バドミントンにおける「マーク」とは、ラケットやコート上に見られる印やロゴのことを指します。
特にガット上に塗るステンシルマークや、コート右奥のテスティングマークは、初心者でも見かけたことがあるでしょう。
この記事では、バドミントンにおけるマークの種類や意味、使い方、競技規則との関係などをわかりやすく解説します。
バドミントンを楽しむために知っておきたい基礎知識です。ぜひ最後までお読みください。
目次
バドミントン マークとは?種類や役割を解説
バドミントンの「マーク」には主に2種類の印があります。
一つはラケットのガット部分に塗装するメーカーのロゴ(ステンシルマーク)で、メーカーの宣伝やデザイン機能を兼ねています。
もう一つはコート右奥に引かれているテスティングマークで、シャトルの飛距離テストに使われます。
ガットステンシルマークとは
ステンシルマークは、ガット(ラケットのネット部分)に塗装して付けるメーカーのロゴマークです。穴あきの型紙(ステンシルシート)をガットに当て、専用のインクやマジックでロゴの部分だけに色をつけます。
主にヨネックスの「YY」ロゴや、各ブランドのデザインが用いられ、トップ選手のラケットにもよく見られます。
ステンシルマークはバドミントン特有の文化ですが、他のスポーツにも類似の例があります。例えば、テニス選手がラケットを掲げる時に打球面のロゴを見せるように、ステンシルマークはメーカーの宣伝に一役買っています。
また、自分の好きなブランドやチームのロゴをガットに入れることで、ラケットへの愛着が増したり、同じコートにいる仲間と共通の楽しみを共有する効果もあります。
元々はプロ契約選手が使用するラケットでメーカー名をアピールする目的があり、テレビ映像などで自社ブランドを宣伝する役割がありました。近年では大会規則の緩和もあり、一般プレーヤーでも好みでステンシルマークを入れる人が増えています。
テスティングマークとは
テスティングマークはバドミントンコートの右奥に引かれた小さな線で、シャトルの飛距離テストを行うための目印です。BWF(世界バドミントン連盟)の規則で定められており、公式試合前に行われるシャトルのスピードチェック(オプショナルプレースメント)で使われます。
選手はバックバウンダリーライン上に立ち、マークを目標にアンダーハンドでシャトルを打ちます。シャトルがマークの近くに着地すれば、その日の条件に合った適切なシャトルと判断されます。
ステンシルマーク vs テスティングマーク
下表でステンシルマークとテスティングマークの主な違いをまとめました。
| マークの種類 | 用途・特徴 |
|---|---|
| ステンシルマーク | ラケットのガットに塗装するメーカーのロゴ。ラケットの宣伝やデザインを兼ね、プロ選手の使用機材でも見られる。公式大会では使用条件が定められている。 |
| テスティングマーク | コート右奥にある小さなライン。シャトルの飛距離テスト(速度チェック)に使用し、シャトル選定の基準となる。 |
ステンシルマーク(ラケット)の使い方と注意点

ステンシルマークは自分でガットに塗ることもでき、初心者でも簡単に挑戦できます。しかし、やり方を間違えるとガットを痛めたり、公式試合で禁止になる可能性もあります。ここではステンシルマークの作り方や使用する道具、試合での扱い方などを詳しく解説します。
ステンシルマークの作り方
ステンシルマークを作るには、ステンシルシート(型紙)と専用のインクが必要です。最近ではヨネックスなどからステンシルシートやステンシルインクが市販されています。
ガットにシートを当て、インクを少量ずつ伸ばしていくことでロゴがガットに転写されます。インクは染み込みすぎるとシャトルが着色するので、薄く塗るのがコツです。塗布後はしっかり乾燥させてからラケットを使いましょう。
ステンシルマークで得られるメリット
ステンシルマークを入れると、見た目のインパクトがアップし、ラケットへの愛着が増します。
また、トップ選手のラケットにもついているため、自分の機材がプロ仕様のように感じられる心理的効果もあります。
メーカーロゴを通じた宣伝効果も期待でき、ファンや仲間との会話のきっかけになることも多いでしょう。
ステンシルマークの注意点
ステンシルマークを作る際は注意点もあります。まず、ガットにインクを直接塗るため、付けすぎるとシャトルのフェザーに色が移ってしまうことがあります。必ずインクは薄く塗り、十分に乾かしてから使用してください。
また、公式大会でステンシルマーク入りのラケットを使用する際はルールを確認しましょう。メーカー承認ロゴ以外や、ロゴが異常に大きいものは大会で禁止される場合があります。
テスティングマーク(コート右奥の印)の意味と使い方

テスティングマークは、バドミントンコートの後方右サイドに引かれた短い線です。シャトルの飛び具合を確認するために使われ、BWFの規則でも設置が義務付けられています。
試合前のシャトル速度テストでは、プレーヤーがバックバウンダリーライン上に立ち、テスティングマークを目標にアンダーハンドでシャトルを打ちます。適切な速度のシャトルはマーク付近に着地し、その日の条件に合ったシャトルが選ばれます。
テスティングマークの設置場所と役割
テスティングマークはコート右奥、サイドラインの内側に引かれた小さな線です。BWFの第3条にも記載があり、シャトルの適正な飛びをテストする目印となります。
試験の際には、選手がバックバウンダリーラインのアンダーに立ち、マークを狙って全力のアンダーハンドストロークで打ち上げます。シャトルが規定範囲(バックライン手前530mmから奥990mm以内)に落ちれば「正しい速度」と判断されます。
テスティングマークの使い方
オプショナルプレースメント(飛距離テスト)では、以下の手順で行われます。まず、プレーヤーがコート上で定められた位置に立ち、天井に向けてシャトルを打ち上げます。目標はテスティングマークで、マークの手前530mmから奥行き990mm以内に着地すればシャトルの規格が適正とされます。
場合によっては、マークの位置やシャトルが許容範囲外に落ちることもあります。その場合はシャトルの温度を調整したり、別のシャトル番号に交換して再度テストを行います。
バドミントン マークと大会規定
ステンシルマークやテスティングマークの使用は、バドミントンの競技規則でも認められています。2025年時点では、ステンシルマークはメーカー承認ロゴであれば公式試合で使用可能です(ただし、一部大会では扱いが異なる場合があります)。テスティングマークはBWFルールで正式に定められており、試合前のシャトルテストで必ず使用されます。ここからは、国内外の大会におけるマークの取り扱いルールと注意点を説明します。
国内大会での扱い
日本バドミントン協会は2016年6月の理事会決定で、公式大会(第1種大会)でのステンシルマーク使用を認めました。認定メーカーのロゴであれば、ガットにステンシルマークを塗装しての出場が可能とされています。ただし、各都道府県連盟主催の大会では連盟判断でステンシルマークを禁止できるため注意が必要です。
そのため、公認ラケットであれば多くの大会で使用できますが、公式要項や連盟のルールを事前に確認することをおすすめします。
BWF(世界連盟)のルール
世界バドミントン連盟(BWF)の公式ルールでは、ラケットやシャトルに装飾的なマークを入れること自体は禁止されていません。実際、世界選手権やオリンピックなど国際大会でもステンシルマーク入りのラケットが使用されています。重要なのはメーカー承認のロゴであることなど、競技中の安全性や性能を損なわない範囲である点です。国際大会では各国協会が独自ルールを設ける場合もあるため、大会ごとの規定も確認しましょう。
まとめ

本記事では、ラケットガットに付けるステンシルマークとコートに引かれたテスティングマークの意味と使い方、そして競技規則との関係を解説しました。ステンシルマークは見た目をワンランク上げ、ブランド宣伝や選手のモチベーションアップにつながる装飾です。一方、テスティングマークはシャトルの適正速度を判断するための重要な印です。大会でマークを使用する際はルールに従い、正しく活用しましょう。これらの知識は、バドミントンの楽しみをさらに深める一助となるでしょう。
コメント