バドミントンの試合では、スコアシートを正しく記入することが必須です。審判を担当する際は、ラリーごとの得点やサーブ権の移動などを正確に記録しなければなりません。本記事では初心者でもわかりやすいように、スコアシートの基本から実際の書き方までをステップごとに解説します。最新の競技規則にも触れつつ、シングルス・ダブルスそれぞれのポイントやミスを防ぐコツ、便利な練習ツールなどを紹介します。これを読めば、2025年の最新ルールに対応したスコアシート記入の流れがしっかり身につきます。
目次
バドミントン スコアシートの書き方:基本ルールと重要ポイント
まずは、スコアシートの基本的な概要と役割を押さえましょう。スコアシートとは試合中の得点や運営情報を記録する用紙で、試合の公正さと正確な結果判定のために欠かせないものです。バドミントンは1ゲーム21点制(デュース時は2点差がつくまで、最大30点まで)という攻撃的な得点方式を採用しています。したがってスコアシートでは、各ラリーでどちらの選手(またはペア)が得点したかを逐一記録し、ゲーム終了時点で正確なスコアが示せるようにします。近年のルール改正により、20-20で2点差がつくまで続ける点などがありますが、スコアシートの記入方法自体に大きな変化はありません。ルールに沿った点数の付け方(ラリーポイント制)と、サーバー交代の仕組みを把握しておくことが、記入ミスを避ける基本です。
スコアシートには主に以下のような構成があります。それぞれを理解して使いこなしましょう。
- 大会名・日付・コート番号:試合が行われる大会名や日時、コート番号などを記入する欄です。
- 選手情報:競技者(シングルスなら2人、ダブルスなら4人)の名前や所属チーム、背番号などを記入します。
- スコア記入欄:各ゲームの得点や勝敗を記録する主要部です。ラリーが進むごとに得点欄を更新していきます。
- 署名欄:ゲーム終了後に審判(主審)や勝者がサインする欄です。最終結果を公式に確定させる役割を果たします。
スコアシートとは何か?
スコアシートはバドミントンの試合で使われる公式の記録用紙で、得点表とも呼ばれます。代表的な内容としては、対戦する選手名、得点経過、競技開始時間、審判名などが含まれます。複数ゲーム制の試合では、各ゲームごとの得点を追記し、最終的な勝敗を示す重要な証拠となります。競技規則でも、公式試合にはスコアシートの使用が義務づけられており、選手自ら審判をする場合でもこれを正確に扱えるようになる必要があります。
得点方式と記録の基本
最新ルール(2025年時点)では、1ゲーム21点制(ラリーポイント制)で得点を競います。各ラリーごとに得点を決定し、サーバー側がラリーに勝つとサーバーに加点、レシーバー側が勝つとサーバー権が相手に移動して相手に加点します。20-20となった場合はどちらかが2点差をつけるまで続け、最大30点までプレイします。スコアシートにはこの得点の推移をそのまま反映させ、1ゲームの終了時には21点を先取した側がそのゲームの勝者となります(例外:20-20からのデュース扱い)。スコアシートの得点欄はゲームごとに分けられ、最終的には3ゲームマッチなら各ゲームの得点とセット数をきちんと記載できるようにします。
スコアシートの役割と重要性
スコアシートは試合の記録であると同時に、公式記録として大会本部へ提出されます。正確に記入されていないと、勝敗判定やランキング上の記録に誤りが生じる可能性があるため、非常に重要です。また、書き方を間違えると試合結果自体が覆ることも考えられます。審判は試合の進行と同時にスコアシートを書き進める必要があるため、効率的かつ確実に記録できる下準備やコツを身に付けることが大切です。
スコアシートの構成と必要な記入事項

次に、スコアシートの具体的な構成要素と記入すべき項目を見ていきます。一般には左上部に大会名や試合番号、日付、コート番号を書き込み、中段に選手(ペア)名と所属、背番号、開始時刻などを記入します。そして中央部に得点記入欄があり、ゲーム中はここに得点の推移を記入します。最後に下部に審判名やサイン欄が配置されていることが多いです。
以下では代表的な項目ごとに具体的な記入内容を説明します。
大会名・日付・コート番号の記入
スコアシートの左上には大会名(例:「市民大会○○部門」)や試合番号、日付、コート番号などを記入します。これらの情報は大会全体の管理に必要なため、抜けなく記入しましょう。日付やコート番号は競技の進行度合いにも関係しますし、後でスコアシートを整理する際にどの試合かすぐにわかるようにするためです。
不明な点があれば、競技委員会の指示や運営マニュアルを確認するか、要員に確認して正しく書き込んでください。
選手名・背番号・所属の記入
大会によっては選手名のほかに背番号や所属チームを書く欄があります。特にダブルスの場合は4名分の情報を記入しますが、ペアごとに名前を対になるように配置するのが一般的です。名前を書く際は、なるべくフルネームまたは公式登録名を書き、漢字が難しければカタカナ表記で書いたり、誤読しないように氏名のルビを振ったりしておくとミス防止になります。
また、同じチームや地区から同じ名前の選手が入っている場合もあるので、背番号やフルネームで区別できるようにします。ペアの組み合わせは2名ずつまとめ、スコアシート上ではAペア、Bペアなどと自分がわかりやすいように番号やマークを書き加えて区別すると良いでしょう。
試合開始時刻・審判名の記入
開始時刻の記録は試合の経過時間管理に使われます。試合開始前に時計を確認して、スコアシートに「試合開始時刻」を記入しましょう。主審や副審の名前欄も忘れずに記入してください。特に主審は試合中にスコアシートへ名前を書く欄が用意されていることが多いので、自身の名前を書き込みます。
試合開始前に記入する項目と流れ

試合が始まる直前までに準備しておくべき記入事項があります。主に行うのは以下の4つです。
- 選手名と所属チームを対応する欄に記入する
- じゃんけん(コイントス)でサーブ権とコートを決める
- ファーストサーバー(F/S)を把握し、サービスサイドの選手欄に「F」(ファーストサーバー)、「R」(レシーバー)を書く
- 得点欄に初期得点「0」を記入する
これらは試合をスムーズに開始するために重要です。各項目の書き方を順に見ていきましょう。
選手名と大会情報の記入
まず、スコアシートの所定欄に選手(またはペア)の氏名と所属を記入します。公式な呼び方や登録名を確認し、文字を間違えないよう丁寧に書きましょう。ダブルスであれば、同じチームの選手2人を1組にして記入します。なるべくわかりやすくするため、名前をカタカナもしくはふりがなで併記しておくと誤読を防げます。
大会名や試合番号、競技開始前の確認項目も忘れずにチェックしましょう。例えばウォーミングアップが終わって試合開始の準備が整ったら改めて時計を確認し、「試合開始予定時刻」を書き込み、競技スムーズにスタートできるよう準備します。
サーブ権とコート選択の決定
じゃんけん(コイントス)でサーブ権を決め、同時にコート(レフトサイドかライトサイド)を決めます。サーブ権があるペアが都合の良いほう(サーブを選ぶか有利なコートを選ぶか)を選択し、もう一方が残りの選択権を得ます。結果が出たら、スコアシートの「サーブ/レシーブ」の欄にサーブ開始側の選手名を記載します。
コート選択ができる競技では、サーブ権を選んだ側がサーブを開始するため、サーブする側のコートを決めます。通常は、サーブ権を持つ側がどちらか都合のよいコートを選択し、その対戦相手が残りを受け持ちます。選択結果はスコアシートの対応欄に書いておくか、審判同士で口頭確認して記憶しておくと良いでしょう。
ファーストサーバー記入と初期得点設定
コートが決まったら、どちらの選手(またはペア)がファーストサーバー(F, First Server)になるかをスコアシートに記入します。バドミントンではサーブ権を得た選手が最初にサーブを行うため、じゃんけんに勝ってサーブ権を選んだ側の先鋒を「F」、相手側の先鋒を「R」(レシーブ)と書きます。これによりラリーごとの加点先を管理しやすくなります。
最後に、各ゲームの得点欄に初期得点として「0」を書き込んでおきます。ラブオール(0-0)から試合が始まることを明示するためです。これで事前準備は完了です。あとは「ファーストゲーム ラブオール プレイ」の合図で試合開始です。
シングルスのスコアシート記入方法
シングルスでは対戦するのが1対1なので、サーバーの移動や得点の記録がダブルスよりもシンプルです。しかし基本ルールは同じなので、慣れるまでは着実に以下の流れで記録しましょう。
ラリーごとに得点を記録する
試合が始まったら、1ラリーごとにどちらの選手が得点したかをスコアシートに記録します。サーブ権を持っている選手がラリーを取れば、そのままサーバー側の得点欄に1点を加え、同じ列の次のマスに数字を書いていきます。受けていた選手がラリーを取れば、サーブ権が移り、その選手の得点欄に1点を書き込みます。
たとえば、A選手が最初にサーブでラリーに勝った場合はA選手の得点欄に1と書きます。次のラリーでもA選手が勝てば、同じ列に数字を続けて書きます。A選手とB選手が交互に取る場合、サーブ権が切り替わったタイミングで数字を新しい欄(次の列)に記録します。スコアシート上では1列で各ラリーを管理し、列をずらすと新たなサーブ権移動の開始を意味します。
11点でのインターバル時記入
21点ゲームでは、得点が11対9等、どちらかの選手が11点になったところで1分間のインターバルがあります。インターバル直前までの得点はそのまま記録し、休憩中に次のラリーに向けた準備をします。具体的には、
- 得点が「11」になった時点で審判が「11-○点、インターバル」とコールし、記録済みの11点と相手の得点を読み上げます。
- スコアシートには既に書き込んである自分と相手の得点を再確認し、誤字脱字がないかチェックします。
- 必要ならば、試合中に書く余裕がなかったメモ(たとえばサイドチェンジのタイミングや選手交代)を書き足します。
インターバル終了後は得点は持ち越しで再開し、次のラリーでどちらが12点目を取るかを書き足します。サイドチェンジはセカンドゲームで11点先取時、ファイナルゲームでも11点先取時に行うので、その都度右図左図を調整するイメージで続けて記録しましょう。
ゲーム終了時の得点処理
いずれかの選手が21点を先取したらゲーム終了です(20-20からデュースして23-21など、2点差がついていてゲームが決まった場合も同様)。ゲーム終了時には、該当ゲームの最後の得点を書き込んだ後、以下の処理を行います。
- 得点欄の一番最後の数字の列にスラッシュ「/」を入れてゲーム終了を示す。
- 最終スコア(例:21-15)を記入し、得点を丸で囲む。
- 次のゲームに向けて、新しい得点列を用意する(ただし2ゲーム目以降は同じ欄を使い続けることもある)。
2ゲーム目以降はセカンドゲームの「ラブオール」で再開し、またラリーごとに得点を書いていきます。もしファイナルゲーム(3ゲーム目)に入る場合も同様に進め、最終的に勝者を確定します。
ダブルスのスコアシート記入方法

ダブルスでは4人でプレーするため、サーバーの交代サイクルが複雑になります。スコアの基本的な記入ルールはシングルスと同じですが、「ペア内で交互にサーブ権が移る」点に注意が必要です。以下のポイントを意識して記入していきましょう。
サーバーとレシーバーの確認
ダブルスではサーブ権を得たペアの中で2人が1ゲーム内にサーブを打ちます。まずファーストサーバーを決めた後、ラリーが進むたびサーブ権が移るときに誰がサーブするかを確認します。具体的には、ペアAが初めにサーブしA→B→相手C→相手D→A→B…という順序でサーブが移ります。スコアシートの記入では、各ペアのサーバーとレシーバーを明確にして記録を進めます。
開始時には各ペアごとに2列(または2行)を使って名前を書き、最初のサーバーに「F」、同じペアのもう一人の選手に「R」を記入しておきます。これで1ラリー目の勝敗を記録するとき、今サーブしている選手側の列に得点を書き込みます。
ポイント加算とサーバー移動
ダブルスでも「ラリーに勝ったチームに1点」という点付けルールは同じです。サーブ側がラリーを取ればサーバーチームに1点加算し、相手が取ればサーブ権が相手側に移ります。サーブ権が移るときは、新たなサーバー列を使って記入します。
スコアシートの例で説明すると、縦に2行×2列を使い、1列を1ラリーと見なします。例えば青文字の「1」が3ラリー目の勝者を示す場合、赤文字のように1列に2つ数字を書いてしまうと誰が勝ったか不明瞭になります。必ず1列1得点を守り、サーブ権が移ったら列を移して書いてください。急いでいて書き漏れがありそうな項目は、タイムアウトやインターバル時に記入しておきましょう。
インターバル・サイドチェンジ時の記入
シングルスと同様にダブルスでも、11点先取時に1分間のインターバル、21点先取でゲーム終了です。11点インターバルの前に得点を確認し、休憩中に次のラリーの準備をします。サイドチェンジ(コートチェンジ)はセカンドゲーム、ファイナルゲームともに11点先取時に行いますので、そのタイミングで審判は「チェンジコート」の合図を出します。
スコアシート上ではインターバルで記入を落ち着いて行うか、次の書き込み位置を決め直しておくと安心です。特にダブルスはペア内のサーバー交代があるため、11点側でサーブ権を持つペア・選手が変わることがあります。その点をチェックして、新しいサーバーの記入も間違いないようにしましょう。
試合終了後に記入する項目
最後に、試合(マッチ)終了後にスコアシートに記入・確認すべき事項を解説します。これらを忘れずに行うことで、公式記録が完成し、スムーズに提出できます。
各セットの得点を書き込み丸で囲む
スコアシートの得点欄に、各セットの最終得点を書き込みます。複数ゲームの場合は、たとえば1ゲーム目が21-15であれば「21-15」を記入し、得点(21と15)は見やすいよう丸で囲んでおきます。2ゲーム目、3ゲーム目も同様に書き込みます。
これにより試合全体の結果が一目でわかるようになるため、大会記録として重要です。得点の数字が正確に書かれているかどうか、フィールド記入前に相手選手または副審と必ず確認しましょう。
勝者の名前を書き、サインをもらう
最終得点を書いたあとは、どちらの選手(またはペア)が勝者なのかをマークします。勝者の名前を○印で囲むか、「勝者」に印をつけて明示した上で、そのペア(または選手)から署名をもらいます。これによって勝敗について選手同士でも確認が取れたことになります。
署名は後でスコアシートを提出する際の証拠となり、得点記録に誤りがないことを保証する手段です。勝者にだけではなく、必要に応じて敗者の署名ももらうことがありますが、多くの大会では勝者サインだけが求められます。
主審の署名と大会本部への提出
最後に、主審(あなた自身)がスコアシートに署名をして試合記録を正式に締めくくります。署名欄には必ず自分の名前を記入し、「主審署名」と確認できる状態にしておきましょう。
以上を終えたら、スコアシートをシャトル(使用済み)とともに大会本部へ提出します。大会によっては主審が提出する場合、勝者が提出する場合、あるいは敗者が提出する場合などルールが分かれていることがあります。事前に運営からの指示を確認し、指定された提出先に持っていきましょう。この段階で誤字脱字がないか最終確認し、異常がなければ記入完了です。
スコアシート記入のコツと注意点
スコアシートを正確に書くためにはいくつかのコツがあります。慣れないうちは焦って見落としやミスを書いてしまうことがありますので、事前準備と小さな工夫でミスを防ぎましょう。
丁寧な筆記でミスを防ぐ
まず、字を丁寧に書くことが大切です。競技中はペンを急いで動かしがちですが、なるべく読みやすい文字を書きましょう。特に数字は似た形(例:6と8、2と7)になりやすいので、一文字ずつていねいに書いて、上下左右が間違われないようにします。
また、あらかじめシャープペンシルや消せるボールペンを用意しておくと、間違えたときに書き直しがしやすくなります。鉛筆しかない場合は、鉛筆の芯が折れたときに替芯をさっと取り出せるよう準備しておきましょう。失敗を避けるためには、一つのマスに必ず1つの得点を書くことを心がけ、2つ以上の数字を書かないことを守るのが基本です。
訂正方法と記録の確認
もし誤字や誤記入に気付いた場合は、二重線で修正するか矢印で訂正後の正しい数字を書くなど、ミスが明確にわかる訂正を行います。誰が見ても訂正箇所がわかるようにし、上から消しゴムで消して白紙に戻すのは避けましょう。消し跡がなくても大会によっては訂正線での修正が推奨される場合もあります。
また、大会ルールによっては、主審が記入に不備がないか副審がチェックする場合もあります。互いに確認し合いながら進められるよう、定期的に自分の記録を振り返ってミスがないか試合中に確認しておくと安心です。
主審としての心構え
主審は記録係でもありますが、何より試合を管理する立場です。スコアシートを書くことに意識を集中しすぎて試合の進行がおろそかにならないよう注意しましょう。どんなに得点が混戦になっても、まずは冷静に各ラリー後の状況を判断し、サインが必要な場面(レットコールやフォールトコール)を適切に宣言した上でスコアシートに記入してください。
初心者であれば、最初は自分が理解しやすいように記号や囲み、色ペンなどを使って区別するとよいです。例えば自分側の得点は赤、相手側は青といったように分かりやすくしておくと、後で見返したときに確認しやすくなります。ルールを正確に知り、緊張しても一つひとつ確実にこなしていけば、次第に負担を感じなくなります。
便利なツールやテンプレートの活用
スコアシートはまず紙で書くことが基本ですが、事前の練習や予習にはデジタルツールも活用できます。公式試合では必ず手書きが必要ですが、以下のようなツールで練習すると効率的です。
スマホアプリでのスコア記録
バドミントン専用のスコア記録アプリを使えば、デジタルで直感的に得点を入力し、後から確認や分析が可能です。たとえば「BadmintonScore」や「バドスコ」といったアプリでは、プレイヤー名を入力してラリーごとに画面をタップするだけでスコアシート形式の結果を表示でき、PDF出力もできます。これらは主に練習や個人練習での利用を想定していますが、スコア記入の流れをつかむ練習には役立ちます。
ただし、公式戦では紙のスコアシートが必須なので、アプリで記録していても最後は手入力に慣れておくと安心です。スマホで練習しておくと、手書き時に迷わず記憶できるでしょう。
Excel・PDFテンプレートの利用
インターネット上には、シングルス・ダブルス両用のスコアシートテンプレートが無料で公開されています。PDFやExcel形式で配布されているものをダウンロードして印刷し、実際にゲームを想定して書いてみましょう。特に大会の例題シートを見ながら練習すると、実際のスコアシートがどんなフォーマットか具体的に理解でき、間違いやすいポイントを把握しやすくなります。
テンプレートを使う際は、自分で仮想試合を行いながら記入練習するとよいでしょう。例えば、身近なパートナー同士でラリープレーを繰り返し、実際にアタックやレシーブの結果を想像して紙に書き出すと、試合中のスコア入力スピードと正確さが身につきます。
実践練習とサンプルの活用
学んだ知識を定着させるためには、机上だけでなく実際に試合形式を組んで練習することも効果的です。部活動やクラブの練習試合で審判を引き受け、実際の試合でスコアシートを記入してみましょう。最初は先輩など経験者と一緒にやるのもいいですね。その際は、不要になったスコアシートを練習用に使わせてもらうと安心です。
また、各地域のバドミントン協会や学校には練習用のスコアシート見本が配布されていることがあります。見本があれば、それにそって丁寧に記入の流れを復習してください。実際に大会で配られるフォーマットに近いものを使えば本番に近い練習になります。
まとめ
バドミントンのスコアシートは、ルールに従って正確に記録することが求められます。今回紹介した通り、試合前の準備(選手名・サーブ権など)、試合中のポイント記録、そして試合後の結果整理を段階的に行えば、初心者でもミスなく記入できます。特にダブルスではサーブ順が複雑になりますが、落ち着いて「1ラリー1点」の原則を守れば大丈夫です。
書き方のコツは、丁寧な筆記とこまめな確認です。正確に記入する習慣をつけることで、審判としての信頼も高まります。さらに、スマホアプリやテンプレートを活用した事前練習で理解を深めれば、実際の試合でも動揺せずに対応できるようになります。すべての項目を記入し終えたら、winシャトル(使用済みのシャトル)と合わせて大会本部にスコアシートを提出しましょう。
以上のポイントを押さえれば、2025年の最新ルールにも対応したスコアシートの書き方がマスターできます。バドミントン大会で審判を任されたときには、ぜひ自信を持って取り組んでください。
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