バドミントンでサーブのルールに触れるとき、しばしば「アバブザウエスト」という言葉が出てきます。これはかつてサーバーがシャトルを腰より高い位置で打ってはいけないという意味でしたが、
現在では国際ルールが改正され、シャトルの接触点はコート面から1.15m以下に規定されています。
本記事では「アバブザウエスト」の意味や歴史、最新ルール、正しいショートサーブの打ち方などを解説し、サービスフォルト回避のポイントをわかりやすく紹介します。
目次
バドミントン アバブザウエストとは?基本ルールを解説
バドミントンにおける「アバブザウエスト」は、サーブの打点に関する用語です。かつてはサーバーがシャトルをラケットで打つ瞬間、シャトル全体が腰の位置より下になければならず、腰より高い位置で打つとサービスフォルト(反則)となっていました。
「アバブザウエスト」とは「ウエストより上」という意味で、腰より上で打ってはいけないルールを指します.
このルールのため、バドミントンではテニスや野球のようなオーバーヘッドサーブは認められていません。選手は下向きの軌道でシャトルを打つ必要があり、これをアンダーハンドサーブと呼びます。
アンダーハンドサーブでは、膝を曲げて体勢を低く保ち、ラケット面を下向きにすることで、腰より下の位置でシャトルを捉えることが重要です.
アバブザウエストのルール変更と最新基準

2018年から、国際バドミントン連盟(BWF)はサービス規則を改定し、「腰より下で打つ」という表現を廃止しました。新ルールではサーブ時のシャトルはコート面から1.15m以下の高さで打つことが定められており、従来のルールでいうアバブザウエストやアバブザハンドは公式には1.15m基準に統一されています.
この改正の背景には、サービス時のフォルト判定をより客観的に行う狙いがあります。以前は選手によって腰の高さが異なり、審判の裁量で判定にばらつきが生じていましたが、1.15mという共通基準により、どの身長の選手でも同じ高さで公平にジャッジできるようになっています.
アバブザウエストとアバブザハンドの違い

バドミントンのサービスフォルトには「アバブザウエスト」のほかに「アバブザハンド」という用語も使われていました。アバブザハンドは、サーブ時にラケットヘッド(ラケット先端)とシャフトが下向きになっていない状態、つまりラケットが水平よりも高い位置にある打ち方を指します。
アバブザウエストが打点の高さに関するルールなのに対し、アバブザハンドはラケットの角度に関するフォルトです。かつての公式ルールでは、いずれもそれぞれの基準でフォルトとされていました.
現在の競技規則では、これらは1.15m基準でまとめられています。専門用語として公式には使われず、審判は高すぎるサーブを単に「サービスフォルト」とコールします。
下表は旧ルールにおけるアバブザウエストとアバブザハンドの内容と、現行ルールでの扱いの比較を示しています.
| 用語 | 旧ルールでの内容 | 現行ルールでの扱い |
|---|---|---|
| アバブ・ザ・ウエスト | サーブ時にシャトルをウエスト(腰)より上の位置で打つと反則 | サービス時のシャトルは1.15m以下で打つ必要があり、超えればサービスフォルト |
| アバブ・ザ・ハンド | サーブ時にラケットヘッドが水平よりも高い位置でラケットを振ると反則 | 1.15mルールに統合されており、高すぎる打点は同様にフォルト |
サーブの基本:ショートサーブの正しい打ち方
ショートサーブは試合の得点を左右する基本技術で、正しいフォームで打てば安定したサービスが打てます。足は左右に開き、膝を軽く曲げて体重を前足に乗せて構えます。ラケットは体の前方で構え、手首はやや内側(シャトルに向かって斜め下)に向けておくと良いでしょう。
サーブを打つときは、頭を前方に倒すような低い姿勢から始めます。シャトルは腰の近くに置き、ラケットを低い位置で前上方に押し出すように動かします。これによりシャトルを腰より下の位置で捉えやすくなります.
ショートサーブで特に注意したいのは、肩や肘を大きく振り上げないことです。以下のポイントを守りましょう:
- ラケットヘッドがシャトルの位置よりも下になるように握る
- 膝を曲げて体を低く保ちつつラケットヘッドも低めにセットする
- 手首を柔らかく使い、シャトルをそっと押し出すイメージで打つ
これらのポイントを意識すると腰より上で打ってしまうミスを減らし、安定したショートサーブが打てるようになります。力を入れすぎずリラックスして打つことも大切です.
アバブザウエストを防ぐ練習方法

ミスの原因はフォームだけでなく意外なところにもあります。練習時には、ネットに腰の高さや1.15mの位置にテープで目印を貼り、シャトルがそのマークを超えないようにサーブを打ってみましょう。
このように目安を設けて練習すれば、無意識にラケットとシャトルの位置関係をコントロールするクセがつき、フォルトを減らすのに役立ちます.
自分のフォームが分かりにくい場合は、仲間やコーチに確認してもらいましょう。ビデオ撮影で自分のサーブを確認し、ラケットヘッドや肘が高すぎないかチェックします。また、初心者はまず小さめのスイングから練習を始め、徐々に振り幅を広げていくと安全に技術を身につけられます.
よくある質問(FAQ)
「ウエスト」は体のどの位置?
かつてのルールでいう「ウエスト」は、胴体の中ほどにある腰の位置を指します。具体的には下腹部より上、肋骨(あばら骨)の下縁あたりが目安です。人によって腰の高さには差がありますが、競技規則上は現在1.15mの基準が使われるため、迷ったときはおへその位置よりも下を狙うと間違いがありません.
海外と日本でルールは違う?
国際ルールと国内ルール(日本協会)のサービス規定は基本的に同じです。BWFが導入した1.15mルールは世界共通で、日本国内の大会でも同基準が適用されています。ただし、練習や指導の場では「腰より下」という旧来の表現が使われることもあります。公式試合では高さのみが判定基準なので、用語にとらわれず高さを意識してください.
「アバブザウエスト」と言われたらどうする?
練習中や審判に「アバブザウエスト」と指摘された場合は、動揺せずフォームを確認しましょう。現在は公式に1.15mルールが適用されているため、まずはシャトルの打点が本当に高すぎなかったか確認します。
審判の指摘通りシャトルが高かったなら、次回はさらに低い位置から打つよう意識してください。具体的には肩より低い位置でシャトルをリリースし、膝をしっかり曲げて低い姿勢で打つと、高い打点を自然に防げます.
まとめ
バドミントンのサービスでは、「アバブザウエスト」と呼ばれる腰より上で打つサーブは過去の概念であり、現在はシャトルの高さが1.15m以下でなければなりません。大切なのはラケットを下向きに保ち、常にシャトルを低い位置から打つことです。
正しいショートサーブでは、膝を曲げて体を低く保ち、ラケット面を下向きにしながら手首のスナップで優しくシャトルを放つイメージで打ちます。普段から鏡やビデオでフォームを確認し、前述したポイントを守って練習することで「アバブザウエスト」のミスを防ぎましょう.
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