試合中、シャトルが使い古されて速度や飛行が不安定になると、プレーヤーから「交換してほしい」との声が上がることがあります。しかし、「いつ」「どのように」「誰の許可で」シャトルを交換するかは明確に規定されています。本記事ではバドミントンの公式ルールに基づいて、シャトル交換に審判(アンパイア)やレフェリー(審判長)の関与がどのように必要になるかを、最新情報を元に詳しく解説します。まずはリード文で概要をご紹介します。
試合を左右する重要な要素であるシャトルの状態。速度の落ちや羽根の損傷がパフォーマンスに影響を与えるため、プレーヤーは交換を希望します。ただし、シャトルを交換するには単なる希望だけでなく、ルールで定められた手順と関係者の許可が必要です。この記事を読めば、審判の判断基準、交換の申請方法、交換手順、また試合中のトラブルを避けるための心得まで、すべてがわかります。
目次
バドミントン シャトル 交換 審判の 許可 のルールと権限
公式競技におけるシャトルの交換は、単なる確認ではなく審判の判断と許可によって行われなければなりません。シャトルの速度や羽根の状態が明らかに基準を外れていたり、両選手が速度に不満を示したとき、アンパイアやレフェリーがその交換を決定し、適切な手順で実施します。しかしその判断には公正性やタイミングの公平さが求められます。以下の項で具体的な規定を見ていきます。
審判(アンパイア)の判断基準
アンパイアは試合中にシャトルの速度や飛行挙動を継続的に観察する責任があります。速度が明らかに遅くなっていたり、羽根が欠けて飛行が乱れていたりする場合、交換の判断が求められます。また、選手双方が速度または羽根の状態に不満を示した場合、アンパイアがそれをもとに公平な判断を下す義務があります。速度テスト等で公正性を保つことも含まれます。
レフェリーの役割
レフェリーは大会運営全体を管理する立場にあり、シャトルの速度基準を設定する責任があります。また両選手が速度交換を希望する場合、最終的な判断を下すのはレフェリーです。アンパイアとの協議の上、速度を変更するかどうかを決定します。さらに、試合前や試合中に適切なシャトルを用意しているかを確保する役目も担います。
規定における公式文書と最新の指示
バドミントンの公式規範である BWF(国際バドミントン連盟)の「Instructions to Technical Officials(ITTO)」には、シャトル交換に関する明確な規定があります。2024~2025年に更新された最新版でも、シャトル交換は試合の公正性を保つため、アンパイアの判断およびレフェリーの承認を必要とすることが規定されています。つまり、プレーヤーの一方的な要望だけでは交換が実行されないルールです。
試合中にシャトル交換を申請するタイミングと手順

シャトル交換を希望する場合、選手はどのようなタイミングで、どのような方法で申請すればよいかが決められています。試合の流れを阻害せず、公平性を損なわないようにすることが重要です。ここでは申請のタイミングと手順を具体的に説明します。
申請可能なタイミング
シャトルがラリー中に大きく飛びが変わったと感じた時、羽根が欠けて飛行不良を起こした時、または選手双方から速度に関する不満が出ている時が交換申請のタイミングです。シャトルが完全に壊れていない場合でも、飛行が基準から外れていると判断されれば申請できます。ただしシャトルが飛行中に落ちたり完全に破損したりする前に、ラリーが終わった直後の休憩前後など、シャトルが「プレー中でない」状態で申請するのが望ましいです。
申請の方法と選手の関与
申請はプレーヤーまたはコーチがアンパイアに声をかけ、「シャトルの速度が遅い/飛行がおかしいため交換したい」などと意思を伝えることから始まります。選手双方またはコーチ双方が同意している場合、それがアンパイアの判断材料になります。片側だけの場合でもアンパイアが観察と判断を行います。申請が通らないこともあるため、その理由を尋ねることも可能です。
アンパイアの評価と速度テスト
アンパイアは申請後、シャトル速度テストを行うことがあります。速度テストでは、バックラインからアンダーハンドストロークでシャトルを打ち、他側のバックラインに対して一定距離(530mm〜990mm)飛ぶかどうかで速度の適正を確認します。この基準は公式ルールで定められており、速度が基準を外れていれば速さを変更する判断がなされます。また、速度よりも羽根の損傷などの構造的な問題がある場合は、シャトルを廃棄して新しいものに交換することになります。
シャトル交換 審判の 許可 を得る正しい交換手順

審判の許可を得た上でシャトルを交換する手順を理解することは、試合のフェアネスとスムーズな進行に非常に重要です。ここでは実際の交換手順について、誰が何をすべきかを時系列で説明します。これに沿うことで混乱や抗議の発生を防げます。
アンパイアの指示発出
アンパイアは交換の許可を出すときには、まず選手にシャトルの交換が承認された旨を明確に伝えます。この指示は「シャトルを交換します。新しいシャトルにします」といった形式で、選手が理解できるようにはっきりと行います。また、交換の理由(速度/飛行/損傷など)を簡潔に伝えることがありますが、必須ではありません。
サービスジャッジの関与とシャトル供給
大会でサービスジャッジが配置されている場合、交換したシャトルの供給や準備はサービスジャッジがアンパイアの指示の下で行うのが通常です。サービスジャッジは予備のシャトルを確保しており、試合進行が遅れないように迅速に対応します。
プレー再開の合図と速やかな移行
シャトル交換後、アンパイアはスコアを確認し、必要であれば選手に「準備はよろしいですか」「プレーを再開します」などの合図をしてプレーを始めます。この再開の前に、選手双方が準備完了かどうか確認することがルールにより望まれています。また速度交換などの場合はテストを行って問題がないことを確認します。
交換許可なしにシャトルを勝手に変えると問題に?
審判の許可なしにシャトルを交換することは、ルール違反またはマナー違反となる可能性があります。試合の流れを乱すだけでなく、相手側から不正を疑われ紛争の元になりかねません。以下では具体的なリスクと避けるための注意点を整理します。
試合の遅延と警告・失点の可能性
審判の許可なしにシャトルを交換しようとすると、審判から遅延行為と判断されることがあります。遅延は公式ルールにおいて禁止されており、まずは警告され、繰り返すと失点または更なるペナルティを受ける可能性があります。試合の進行管理はアンパイアの裁量に任されています。
相手・審判とのトラブルリスク
許可なしの交換は、対戦相手や審判とのコミュニケーション不全を生じます。相手選手が不公平と感じたり、審判がルールを順守していないと見なすこともあり、試合後に抗議や異議申し立てが発生するケースがあります。こういったトラブルを防ぐには適切な申請と許可が不可欠です。
大会や規模によるルールの違い
地区大会やクラブ大会では、公式規定が緩いこともありますが、大会の規定や使用する規模によっては、シャトル交換の判断基準や許可の有無が異なることがあります。公式戦や国際大会では BWF の規則がそのまま適用されるため、許可なし交換は明確に認められていません。
よくある質問:シャトル交換 審判の 許可 に関して

シャトル交換や許可について迷う場面は少なくありません。ここでは「選手が片方だけ交換を望む場合」「速度テストとは何か」「試合中複数回の交換は可能か」など、よくある疑問にお答えします。
片方の選手のみ交換を希望することはできるか
片方だけが交換を希望することは可能です。しかし、アンパイアは「フェアかどうか」を判断基準とし、もし片方だけの希望であっても、両者の状況、交換の必要性を総合評価します。片側だけの交換で不公平が生じると判断されれば、アンパイアは申請を却下できます。
速度テストとは何か、どのように行うか
速度テストは、ルールに定められた方法で行われます。具体的には、プレーヤーがバックライン近くでアンダーハンドストロークを用いて、シャトルを上向きかつ平行にサイドライン方向に打ち、他側のバックライン手前の距離(530mm〜990mm)に着地するかを測定します。この基準に基づき、速度が適切でないと判断された場合のみ交換などの措置が取られます。
交換は試合中何度でも可能か
交換は必要性があれば試合中でも複数回可能です。ただしその都度申請と審判の許可が必要です。頻繁すぎる申請は試合遅延と判断されるリスクがあるため、正当な理由が必要です。速度の変化やシャトルの劣化が目立つときのみ申請すべきです。
まとめ
シャトルの状態はバドミントンの試合で非常に重要であり、速度や飛行精度が試合の質に直結します。シャトル交換をするには、審判(アンパイア)の許可が不可欠であり、レフェリーも速度の基準設定や交換の最終判断者として役割を持っています。
選手は交換を望む際、ラリー後などプレーが中断している時に申請し、アンパイアに理由を簡潔に伝えることが重要です。申請が通れば正式な手順で交換が行われ、プレー再開の合図があるまで待つ必要があります。
公式大会ではこれらのルールが厳格に守られており、許可なしでの交換は遅延行為と見なされる可能性があります。試合を円滑かつ公平に進めるためには、審判の許可を得てからシャトル交換を行いましょう。
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