バドミントンには、スマッシュやクリアのような基本ショットから、プロが使うような緩急をつけたテクニックまで、非常に多くの技があります。
しかし、名前だけ聞いても、実際にどんな場面で使うのか、どの順番で覚えればよいのか分かりにくいと感じる方は多いです。
本記事では、競技経験者の視点から、バドミントンの技を一覧で整理しつつ、それぞれのショットの特徴と使い方、練習時のポイントまで体系的に解説します。
初心者から中級者、指導者まで、技の整理と復習に役立つ内容になっています。
目次
バドミントン 技 一覧の全体像と基礎知識
まず最初に、バドミントンの技一覧を俯瞰して全体像を押さえておくことが重要です。
技は大きく分けると、ショットの種類、ショットを打つ位置、戦術的な組み立ての三つの観点で整理できます。
たとえば、スマッシュやドロップといったショット名だけで覚えるのではなく、オーバーヘッドの攻撃ショットなのか、ネット前のコントロールショットなのかといった分類で理解すると、試合中に最適な選択がしやすくなります。
本記事では、基本ショット、ネットプレー、レシーブ、フットワークとポジショニング、戦術・コンビネーションという流れで解説していきます。
それぞれの技同士のつながりも意識しながら読むことで、単なる技の暗記ではなく、ゲームの中でどう生かすかまでイメージできるようになります。
全体像を理解してから個々の技を学ぶことで、効率よくステップアップできます。
ショットの分類と技術レベルの目安
ショットは大きく、攻撃ショット、防御ショット、つなぎのショットに分けられます。
攻撃ショットにはスマッシュ、プッシュ、プッシュドライブなどがあり、相手に時間を与えず得点を狙うのが目的です。
防御ショットは、ロビング(リフト)、ブロックレシーブ、クリアなどで、体勢を立て直すために使われます。
つなぎのショットとしては、ドライブ、ヘアピン、クロスネットなどが挙げられます。
技術レベルの目安としては、まずクリア、ロブ、ドロップ、スマッシュ、ネットショットの五つを安定させるのが初心者から初級者の目標です。
中級レベルになると、カットスマッシュ、スライスドロップ、ヘアピン、プッシュ、ドライブレシーブなど、コントロールとコースの打ち分けを習得します。
上級者になると、ディセプション(フェイント)、緩急の使い分け、状況に応じたショット選択といった戦術的な要素が比重を増してきます。
シングルスとダブルスで重視される技の違い
シングルスでは、コート全体を一人でカバーする必要があるため、クリアとドロップでラリーを作り、タイミングを見てスマッシュで決める展開が多くなります。
そのため、スタミナとフットワーク、コースを正確に打ち分けるコントロールショットが特に重要です。
ネット前でも、相手を大きく動かすネット前のロブや、ストレートとクロスを織り交ぜたネットプレーが求められます。
一方ダブルスでは、スピードと攻撃力が最優先になります。
ドライブ、プッシュ、プッシュレシーブなどのフラットで速いショットが多用され、レシーブからの攻守の切り替えも頻繁です。
サーブは低く短いショートサーブが主流となり、サーブまわりの細かな技術差がそのまま得点に直結します。
同じショット名でも、シングルスとダブルスで狙うコースや球質が変わることを意識しておくと、戦い方の幅が広がります。
基本ショットの技一覧:クリア・ドロップ・スマッシュ

バドミントンの技の中核となるのが、クリア、ドロップ、スマッシュという三種類のオーバーヘッドショットです。
これらはすべて同じフォームから打ち分けることが理想であり、その意味で技術的にも戦術的にも最重要のショット群と言えます。
打点は基本的に頭より高い位置で、シャトルの後ろをしっかりとらえることが共通のポイントです。
クリアは相手のコート後方へ高く大きく返す守備的なショット、ドロップは前方に落とすコントロールショット、スマッシュは決定打となる強打です。
この三つを安定して打てるかどうかで、試合の組み立てが大きく変わります。
まずは各ショットの役割と使いどころ、具体的な打ち方のポイントを押さえていきましょう。
クリアショット(ハイクリア・アタッククリア)
クリアショットは、相手コートの奥深くへシャトルを飛ばし、自分の体勢を立て直したり、相手を後方へ下げたりするための基礎技術です。
特にシングルスでは、ラリーの土台となる最重要ショットの一つです。
ハイクリアは高く山なりに飛ばし、アタッククリアはやや低めで速い弾道で相手のバックハンド側を突くなどの使い分けがあります。
打つ際は、体をしっかり横向きにし、利き腕側の足を後ろに引いたスタンスから、体重移動と体のひねりを使ってスイングします。
腕だけで打つのではなく、下半身と体幹を使うことで、無理なく奥まで飛ばせるようになります。
フォームが安定すると、スマッシュやドロップとの打ち分けもスムーズになり、相手にコースを読まれにくくなります。
ドロップショット(ファストドロップ・スライスドロップ)
ドロップショットは、相手コートのネット際に落とすコントロールショットで、相手を前方に走らせる目的で使われます。
大きく分けて、速い弾道で落とすファストドロップと、ゆっくりと落とすスロー(スライス)ドロップがあります。
どちらも、スマッシュやクリアと同じフォームから打ち出すことで、相手にコースを読ませないことがポイントです。
ファストドロップは、相手を前後に揺さぶるために、スマッシュと組み合わせて使うと効果的です。
一方スライスドロップでは、シャトルの側面をこするように打ち、回転をかけることでネット際で失速させます。
力任せに打つのではなく、肩と肘の力を抜き、ラケット面の角度を丁寧にコントロールすることが成功の鍵です。
スマッシュ(ストレート・クロス・スティック)
スマッシュは、ネットより高い位置から相手コートへ鋭く打ち込む最も攻撃的なショットです。
ストレートスマッシュは確率が高く、クロススマッシュは角度をつけて相手を大きく動かすことができます。
スティックスマッシュ(ハーフスマッシュ)は、フルスイングより少し力を抜き、コントロール重視で速い球を打つバリエーションです。
スマッシュを安定させるには、打点の高さと体のバランスが重要です。
ジャンプスマッシュを行う場合も、まずは地上でフォームを固め、上から下へ振り下ろす感覚を身につけてから跳躍を加えます。
また、同じフォームからドロップやクリアを混ぜることで、相手にスマッシュを予測されにくくなり、決定率が大きく向上します。
ネットプレーの技一覧:ヘアピン・ネットショット・プッシュ

ネット前の攻防は、バドミントンの試合展開を大きく左右します。
特にダブルスでは、ネットを制した方がラリーを支配しやすく、試合の流れをつかみやすいです。
ここでは、代表的なネットプレーの技として、ヘアピンショット、一般的なネットショット、そしてプッシュショットを整理して解説します。
ネットプレーでは、力よりもタッチの繊細さと足の運びが重要になります。
わずかなラケット角度の違いや、インパクトのタイミングで球質が大きく変わるため、正しいフォームと感覚を早い段階で身につけておくと、その後の上達スピードが大きく変わります。
以下でそれぞれの技を詳しく見ていきましょう。
ヘアピンショット(ネット前の決定打)
ヘアピンショットは、ネット際でシャトルをギリギリに返し、相手コート側のネット近くに落とすショットです。
その軌道がヘアピンの形に似ていることからこう呼ばれます。
ネットからほとんど浮かずに返すことができれば、相手は持ち上げざるを得なくなり、自分たちが攻撃に転じやすくなります。
打つ際には、肘を軽く前に出し、手首の小さな動きでラケット面を操作します。
大きく振ってしまうとシャトルが浮きやすく、逆に攻撃される原因となります。
膝をしっかり曲げて腰を落とし、シャトルの真後ろを軽く押し出すような感覚で打つと、安定してネット際に落とせるようになります。
ネットショット(ストレート・クロスネット)
ネットショットは、相手からのネット前への返球に対し、自分もネット際へ丁寧に返すショット全般を指します。
ストレートネットは同じサイドへ、クロスネットは対角線方向へ返します。
ストレートはミスが少なく守りやすい一方、クロスは相手を大きく動かすことができる攻撃的な選択肢です。
ストレートネットでは、ラケット面を床とほぼ垂直にし、シャトルを少しだけ押し出します。
クロスネットでは、ほんの少しだけラケット面を内側に傾けて、シャトルの外側を触るようにしてコースを変えます。
どちらの場合も、ラケットを振りすぎず、タッチの感覚を大切にすることで、ネットにかけず、かつ浮かないショットが打てるようになります。
プッシュショット(ネット前からの攻撃)
プッシュショットは、ネット付近で相手の甘い返球を前方へ押し込む攻撃的なショットです。
特にダブルスで多用され、相手のレシーブが少し浮いた瞬間に、素早く上から押さえつけることで得点を狙います。
強く叩きつけるというより、素早い押し出しでコースを突くのがポイントです。
ラケットを高い位置で準備し、シャトルより上からラケット面をかぶせるようにして前へ押します。
手首を固めすぎず、インパクトの瞬間にだけ軽く力を入れることで、コントロールとスピードを両立できます。
ネット前で攻撃的なポジションを取れるようになると、ラリー全体で主導権を握りやすくなります。
レシーブとディフェンスの技一覧
どれだけ攻撃力が高くても、相手のスマッシュや鋭いショットを安定してレシーブできなければ勝ち切ることはできません。
レシーブとディフェンスの技は、一見地味に思えるかもしれませんが、試合の中では非常に重要な役割を果たします。
特にダブルスでは、強力なスマッシュをいかに返し、カウンターにつなげるかが勝敗を分けます。
ここでは、ロビング(リフト)、ドライブレシーブ、ブロックレシーブ、そしてカウンタースマッシュなど、代表的なレシーブ技を整理します。
それぞれの技は、シャトルの高さや自分の体勢によって使い分ける必要があります。
状況に応じた適切な選択を身につけることで、守りから攻めへの切り替えがスムーズになり、プレーの幅が広がります。
ロビング(リフト)レシーブ
ロビング、あるいはリフトと呼ばれるショットは、相手のスマッシュやプッシュを高く上げてディフェンスする基本技術です。
特に苦しい体勢のときに時間を稼ぎ、自分とペアの体勢を立て直すために使われます。
シャトルをしっかりと上方向へ飛ばし、相手後方のコートに届かせることがポイントです。
打つ際には、ラケット面をやや上向きにし、シャトルの真下からすくい上げるようにしてインパクトします。
利き足を一歩踏み込んで体重移動を使うと、腕の力だけに頼らずに高く上げることができます。
苦しい場面でもネットにかけず、サイドアウトもしない安定したロビングができると、守備力が一段上がります。
ドライブレシーブとブロックレシーブ
ドライブレシーブは、相手のスマッシュや速いショットを、フラットな軌道で打ち返すレシーブ技です。
主にダブルスで多用され、相手の攻撃に対してスピードで対抗するイメージです。
一方ブロックレシーブは、相手のスマッシュの勢いを利用して、ネット際や前方にふわりと落とす守備的なショットです。
ドライブレシーブでは、ラケットを体の前で構え、シャトルが来た瞬間に短くコンパクトにスイングします。
力任せに振るのではなく、相手の球の勢いを利用してコースをコントロールすることが大切です。
ブロックレシーブでは、ラケット面をシャトルの進行方向に合わせて固定し、勢いを殺して前方に落とします。
二つのレシーブを状況によって使い分けられると、相手のスマッシュに対する対応力が飛躍的に向上します。
カウンタースマッシュとプッシュレシーブ
カウンタースマッシュは、相手の甘くなったスマッシュやプッシュを、そのまま強打で打ち返す攻撃的レシーブです。
ダブルスで特によく見られ、レシーブ側から一気に攻撃へ転じることができます。
プッシュレシーブは、体の前で取れる速い球に対して、上から押さえ込むように返す技術です。
カウンタースマッシュでは、準備のラケット位置が重要で、常に胸の前あたりに構えておくことで、来た球に素早く反応できます。
体全体で前へ踏み込み、インパクトの瞬間にだけ力を込めることで、コンパクトでも鋭い球が打てます。
プッシュレシーブは、サーブレシーブなどでも多用され、ネット前に落としたり、相手の足元を突いたりと応用範囲が広い技です。
サーブとサーブレシーブの技一覧

サーブは唯一、完全に自分のタイミングで打てるショットであり、ラリーの主導権を握るきっかけになる重要な技です。
一方、サーブレシーブは、そこからの展開を決定づける最初の一手であり、攻守の切り替えが特に激しいダブルスでは勝敗に直結します。
ここでは、ショートサーブ、ロングサーブ、ドライブサーブ、そして代表的なサーブレシーブ技を整理して解説します。
現在のルールでは、バックハンドショートサーブがダブルスの主流となっていますが、フォアハンドによるロングサーブなども、戦術的に有効です。
自分の得意なサーブを持ちながら、相手や状況に応じて使い分けられるようにしておくと、試合運びが安定します。
また、サーブのフォームはルールに則っていることが前提となるため、基本動作の理解も欠かせません。
ショートサーブ(バックハンド・フォアハンド)
ショートサーブは、ネット近くに低く短く入れるサーブで、特にダブルスで多用されます。
相手に攻撃的なロングリターンを打たせにくくし、こちらが先に前衛として有利なポジションを取る狙いがあります。
バックハンドショートサーブは、コンパクトな動きでコントロールしやすく、現在もっとも一般的です。
バックハンドショートサーブでは、ラケットを体の前に構え、親指をグリップの平らな部分に軽く添えます。
シャトルを落とすというより、軽く押し出す感覚で前方に送り出します。
フォアハンドショートサーブも、シングルスやサービス位置を変えたいときに有効で、ラケットを下から前へ振り上げる動きの中で、最小限のスイングで打つことが重要です。
ロングサーブとドライブサーブ
ロングサーブは、相手コートの奥深くへ高く打ち上げるサーブです。
主にシングルスで使われ、自分の陣形を整える時間を作りつつ、相手を後方へ下げる目的があります。
一方ドライブサーブは、ネットすれすれの高さで速く打ち出し、相手の体勢を崩したり、意表を突いたりするための変化球的なサーブです。
ロングサーブでは、シャトルの後ろをしっかりとらえ、弾道を安定させることが大切です。
打点を一定にし、同じフォームから高低を打ち分けられるようにすると、相手にコースを読まれにくくなります。
ドライブサーブを使う場合は、フォルトにならないように打点の高さやラケットの向きに注意しつつ、相手のバックハンド側や体の近くを狙うと有効です。
サーブレシーブの基本と攻撃的レシーブ
サーブレシーブでは、まずミスをしないことが最優先ですが、それだけでは相手に攻撃を許してしまいます。
特にダブルスでは、サーブレシーブからいかに攻撃的な展開にもっていけるかが重要です。
ショートサーブに対してはネット前へのプッシュレシーブやヘアピン、ロングサーブに対してはスマッシュやドロップでプレッシャーをかける選択肢があります。
基本姿勢としては、ラケットを前に構え、腰を落として重心を低く保ちます。
サーブのコースを予測しすぎず、足を小刻みに動かしながら、どの方向にも動き出せる準備をします。
攻撃的なレシーブを狙う場合でも、無理に強打を狙いすぎず、コースと球質で優位を取る意識が大切です。
フットワークとポジショニングの技一覧
バドミントンの技というとショットに目が行きがちですが、フットワークとポジショニングこそが、全ての技を支える土台です。
どれだけ素晴らしいショット技術を持っていても、正しい位置に素早く移動できなければ、その力を十分に発揮することはできません。
ここでは、代表的なステップワークや、シングルス・ダブルスにおけるポジショニングの基本を整理していきます。
効率的なフットワークを身につけると、無駄な動きが減り、体力の消耗も抑えられます。
また、正しいポジショニングを理解することで、相手のショットに対して一歩目の反応が早くなり、結果として守備範囲が広がります。
ショット練習とあわせてフットワークを意識することが、総合的なレベルアップにつながります。
スプリットステップとチェンジオブディレクション
スプリットステップは、相手がシャトルを打つ瞬間に軽くジャンプし、着地と同時にどの方向にも動き出せるようにする準備動作です。
この動きができているかどうかで、一歩目のスピードが大きく変わります。
トップ選手は例外なく、ラリー中ずっとリズミカルなスプリットステップを行っています。
チェンジオブディレクションは、移動方向を素早く切り替える能力を指します。
一度前に出てから後ろへ引き返す、逆サイドへ急に方向転換するなど、実戦で頻繁に求められる動きです。
スプリットステップと組み合わせることで、相手のフェイントや急なコース変更にも対応しやすくなります。
前後フットワークと左右フットワーク
コート前後の移動では、シャトルに向かって大きく踏み出すランジステップが基本となります。
前方へ出るときは、利き足をしっかりと前に踏み込み、膝を曲げて低い姿勢でシャトルに近づきます。
後方への移動では、クロスステップやシャセステップを組み合わせ、背走になりすぎないように注意します。
左右フットワークでは、サイドステップやクロスステップを使い分けます。
近い距離であればサイドステップで素早く移動し、遠い場合はクロスステップで大きく距離を稼ぎます。
いずれの場合も、移動の最後の一歩で体勢を安定させ、打点にしっかり入ることが、安定したショットにつながります。
シングルスとダブルスのポジショニングの違い
シングルスでは、原則としてコート中央やや後方に基本位置を取り、相手のショットに応じて前後左右へ動きます。
クリアやドロップで相手を動かしつつ、自分は常に次の一手へ対応できる位置へ戻ることが重要です。
コート全体を一人で守るため、ポジショニングのミスがそのまま失点につながりやすくなります。
ダブルスでは、前後の縦並びと左右の横並びという二つの陣形を使い分けます。
攻撃時には前衛と後衛の縦並びで相手を押し込み、防御時には横並びでコート幅をカバーします。
ペア同士の連携と声かけが、ポジショニングの精度を大きく左右します。
戦術・コンビネーションとしての技一覧
個々のショットを覚えた後は、それらをどう組み合わせて相手を崩すかという戦術面が重要になります。
バドミントンは非常に展開が速いスポーツですが、その中でも、意図を持ってショットを選択し、複数のショットを連係させることで、効率的に得点機会を作ることができます。
ここでは、代表的なコンビネーションや、フェイント、緩急のつけ方について解説します。
戦術的な技は、一朝一夕で身につくものではありませんが、基本的な考え方を知っておくだけでも、日々の練習や試合での気づきが増えます。
ショットの精度が上がってきた中級者以降は、この戦術面の強化がレベルアップの鍵となります。
自分の得意なパターンと、相手の苦手なパターンを意識して組み立てていきましょう。
ラリーの組み立てとショット選択
ラリーの組み立てでは、いきなり決めようとするのではなく、数手先を見越してショットを選ぶ意識が大切です。
例えば、クリアで相手を奥に下げた後、ドロップで前に呼び込んでから、甘く上がった球をスマッシュで仕留めるといった一連の流れです。
このようなパターンをいくつか持っておくと、試合中に迷いが減り、ミスも少なくなります。
また、相手の得意コースを避け、苦手な動きやバックハンド側を意識的に狙うことも有効です。
シングルスでは前後左右の揺さぶり、ダブルスではペアの間や足元を狙うなど、種目によって有効な狙い所も変わります。
自分の得点パターンを意識的に増やしていくことが、戦術面の強化につながります。
フェイントショットとディセプション
フェイントショットやディセプションは、相手の予測を外して時間を奪う高度な技術です。
同じフォームからスマッシュ、ドロップ、クリアを打ち分けるほか、ネット前でラケットを最後まで見せずにコースを変えるなどのテクニックがあります。
これにより、相手は動き出しを遅らせざるを得ず、結果として自分に有利な時間が生まれます。
ディセプションを有効に使うには、まず基本のショットフォームが安定していることが前提です。
フォームが毎回ばらばらでは、そもそも相手が予測しようがないため、フェイントの効果も薄くなります。
日頃から同じ打ち方で複数のショットを打ち分ける練習を行い、決して無理をしない範囲で少しずつ試合に取り入れていくと良いでしょう。
緩急の使い分けと配球技術
緩急の使い分けは、相手のリズムを崩すための重要な戦術です。
速いスマッシュやドライブだけでなく、あえてスロードロップや高いクリアを織り交ぜることで、相手のタイミングを狂わせることができます。
常に同じスピードのショットばかりだと、相手はすぐに慣れてしまうため、意図的にスピードを変える感覚を養いましょう。
配球技術とは、コースと高さ、球速を組み合わせて、相手にとって守りにくい場所へシャトルを送り続ける力です。
例えば、相手のバックハンド奥を繰り返し突きつつ、ときどき逆サイドへ速いクロススマッシュを打つなど、偏りと変化をバランスよく使います。
緩急と配球を意識してラリーを組み立てることで、同じ技の一覧でも、実戦での威力が大きく変わります。
主要ショット比較一覧表
ここまで紹介してきた代表的な技を、目的や難易度の観点から整理したのが次の表です。
練習の優先順位を決める際の目安として活用して下さい。
| ショット名 | 主な用途 | 攻撃 / 守備 | 難易度の目安 |
|---|---|---|---|
| クリア | 体勢立て直し・後方への配球 | 守備寄り | 初級 |
| ドロップ | 前後の揺さぶり・崩し | 中間 | 初中級 |
| スマッシュ | 決定打・プレッシャー | 攻撃 | 中級 |
| ヘアピン | ネット際の攻防・チャンス作り | 中間 | 中級 |
| プッシュ | ネット前からの攻撃 | 攻撃 | 初中級 |
| ロビング | 時間稼ぎ・体勢回復 | 守備 | 初級 |
| ドライブレシーブ | 攻撃への切り返し | 中間 | 中級 |
| ショートサーブ | ラリー主導権の獲得 | 攻撃の起点 | 初中級 |
まとめ
バドミントンの技一覧を体系的に整理してきましたが、重要なのは、これらの技を単体で覚えるのではなく、ゲーム全体の中でどう組み合わせるかという視点です。
クリア、ドロップ、スマッシュといった基本ショットを土台に、ネットプレー、レシーブ、サーブ、フットワーク、戦術を段階的に積み上げていくことで、総合力の高いプレーが可能になります。
まずは、自分の現状レベルに応じて、優先して習得すべき技を選び、練習メニューに落とし込んでみて下さい。
基本ショットの精度を高めつつ、少しずつ新しい技や戦術を取り入れることが、遠回りに見えて一番の近道です。
この記事の一覧を、技のチェックリストや復習用として何度も見返しながら、自分なりのバドミントンの技術地図を作り上げていって下さい。
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