バドミントン用ラケットのストリングテンションを「23ポンド」に設定することは、多くのプレーヤーにとって理想的なバランスをもたらします。コントロールとパワーの中間点を狙いたい初心者から中級者までが気になるこの数値。その“感触”“パフォーマンス”“ケア方法”などを深掘りして、あなたのプレーをぐっと向上させる秘密をお伝えします。
目次
バドミントン 23ポンド の意味と他のテンションとの比較
まず「23ポンド」が何を意味するのか理解することが大切です。これはストリングをラケットフレームに張る際のテンション(張力)で、ポンドで測定されます。一般的に18〜22ポンドは低テンション、22〜26ポンドは中間、26ポンド以上は高テンションとされ、中間域の23ポンドはコントロールとパワーの折り合いを求める層に好ましい選択肢です。
23ポンドは、「トランポリン効果」が程よく働き、ショットに自然な反発を与えます。また、スイートスポット(最も理想的にシャトルと当たる部分)の広さも保たれ、ミスショットへの許容度が高いです。逆に過度な高テンションではそれが狭まり、コントロールは増すものの扱いが難しくなります。
トランポリン効果とコントロールのバランス
低〜中間テンションではストリングがシャトルを受けてから跳ね返す際に弾力性があり、「トランポリン効果」が生じます。23ポンドはこの効果を有効に生かせる範囲で、スイングスピードが極端に速くなくても十分な飛びを感じられます。
一方、23ポンドはコントロール性も無視できないレベルで、ネットプレーやドロップショットで狙いを定めやすくなります。基本的な技術に不安がなければ、この中間テンションがもっとも扱いやすく感じるでしょう。
23ポンドと他の具体的テンションとの比較表
| テンション帯 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 18~22ポンド(低テンション) | スイートスポットが広く、パワーを出しやすく、腕への負担が軽め | コントロールが甘く、精密なショットが難しいことがある |
| 23ポンド(中間テンション) | パワーとコントロールの良い両立、扱いやすく初心者〜中級者に最適 | 高テンションほど精密さが出ない状況がある、非常に速いスマッシュには多少物足りないかもしれない |
| 26ポンド以上(高テンション) | 鋭いコントロール、速いショットへの応答性が高い | スイートスポットが狭い、腕や肘への負担が増し、ミスヒットが致命的になることもある |
上級者との比較:プロ選手が選ぶテンション傾向
トップ選手たちはしばしば30ポンド以上を使用することが多く、極度に速いラケットヘッドスピードとタイミングを持つ故の選択です。それに比べて23ポンドは、パワーをラケット任せにしすぎず、自分のフォームやタイミングを大事にする人に合います。プロでも使う選手の中には、24〜26ポンドの中間〜やや高めのテンションを好むケースが多く、場面や風の強さなどの条件で変えることがあります。
23ポンドに張るメリット:誰に向いているか

中間テンションとしての23ポンドにはさまざまな利点があります。多くのプレーヤーが「扱いやすさ」「ケガの予防」「コストパフォーマンスの良さ」などを理由に選択するこのテンションについて、具体的にどのようなタイプに向いているか整理します。
初心者にとってはまずフォームの習得が重要であり、テンションが低すぎるとショットの精度がわかりにくく、高すぎるとミスが増えて技術の挫折につながることがあります。その点23ポンドは“ちょうど良い”設定で、フォーム改善のフィードバックを得やすく、ショットが学びやすい環境を整えます。
初心者やクラブプレーヤー向けの最適性
バドミントンを始めて間もない人や週末クラブで楽しむプレーヤーには、ラケットの反発力や許容度が適度に確保できる23ポンドがうってつけです。スイートスポットが広めなのでミスヒットのショックが少なく、プレーへのストレスが軽くなるため上達の意欲も維持しやすくなります。
中級者のテクニック向上に寄与するポイント
中級者はショットの種類やスピードをさらにコントロールしたい段階です。23ポンドはスマッシュやドライブにおいても適度な反発がありつつ、ネットプレーや繊細なドロップにおいても手応えが得られる設定です。テンポやスイングスピードが向上するにつれて、わずかに高めるかどうかを判断できる余地も残されています。
腕・体への負荷を抑える安全性
高テンションを使うと腕・肩・肘などへの負荷が増えることが指摘されています。この点、23ポンドは反発性が程よいため、腕にかかるショックをある程度軽減できます。練習量が多い人やケガのリスクを抑えたい人にとって、“扱いやすさ”と“継続性”を両立できる安全なラインです。
23ポンドに張る際の注意点と適切なストリング選び

23ポンドに張ることで得られる利点を活かすためには、ストリングの種類やラケットの材質、テンションの管理など注意すべき要素があります。ここではその注意点と、適したストリングの選び方を紹介します。
ストリングの太さ(ゲージ)の選択
ストリングの太さは大きく性能に影響します。細いもの(0.60〜0.68ミリほど)は反発性能が高く、音や感触のシャープさも向上しますが、切れやすさも増します。23ポンドに張るなら、やや太めの0.70ミリ前後の多フィラメントや耐久性重視のタイプを選ぶとコストと寿命のバランスが良いです。
素材とコーティングの特性
ストリングにはナイロン、ポリウレタン、ハイブリッド構造などがあり、それぞれ伸び縮みや耐摩耗性が異なります。23ポンドで張る際は、耐久性と打感を両立できる素材を選び、コーティングが施されているものだと摩擦や摩耗による張力の低下が抑えられます。
ラケットの最大耐性テンションと取り扱い環境
フレームには製造元が推奨する最大テンションがあり、それを超えて張ると破損の原因となります。まずその最大値を確認してください。また、湿度・気温など環境条件によってストリングは伸び縮みします。高温多湿な場所では若干高めに、寒冷地では逆にゆるめに設定することでテンションの安定性が保てます。
実践!23ポンドで最適なショット例と試し方
23ポンドを選んだあとは、実際にどのショットで効果を発揮するか、自分の感触を確かめることが大切です。ここでは具体的なショット例やドリルを通じて、23ポンドでの扱いやすさを体感できる試し方を提案します。
このテンションで良いかを確認する際には、ラリー中の返球精度、スマッシュの威力、ネットの柔らかさなど、複数の観点で感じ取ることが求められます。感覚の変化を探りつつ、自分のプレースタイルにフィットさせていくことが上達への道です。
クリアとロングラリーでの感触確認
前衛や後衛でクリアを打つ際に、シャトルの飛びと返りのリズムをじっくり確認します。23ポンドではラケットの弾性が程よく、シャトルがしっかり浮く感覚があり、長くラリーを続けても疲れにくさを実感できるはずです。
ネットプレーやドロップでのコントロール性テスト
ネット近くやドロップショットなど、細かく落とすショットで23ポンドのテンションがどれほど繊細にシャトルを扱えるか試します。軽くシャトルを引きつけてから放すような操作でも飛び過ぎたり落ちすぎたりせず、狙いどおりの軌道が出るかがチェックポイントです。
スマッシュやカウンターショットでパンチを感じるか
攻撃的なショット、スマッシュでの衝撃感や球筋の鋭さを体感します。23ポンドでは高テンションほど鋭くはないものの、適度な反発で一発の威力を出せることが期待でき、ショットにパンチが足りないと感じる場合はわずかにテンションを上げるかストリングの種類を替えると良いでしょう。
頻度とメンテナンス:23ポンドを長持ちさせるコツ

適切なテンションを保ち、快適な打感を維持するにはメンテナンスが欠かせません。特に23ポンドの中間テンションは扱いやすい分、手入れ次第で大きく性能が変わります。以下は長持ちのためのポイントです。
まずテンションの低下は時間と使用によって必ず起こります。定期的に張り替えることが重要ですが、張り替えのタイミングは「音の変化」「打感の鈍さ」「レスポンス低下」など感覚の指標を用いるのが実践的です。
張り替える頻度の目安
週に2〜3回プレーする人なら、張り替えは年に2〜3回が目安です。頻繁にプレーするならそれ以上になることもあります。日常的にフィットネスやクラブ活動で使う場合は、テンションの低下を感じたら早めに関心を持つほうがよいでしょう。
テンションの感じ方と調整
テンションが下がってくると、シャトルが飛びすぎたり、ボレーの返球が甘くなったり、音が「ピン」という鋭いものから「ドン」という鈍いものへ変わることがあります。これらは張り替えのサインです。反発力が落ちたと感じたら、張り替えを検討してください。
保存・保管の方法(湿度・温度・ケース)
ラケットを高温・直射日光や湿気の多い場所に放置すると、樹脂やストリングにダメージを与え、テンションの維持が難しくなります。専用ケースに入れ、屋内でも温度変化が少ない場所で保管することが望ましいです。
気になる疑問に答える!23ポンドを使う際のよくある質問
23ポンドに張ることについて、多くのプレーヤーが抱く疑問や誤解があります。ここでは代表的な質問に答え、誤解を解消します。
23ポンドは重く感じる?感覚の違いは存在するか
実際に感じる「重さ」はストリングからの反発力やラケットのしなり、ヘッドスピードによって変わってきます。23ポンドでは重さよりも弾き返しによる“押し返し”を感じることが多く、「重く苦しい」というよりも「しっかりしたフィードバック」を受け取ることができる設定です。
23ポンドで切れやすくならないか心配?
どのテンションでもストリングは使用で徐々に摩耗しますが、23ポンドは極端に高いテンション帯と比べると切れにくいです。ストリングの太さや素材、使用頻度に応じて耐久性がありますが、この範囲なら通常の練習量で十分持ちます。
ダブルスとシングルスでの使い分けは?
シングルスではクリアやロングショットの持続性を重視することが多いため、23ポンドはバックスイングを活かしやすく効果的です。ダブルスでは素早いリアクションや平打ちが重要となるため、23ポンドでも十分ですが時折少し高めに設定してさらに速さを出すことを選ぶ人もいます。
まとめ
23ポンドというテンションは、バドミントンのストリング張力における黄金比のひとつです。パワーとコントロールのバランスが良く、初心者から中級者、クラブレベルのプレーヤーまで扱いやすい設定であるためです。
このテンションでは、フォームの習得やショットの種類を試す余裕があり、打感や飛びの変化を敏感に感じることができます。ストリング自体の素材や太さ、ラケットの仕様とともに選ぶことで、その効果はさらに高まります。
もしスマッシュにパンチが足りないと感じたり、コントロールにもう少し精度が欲しいと感じたら、23ポンドを基準にして少しずつ調整してみるのが最善の道です。扱いやすさと性能の両立を目指すなら、23ポンドは非常に有力な選択肢となるでしょう。
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