの引き具合を調整することで、ネット全体の高さを微調整できます。
バドミントンと他スポーツのネット高さの比較

バドミントンと他のネット競技では、ネットの高さに大きな差があります。
下表に代表的な競技のネット高さをまとめました。次にその内容を詳しく解説します。
ネット高さの比較表
競技 | ネット高さ |
---|---|
バドミントン | 中央 1.524m・両端 1.550m |
バレーボール (男子) | 2.43m |
バレーボール (女子) | 2.24m |
テニス | 0.914m |
競技ごとの特徴
表からわかるように、バドミントンのネット高さは他競技の中間に位置します。
バレーボール(男子)では約2.43mと非常に高く、ジャンプとヘディングが重要な要素になります。一方、テニスのネットは中央で約0.914mと低めに設定されており、地面に近いラリー展開が特徴です。
バドミントンでは公式ルールで高さが決まっているためセッティングが簡単な反面、他の競技では性別や年代ごとに高さいが定められるなどネット高さの設定に違いがある点が特徴です。
まとめ
バドミントンのネット高さは競技規則で厳密に定められており、ネット中央が1.524m、両端(ポスト上)は1.550mであることがわかりました。
この高さは年齢や性別にかかわらずすべての選手に共通であり、公式試合では必ずこの条件でプレーします。
ネットを張るときは、ポストの位置や張り具合に気を配り、測定器具で正確に高さを確認しましょう。他競技と比べてネット高さの違いを理解することで、バドミントン特有のゲーム展開も見えてきます。
この記事を参考に、公式ルールに合ったネット高さで安心してプレーしてください。
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