ダブルスで守備の基本となるフォーメーション「サイドバイサイド」。
二人が左右に並び、相手からのショットを広範囲でカバーします。
特にスマッシュなど速い球への対応力を高める陣形で、ロブやクリアを打った後の守備に有効です。
この記事では、この陣形の特徴やメリット・デメリット、練習法などをわかりやすく解説します。
目次
バドミントン ダブルスにおけるサイドバイサイド陣形とは?
バドミントン・ダブルスにおいて、「サイドバイサイド」とは2人の選手が横並びに並び、コートを左右に分担して守る陣形です。
相手からのスマッシュやドライブなど速い攻撃に備えてロブやクリアを打った後、前衛も後衛も同じラインに並ぶことで、それぞれコートの左側と右側を広くカバーできます。
この陣形は守備の基本形として知られており、二人で効率よく攻撃範囲を守るのに役立ちます。
フォーメーションの概要
サイドバイサイドは、ダブルス2人が横に並んでコートを分け合う守備的な陣形です。
相手コートの左右をそれぞれ担当することで、横への鋭いスマッシュに対して幅広い守備範囲を確保できます。
一般にロブやクリアでシャトルが上がった後に自然に移行する基本ポジションです。
左右分担の守備範囲
サイドバイサイドでは、片方の選手がコートの左側、もう片方が右側の守備を担当します。
二人でコートを縦に分断するようなイメージで、左右のゾーンを効率よくカバーできます。
この分担により、特にネット付近で生じやすい左右の隙間を減らし、多方面への攻撃に対応しやすくなります。
守備での役割
サイドバイサイドでは、前衛も後衛も並んで攻撃に備えます。
相手がスマッシュやドライブを放った際、二人でコートの前後にかかわらず左右を分担して守るため、前後陣形よりもミドル(中央)を含めた横方向を守りやすいのが特徴です。
それぞれが速いショットへのリカバリーに備え、一歩下がったポジションで構えることが重要になります。
ダブルス守備の基本!サイドバイサイドのメリット・デメリット

サイドバイサイドはダブルス守備の基本陣形とも言われ、多くの利点があります。一方で万能ではなく、場合によっては取るべき陣形が変わるため、ここでは主なメリットとデメリットを確認しましょう。
広い守備範囲をカバーできる
サイドバイサイドの最大のメリットは、両サイドの守備範囲が広がる点です。
二人でコートを左右に分けて守ることで、ネット前も後衛側も連続的にカバーでき、前後陣よりも面でカバーできる範囲が大きくなります。
そのため横への速いショットやコーナーショットにも対応しやすくなり、相手のスピード攻撃に強くなります。
体勢を整えやすい
左右に並んで構えるおかげで、ショットの切れ目で二人ともポジションを立て直しやすいというメリットもあります。
連続したスマッシュやドライブが来た後でも、ペアで声をかけ合いながら素早くフォーメーションを整え直し、再び守備体制を作り直せます。
初心者でも形を崩さず守りの体制を立て直せる点は、サイドバイサイドの大きな強みです。
攻撃に転じにくい
反面、サイドバイサイド陣形は攻撃に移行しづらい点がデメリットです。
二人とも守備範囲をカバーすることに注力しているため、積極的に前衛がネットに詰める体勢を取りにくく、速い攻撃を組み立て上げるのが難しくなります。
そのため相手前衛へのプレッシャーが弱まり、相手に余裕を与えてしまう場合があります。
ミドルが空きやすい
さらに、サイドバイサイドは前衛も後衛も横並びなので、コートの中央付近に隙間ができがちです。
相手はその中央のスペースを狙ってストレートのスマッシュやドライブを打ちこむことがあります。
この陣形では中央を守る選手がおらず、二人が左右に引っ張られる形になるため、ミドルをケアする意識が特に重要となります。
サイドバイサイドはいつ使う?使いどころとポイント

サイドバイサイドはすべてのプレーで使うわけではなく、状況に応じて最適な陣形に切り替えることが重要です。特にシャトルが高い軌道で飛んできたときに有効で、次に速いショットが来る可能性が高いと判断したときに作ります。
ロブやクリア後のサイドバイサイド
相手がロブやクリアでシャトルを高く上げた場合、その落点を予想してサイドバイサイドに構えるのが基本です。
二人ともスマッシャーと正対する形に構え、相手の左右どちらからでもスマッシュが来ても即座に対応できるようにします。
ダブルスではシャトルをコートの上層部まで飛ばした攻撃の後、この陣形に切り替える動きが習慣化されています。
スマッシュへの備え
二人が横並びになることで、左右どちらからのスマッシュにも対応可能です。
特に隣同士で連携するため、一人がネット前でプッシュやカットに備えつつ、もう一人が後方で強打へのリフトやクリアを準備します。
これにより、相手の速いスマッシュを受け止めやすくし、更なる攻撃を待ち構えることができます。
実戦での切り替えタイミング
実際のゲームでは、シャトルが上から下に落ちてくる状況ではサイドバイサイドに切り替えることが多いです。
例えば、自分やパートナーがクリアやロブでシャトルを上げた直後には、二人で「サイドバイサイドで待機」という確認をするケースが多いです。
逆に、低いドライブやスマッシュが来ているときは前後陣のまま攻める意識を優先することもあります。
サイドバイサイドと前後陣の違い・使い分け
ダブルスでは「サイドバイサイド」と「前後陣(トップ&バック)」の2つが基本的なフォーメーションです。状況に応じて切り替えることで、攻守のバランスを取ります。以下の表で両者の特徴を比較しましょう。
| サイドバイサイド | 前後陣 | |
|---|---|---|
| 配置 | 左右に並ぶ | 前後に分かれる |
| 守備 | 横のカバーに強い | 後衛主体で深いショットに対応 |
| 攻撃 | 攻撃参加はしづらい | 前衛が積極的に決める |
サイドバイサイドの特徴
サイドバイサイドは守備に特化した陣形で、横方向への速いショットに強いのが特徴です。
前後よりもペア間の距離が狭いため、コンビネーションを取りやすく、ペアでの守備体制が崩れにくいという利点もあります。
前後陣の特徴
前後陣は攻撃重視の配置で、後衛が深いクリアやリターンを担当し、前衛がネット前の決定打を狙います。
前衛が前に出るため攻撃力は高まりますが、左右への守備範囲は狭くなる傾向があります。
切り替えのタイミング
基本的には、シャトルが上から飛んでくる状況ではサイドバイサイドを、低いドライブやクリアで攻める状況では前後陣を使うのが一般的です。
例えばロブやクリアを上げた後はすぐにサイドバイサイドに移行し、スマッシュやドライブで攻撃されたら守備に徹します。
状況を見極めて適切な陣形に切り替えることが勝利へのポイントです。
サイドバイサイド上達の練習方法

サイドバイサイドの練習では、実際にフォーメーションを組みながら状況判断と動きの反復を行うことが大切です。まずはフットワークを固める練習から始め、次に実戦形式で連携を強化する練習を取り入れましょう。
フットワーク強化ドリル
簡単なサイドバイサイドの動きを取り入れた練習で、両サイドへのステップワークを鍛えます。
一例として、片側にボールを打ち、ペアで交互に左右へのステップを繰り返すドリルが有効です。
速いステップで前後左右に動くクセをつけ、どんな位置からでも安定して返球できるようにトレーニングします。
実戦形式の練習
次に、ダブルスのゲーム形式でサイドバイサイドを意識した練習を行います。
練習試合やローテーション練習で、クリア後には必ずサイドバイサイドに戻るルールを設けると効果的です。
実戦に近い状況で陣形の切り替えを繰り返し、体で陣形移動を覚えていきます。
コミュニケーション練習
ペアでの練習時には、声かけや視線で連携を意識する訓練も重要です。
例えばロブを上げたら「上げた」と声をかけ合う、スマッシュが来そうな時に「待つ」と合図するなど、コミュニケーションを取りながら練習します。
パートナー同士で役割分担を確認しあい、体が自然に動くようにしましょう。
サイドバイサイド強化のポイントと連携
サイドバイサイドを徹底させるには、パートナーとの連携が鍵です。互いの動きを補い合うポイントや意識したい点を紹介します。
意思疎通の徹底
声かけやハンドサインでお互いの動きを補完しましょう。例えば「カットするよ」「スマッシュ来る」など、次に取るべき動きや配置の調整を事前に伝え合いましょう。
コミュニケーションが取れていると、どちらが中央を守るかなどとっさの判断もスムーズになります。
ポジショニングの見直し
サイドバイサイドでは、お互いの位置取りが重要です。前衛の位置が低すぎたり、後衛が真ん中に寄り過ぎたりしないよう注意します。
理想的には後衛がややセンター寄り、前衛がネット付近に構え、互いにシャトルと相手を意識する距離感を保ちましょう。
前衛・後衛の役割分担
サイドバイサイドでも、前衛はネット前のショートショット(プッシュやドロップ)を、後衛はリフトやドライブで守るといった役割を明確にします。
攻撃時には前衛がネットプレーでプレッシャーをかけ、後衛がロングショットで攻勢を支える意識も大切です。互いの役目を確認し合えば、連携しやすくなります。
サイドバイサイドの注意点・よくあるミス
サイドバイサイドには注意点もあります。陣形を作ったつもりで守備が崩れてしまわないよう、よくあるミスとその防ぎ方を解説します。
中央スペースの意識
前衛と後衛の間にできるミドルゾーンは盲点になりやすいので意識を怠らないことが重要です。
中央が空かないよう、お互いが少し中央寄りに構えましょう。また、相手が中央へ攻めてきたら声をかけ合って対応することも大切です。
判断と反応の速さ
サイドバイサイドでは相手のショットを予測し素早く反応することが求められます。
一瞬の判断の遅れが致命的になるため、相手のラケット面やフォームをよく見て、打たれる前に準備するクセを身につけましょう。
連携ミスの防止
互いの動きを認識できていないと、同じ方向に動いてしまったり、逆にポッカリ穴を作ってしまう恐れがあります。
常にパートナーの位置を意識し、「そっちは取れそう?」「こちらがカバーするよ」など声やアイコンタクトで確認し合う習慣をつけるとよいでしょう。
まとめ
サイドバイサイドはダブルス守備の基本陣形として広く用いられており、特にロブやクリア後の守りで効果を発揮します。広い守備範囲と安定性を活かす一方で、攻撃への切り替えが遅れやすいため、状況に応じて前後陣との使い分けが重要です。
正しいポジショニングと声かけを心がけ、しっかり練習を重ねれば連携の取れた強力な守備陣形になります。ここで紹介したポイントを参考に、ダブルスでの守備力をさらに高めましょう。
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