バドミントン ダブルスで狙う場所を徹底解説

コラム

ダブルスでは、得点を取るために相手コートのどこを攻めるかが非常に重要になります。相手の守備が固い場合でも、狙い所を工夫することで崩しにつながるチャンスが生まれます。
この記事では、バドミントン ダブルスで効果的に狙うべき場所を、前衛・後衛の視点から解説します。攻撃の基本や戦術、相手の弱点を突くコツまで網羅し、2025年の最新事情を踏まえた解説で勝利につなげましょう。
これらのテクニックを身につけて、コートを自在に支配するダブルスを目指しましょう。

バドミントン ダブルスで狙う場所を徹底解説

ダブルスはシングルスに比べてコートが広いですが、パートナーとの連携で守備範囲が増えます。一方で、力任せのショットだけでは得点しにくい点も特徴です。
得点を奪うには、相手ペアの守備が手薄な場所、つまり狙う場所を見極めてそこを突く技術が求められます。

前衛と後衛では攻撃の役割が異なるため、狙うべき場所も変わってきます。これからそれぞれの立場に応じた攻め方を解説しますが、まずはダブルス全体で共通する基本戦略を押さえておきましょう。

ダブルスの基本:スペースを活かした攻め方

ダブルスでは、前衛と後衛が役割分担するT字フォーメーションが基本です。前衛はネット前に留まり、短い球に即座に反応します。後衛はバックライン近くで強打やドライブを打つ余裕を持ちます。互いの位置を計算した配球がチームとしての攻撃力につながります。

重要なのは、相手コートの隙間=スペースを見つけることです。例えば、相手ペアの片方が前で対応しているときには後方のコート深くを狙い、逆に相手が前後に分かれているときには緩急をつけながら縦方向に攻めることで、相手のポジションを崩します。
左右に大きく振る攻めや、意表を突くロブやドロップでコートを揺さぶることも基本的な戦術です。

前衛と後衛の役割分担

ダブルスでは、前衛と後衛がそれぞれ得意な役割を担うことで効率的に攻撃・守備を行います。

  • 前衛はネット前で動き、相手の短い球に対応します。ローボレーやドロップに対して決定的なカットショットで得点を狙います。
  • 後衛はバックライン近くで構え、強烈なスマッシュやクリアで攻撃を仕掛けます。相手を深い角度に追い込み、前衛にチャンスを作ります。

この役割を意識することで、自然とチーム全体のコートカバーが整い、狙うべき場所が見えやすくなります。

前衛から見る狙うコースとポイント

前衛の基本的な狙い所は、ネット周辺のエリアです。相手が前に詰めているときは素早いローボレーで落とし、相手に時間を与えません。逆に相手が深い位置にいるときは、ネットへの素早い攻撃で先手を取るチャンスが生まれます。ここでは前衛に特有の狙い目について詳しく見ていきましょう。

ネット前での攻め方

ネット前ではスマッシュやドロップと異なり、ローショットの攻防が中心です。前衛は相手のローボレーやドロップをすかさず察知し、シャトルが浮いた瞬間にネット際に叩きつけるカットショットを狙います。
カットショットはシャトルがネット際に落ちるため、相手が拾いにくいコースを意識しましょう。

ポイント: 前衛はセンターラインよりやや自陣後衛側に位置し、相手前衛から最も近いゾーンを優先的にカバーします。相手前衛がオープンになれば、ダウンザラインのドロップショットなどが有効になります。

ドロップショット(ローボレー)のコツ

前衛から見たローボレー(ドロップ)は、相手が高い球のケアをしている隙を突く武器です。打つときは力まず、ラケット面を柔らかく使ってシャトルを低く落とします。
相手の後衛がスマッシュを警戒して下がっているタイミングを狙えば、ネット前で決めるチャンスが増えます。

前衛キルショットのポイント

前衛からのキルショットは、高い打点をネット前で打ち込む技術です。シャトルが高く跳ね上がっているときに一気にラケットを振り下ろし、相手の手元に落とします。狙いは相手前衛と後衛の間のスペースや、相手コート端になるように放ることで、相手の対応を難しくします。

後衛から見る狙うコースとポイント

後衛の狙い所は、主にバックラインを超えた深いコートや相手前衛との隙間にあります。後衛は高い打点からスマッシュやクリアを放ち、相手の守りを揺さぶります。前衛が相手前方を固めている隙に、意表をつくドロップやダウンザラインでチャンスを作りましょう。

深いコートを狙うスマッシュ

後衛からのスマッシュでは、相手の前衛と後衛の間や、コート端を狙うことがポイントです。相手のポジションや体勢を見て、ネット際に浮いたボールは前衛の頭上、後衛が下がっているときはクロスに角度をつけて打ち込みます。
スマッシュでコースをしっかりコントロールできれば、一気に相手を後退させられます。

クリアとドロップで揺さぶる

長いクリアは相手を後方に追いやりポジションを崩しますが、あえて浅いドロップを混ぜると相手のリズムが崩れます。後衛はクリアで深いコートにプレッシャーをかけつつ、次に前衛に決めさせるためにネット際へドロップシュートを放つなど、攻撃のコンビネーションを意識しましょう。

ダウンザライン vs クロスの使い分け

ダウンザライン(ストレート)とクロス方向の使い分けも重要です。ダウンザラインは直線的で相手コート奥に速く落ちるため、相手が後方配置のときに効果的です。一方、クロスはコートの横幅を広く使えるため、相手を大きく動かして意表を突けます。

どちらが効果的かは局面や相手の位置によります。状況を見て使い分けることで、守備網の穴を突くことができます。

サーブとリターンで狙うコース

サーブとリターンもダブルスの勝敗を大きく左右します。サーブでは相手の返球を予測し、浅いサーブと深いサーブを使い分けることで主導権を握ります。リターンでは相手の嫌がるコースに返球し、3球目、4球目での攻撃につなげる意識が重要です。

サービス時に狙うコース

サーブでは相手前衛または後衛のいずれかを崩すことを狙います。例えば次のようなポイントがあります:

  • ロングサーブ:サイドラインぎりぎりを狙い、相手を後ろに下げて深いコートを突きます。
  • ショートサーブ:サービスライン付近に落とし、相手前衛を前に引き出して動揺させます。
  • フォアとバックの境目:相手に前後の判断を迫り、ミスを誘いやすい箇所を突きます。

リターン時に狙うコース

レシーブ(リターン)では、相手の次のショットを考えて返球位置を決めます。具体的には:

  • 前衛と後衛の間(前衛の頭上):相手がどちらで取るか迷わせ、次のショットに繋がりやすい配置にします。
  • フォアサイド:フォアで打たせて強打を封じつつ、角度をつけて左右に振ります。
  • バックサイド:バック側に返すことで相手の苦手なエリアを狙い、ミスを誘います。

三球目・四球目の意識

サーブ側は2球目以降、レシーバーは3球目以降の展開を常に意識します。例えば、サーブ側はサーブで相手前衛を崩して2球目を誘い、3球目で決めにいきます。レシーバーは2球目で守備的な返球から次の攻撃を準備し、3球目以降で形勢を有利にすることを狙いましょう。

相手の弱点を突く狙い方

ダブルスでは相手ペアの弱点を捉えることが重要です。例えば、多くの選手が苦手とするバックハンド側へ打つことでミスを誘いやすくなります。また、単調にならないようにフェイントや緩急をつけた配球で相手の集中を乱しましょう。

バックハンドを狙う狙い方

相手のバックハンド(非利き手側)を的確に狙うことは定番の戦術です。バックハンドは扱いづらい選手が多く、深く突くほど相手は苦しい体勢になります。特にダウンザラインでバックハンドを攻めると、相手は体勢を崩しやすくミスを誘発できます。

変化をつけた配球戦術

同じコースばかり狙うと相手に読みやすくなるため、ストレートとクロス、深さにバリエーションを加えます。例えば連続スマッシュの後に前へのドロップを挟んだり、左右に大きく振った後で逆サイドへ打ち込むなどして、常に相手を惑わせる配球を心がけましょう。

上級者の狙い:連携プレーとフェイント

上級者はフェイントやペア間の連携も駆使します。例えば、あえてオーバーヘッドを打つ素振りを見せてから急にカットドロップに切り替える、あるいは静止フェイントで相手を油断させてから高速ドライブを打つなど、相手の裏をかく狙い方が有効です。

まとめ

バドミントンのダブルスでは、コート全体のスペースと相手の配置を意識した狙いがポイントです。前衛はネット前で速いローボレーやキルショットを狙い、後衛は深いコートへのスマッシュやクリアで攻めましょう。
サーブやリターンではコースを変化させて相手にプレッシャーをかけ、バックハンドや空いたコースを積極的に狙います。相手を予測から外すフェイントや緩急も忘れずに取り入れましょう。
これらのポイントを日々の練習で磨き、狙いが安定するダブルスプレーを目指してください。

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