バドミントンでプレーしていると、思いがけず「フォルト」が宣告されることがあります。フォルトとは何かを知らずにスポーツを楽しんでいる方も多いですが、正しい知識を持つことは上達に欠かせません。
本記事では、フォルトの定義やよくあるケース、得点ルール、さらに発生を防ぐ練習法まで、最新ルールを踏まえて幅広く解説します。具体的には、サービスやラリー中に起こり得るエラーを網羅し、フォルトを減らしてポイントに結びつけるコツも紹介します。
目次
バドミントンのフォルトとは何?基本ルールを解説
フォルトは、バドミントンの公式ルールで定められた違反行為です。サービス時やショット中にシャトルがネットに触れたり、シャトルがコート外に落ちたり、シャトルを2回以上続けて打ったりするなど、規則に反するプレーが行われるとフォルトが宣告されます。
フォルトが起きるとラリーは終了し、フォルトをした側の相手に1点が与えられます。
フォルトの定義と基本概念
フォルトはルール違反の行為を指し、ラリーやサービスにおけるミスが該当します。具体的には、シャトルがネットに触れて相手コートに入らなかったり、シャトルを2回続けて打ってしまったりする場合などがフォルトです。フォルトが宣告されると、そのポイントは相手に入ります。
フォルトが発生する主なシチュエーション
具体的には、次のような場面でフォルトが発生します:
- サービス時:サーバーの足がサービスコートの線上や外に触れたり、ラケットヘッドを腰より高い位置で振り上げてサービスするとフォルトになります。
- ネット関連:シャトルがネットに触れたまま相手コートに入らなかった場合や、プレーヤーのラケットまたは体がネットに触れた場合にフォルトとなります。
- シャトルの多重打ち・トラップ:1人のプレーヤーがシャトルを連続して2回以上打つ(ダブルヒット)場合や、シャトルを一度止めてから再度打つトラップ状況もフォルトです。
- コート外:打ったシャトルがサイドラインやバックラインの外に落ちた場合はフォルトになります(相手コート外への落下含む)。
フォルトとレッツの違い
フォルトは明確なルール違反で即座にポイントが相手に与えられるのに対し、レッツ(Let)は試合をやり直す状況を指します。例えばサービスの際にシャトルがネットに軽く触れてコートに入った場合、レッツとなってそのポイントは再プレーとなります。また、ラリー中に急な外部要因(ホイッスル音や子供の侵入など)があった場合もレッツとなります。繰り返しになりますが、フォルトは違反行為でラリー中止・相手得点、レッツは再試合です。
バドミントンのフォルトの主な種類

サービスで発生するフォルト
サービス時の主なフォルトは以下の通りです。
- サーバーの足がサービスコートの線上や外に触れている場合はフォルトになります。
- ラケットヘッドを腰より上に上げた状態でサービスを打つとフォルトです(腰より下げて打つ必要があります)。
- サービスで打ったシャトルがネットに触れたり、ネットを越えずに地面に落ちるとフォルトになります。
ネットで起こるフォルト
ラリー中にネット関係で生じる主なフォルトは次の通りです。
- シャトルがネットに触れ、相手コートに入らなかった場合はフォルトです。
- プレーヤーのラケットまたは体がネットに触れた場合もフォルトとなります。
- 相手コートでシャトルが弾んだ後、再び自分側に落ちてしまった場合はフォルトです。
シャトルの多重打ち・トラップ
シャトルに関連するフォルトには以下のものがあります。
- 1人のプレーヤーがシャトルを2回以上続けて打つ多重打ち(ダブルヒット)。
- シャトルを手やラケットで一度捕らえてから放ったようなトラップ状況。
コート外やフットフォルト
コートや足に関するフォルトは主に以下の通りです。
- 打ったシャトルがサイドラインやバックラインの外に落ちた場合はフォルトです。
- サービス時にサーバーの足がセンターラインを踏み越えるなど、足の位置に関する違反。
- ラリー中にセンターラインを越えて相手コートに足を踏み入れた場合もフォルトになります。
フォルトによるペナルティと失点

フォルトが宣告されるとラリーは終了し、フォルトをした側の相手に1点が入ります。バドミントンはラリーポイント制を採用しているため、サーブの有無にかかわらずポイントが決定します。以下ではシングルスとダブルスの違いを表でまとめます。
シングルス・ダブルスでの異なる得点ルール
下表はシングルスとダブルスにおけるフォルト時の得点とサーブ権の移り方の違いをまとめたものです。
| 対戦形式 | フォルト時の扱い |
|---|---|
| シングルス | サーバーがフォルト→相手に1点&サーブ権移動 レシーバーがフォルト→サーバーに1点&サーバー継続 |
| ダブルス | サーバーチームがフォルト→相手チームに1点&サーブ権移動(次のラリーで相手チームの該当選手がサーブ) レシーバーチームがフォルト→サーバーチームに1点&サーバーチーム継続 |
フォルトを防ぐための対策と練習方法
フォルトを減らすには、正しいフォームや技術、集中力を高めることが重要です。適切なフォームでサービスを打つ、フットワークやポジショニングを正しく身につける、といった練習を重ねましょう。以下では具体的な練習法と注意点を紹介します。
正しいサービスとレシーブ技術を身につける
フォルトの多くは基本的な技術ミスから発生します。正しい打ち方を身につけるためには、フォームの確認が欠かせません。
- サービスでは体のバランスを保ち、ラケットヘッドを腰より上げないフォームで練習しましょう。
- サービス時は足の位置を確認し、サービスコートの外に足が出ないスタンスを習慣づけます。
- レシーブでは素早い反応と身体のひねりを活用し、打点を安定させてシャトルを返す練習を行いましょう。
フットワークとポジショニング
正しいフットワークやポジショニングもフォルトを防ぐ鍵です。
- ラリーでは常にコート中央付近を意識し、次のショットに対応できる体勢を維持しましょう。
- サービスの際はサービスコートの正しい位置に足を置き、線に触れないようにします。
- ラリー中は重心を低く保ち、素早く移動して安定した体勢からショットできるように練習します。
反復練習でミスを減らす
フォルトを防ぐには練習量も重要です。同じ動作を繰り返し、正しいフォームを体に覚え込ませましょう。
- サービス練習やシャトル打ち込み練習を繰り返し、足やラケットの位置が安定するまで反復しましょう。
- 自分のプレーを録画し、フォームをチェックして改善点を見つけるのも効果的です。
- ミスした場面を再現し、正しいフォームで何度も練習することでフォルトの原因を減らします。
コーチの指導とフィードバック活用
外部からのフィードバックも上達には欠かせません。
- コーチや経験者からアドバイスをもらい、フォームのくせやミスを修正しましょう。
- 試合や練習で撮影した動画を見返し、自分がどこでフォルトしやすいか客観的に分析するのも有効です。
- チームメイトや相手と協力し、プレー後に振り返りを行って改善点を共有しましょう。
バドミントンのフォルトに関する最新のルール

バドミントンの最新ルールでは、試合運営にも技術の導入が進んでいます。直近のルール改定では、審判がインスタントリプレイの判定に介入できるよう改められ、誤審の是正が容易になりました。また、フットフォルトやサービス規定に関する基本ルールは従来どおりですが、大会運営側ではテクノロジーも活用されています。
近年のBWFルール改定
国際バドミントン連盟(BWF)の直近の改定では、インスタントリプレイ制度における審判の裁量強化が図られました。2024年の総会で、システム判定の明らかな誤りをレフェリーが訂正できる規定が導入され、判定精度がさらに向上しています。
新技術導入による審判の支援
国際大会ではテクノロジーを活用した判定支援が進んでいます。近年の世界大会では、ホークアイ方式などのライン判定システムやネットタッチセンサーが導入され、シャトルのコートインやネット接触の判定が自動化されつつあります。これらの技術は誤審を減らす効果があり、フォルト時の判定でも精度向上に寄与しています(足に関するフォルト判定は依然として審判員の目視が基本です)。
国際大会でのルール適用例
国際大会では、上述のルールと技術が適用されています。たとえば東京2020オリンピックではネットにセンサーが搭載され、シャトルがネットに当たったか否かを検知するシステムが使用されました。また世界選手権やマスターズ大会などでもチャレンジシステムが常用化しており、審判には最新ルールの運用が求められます。選手・コーチはこうした最新事情を理解しておく必要があります。
まとめ
バドミントンにおけるフォルトは、サーブやラリー中の規則違反を指し、発生すると相手に1点が与えられます。ネットタッチやシャトルの多重打ち、コート外への落下、フットフォルトなど様々なパターンがあり、状況に応じて得点やサーブ権の移行方法が異なる場合があります。2024年の最新ルールでは審判の介入権限や判定支援技術が拡充され、公式ルールに沿った公正なジャッジが進んでいます。
フォルトを減らすには、正しい技術と集中力が不可欠です。サービスフォームやフットワーク、ポジショニングを反復練習で身につけ、不意のミスを防ぎましょう。コーチやテクノロジーのフィードバックも活用し、最新ルールを理解して試合に臨めば、フォルトのリスクを抑えながら効率的にポイントを獲得できるようになります。
コメント