バドミントンのダブルスでは、スピードあるラリーや連続攻撃が求められるため、ラケット選びが重要です。2025年最新の情報を踏まえ、ダブルス向けラケットの特徴や選び方、おすすめモデルを紹介します。自分のプレースタイルに合った一本を見つけ、ダブルスのパフォーマンスを高めましょう。
ダブルスでは、重量や重心バランス、シャフトの硬さなどがシングルスとは異なるポイントになります。本記事ではこれらの要素を詳しく解説し、初心者から上級者まで参考になる情報をお届けします。
目次
バドミントン ダブルス用ラケットの選び方
ダブルス用のラケットを選ぶときは、前衛・後衛それぞれの動きや連携を想定して性能を判断します。一般的にダブルスでは軽量で操作性に優れたラケットや、素早い連続スマッシュに耐えうる安定性のある設計が求められます。以下で重さ、バランス、シャフト硬度、ガットテンションといった観点から解説します。
ラケットの重量
ラケットの重量は4U(約80~84g)や5U(約75~79g)が主流です。軽量モデル(5U)は手首や腕への負担が軽く、連続スマッシュや速いラリーでの操作性が高いのが特徴です。重めのラケット(3U~4U)はスマッシュ時のパワーが増しますが、振り抜きにくくなる場合もあります。
軽いラケットは速い切り返しと素早い反応に有利で、前衛プレーヤーや初心者・ジュニアに適しています。一方、やや重めのラケットは後衛プレーヤーが強力なスマッシュを打つときに威力を発揮します。自身の腕力やフォアハンドの使い方に合った重量を選ぶのが重要です。
ヘッドの重さ(バランス)
ラケットのヘッド(先端)の重心バランスも重要です。ヘッドヘビー(重心が先端寄り)タイプは遠心力によるスマッシュの威力が高まり、強い打球が打ちやすい一方で、振り遅れが生じやすい傾向があります。これに対し、トップライト(重心がグリップ寄り)タイプは操作性が高く素早い連続プレーに適しますが、スマッシュの威力はやや低めです。
ダブルスでは前衛はトップライトで反応速度重視、後衛はヘッドヘビーでパワー重視という組み合わせも多いです。ただし、中上級者になるほど攻守両方をこなすためにイーブンバランス(重心が真ん中寄り)を選ぶ場合もあります。ラリーを制するため、自分のプレイスタイルに合ったバランスを意識しましょう。
シャフトの硬さ(フレックス)
シャフトの硬さも打球感に大きく影響します。硬めのシャフトはインパクト時にしなりが少なく、コントロール性が高い反面、強いスマッシュを打つには腕力が必要です。柔らかめのシャフトはしなりが大きく、打球にパワーが乗りやすい反面、ラケットが戻るまでにタイミングが必要になります。
ダブルスでは連続攻撃を重視するため、シングルスに比べて柔らかめのシャフトを好む選手も多い傾向があります。ただし、ラケットによる性能差は微妙で、どちらもメリット・デメリットがあります。練習中にスマッシュやドライブを繰り返してみて、自分に合うシャフト硬度を見極めるとよいでしょう。
ガットのテンション
ガットの張りの強さ(テンション)もダブルス向けに調整が必要です。高テンションにするとコントロール性が上がりますが、ラケットの反発力が低下しパワーを出すには力がいります。ダブルスでは素早い打ち合いが続くため、一般的に24~28ポンド程度の中程度のテンションが多く、パワーと操作性のバランスを保っています。初心者や女性は低め(22~24ポンド)、上級者の男性は高め(28ポンド前後)に設定することもあります。
前衛・後衛などプレースタイル別のポイント
プレースタイル(前衛・後衛)に応じてラケット選びのポイントも変わります。ネットプレー重視の前衛は、軽量で取り回しの良いラケットを好む傾向があります。速い反射神経と短いスイングに対応できるように、トップライトやイーブンバランスで柔らかいシャフトのラケットが適しています。一方、コート後方でスマッシュ中心の後衛は、遠心力を生かせるヘッドヘビーなラケットでパワー重視に振るのがおすすめです。
ただし、ダブルスでは状況に応じて前後の動きが入れ替わることもあります。両ポジションで使えるオールラウンド型のバランスを狙うか、攻撃重視・守備重視を使い分けるかは、自分のレベルやチームの戦術に合わせて選んでください。
ダブルス用ラケットとシングルス用ラケットの違い

ダブルスとシングルスではプレーの特性が異なるため、ラケットにも求められる性能の違いがあります。以下の表に主な違いをまとめました。
重量・バランスの違い
比較すると、ダブルス用ラケットは一般に軽量でヘッドライト寄りのものが多く、素早いネットプレーに対応しやすい仕様です。シングルス用はやや重量級でヘッドヘビーなものがあり、スマッシュの威力と深いコントロールを重視しています。
| 特徴 | シングルス向け | ダブルス向け |
|---|---|---|
| ラケット重量 | 中量級~重量級 (3U:85~89g) | 軽量~中量級 (4U:80~84g、5U:75~79g) |
| バランス | ヘッドヘビーでパワー重視 | トップライトやイーブンで操作性重視 |
| シャフト硬さ | 硬めでコントロール力重視 | 柔らかめで連続スマッシュに適応 |
| テンション | 高め(28~30ポンド)で精密なコントロール | 中程度(24~28ポンド)でパワーと反発性の両立 |
このように、ダブルス用ラケットは取り回しやすさと素早い反応を重視した設計が多く、シングルス用はパワーと耐久性を重視したモデルが多い傾向にあります。
シャフト硬さとテンションの違い
さらに、ダブルスでは素早い打ち合いに備えて柔らかいシャフトを選ぶ選手が多いのに対し、シングルスではより硬いシャフトで正確にコントロールする選手が増えます。また、ガットテンションはシングルスでやや高めに張ることでコントロール性能を上げる傾向があります。ダブルスでは中程度のテンションでバランスを取り、連続スマッシュへの耐久性と反発力を確保しています。
これらの違いを踏まえ、ダブルス用ラケットには軽さやバネの効き、操作性が求められる一方、シングルスには強打に耐える重量感や高い繊細さが求められると言えます。
ダブルス向けおすすめラケットメーカー・モデル

国内外で人気のブランドから、ダブルスに適したラケットをピックアップします。2025年の最新モデルやダブルスで実績のある機種を紹介します。
ヨネックス(Yonex)
バドミントン界のリーディングブランドであるヨネックスは、ダブルス向けモデルも豊富です。2024年にはAstrox 88 S/Dシリーズが発売され、前衛(S: スマッシュ重視)と後衛(D: パワー重視)に特化した設計が話題になりました。その他にもArcsaber 11 PRO(シャフト硬め、イーブンバランスで安定したスマッシュ)や、Astrox 100ZZ(武器になる強力なパワーはダブルスでも魅力)などが人気です。
- ASTROX 88 S PRO / D PRO:2024年発売のダブルス専用モデル。Sは前衛向けにコントロール性重視、Dは後衛向けにヘッド側に重量配分。
- ASTROX 88 S TOUR / D TOUR:同シリーズの中級者向けモデル。スムーズな連続スマッシュをサポートする設計。
- ARCSABER 11 PRO:イーブンバランスでオールラウンドに使える上級者向け。東野有紗(女子ダブルス)選手も愛用。
- NANOFLARE 900:超軽量・トップライトで瞬発力に優れる。ネット前の高速展開で威力を発揮。
これらヨネックス製ラケットは、ダブルスプレーヤーから信頼が厚く、世界トップ選手も多数使用しています。
ミズノ(Mizuno)
ミズノは日本製らしく精巧な設計を誇り、独自技術で快適性を追求しています。代表的なシリーズにWave Claw(ウェーブクロー)があります。例えば最新モデルの「Wave Claw 3」はヘッドヘビー設計ながら高い操作性を持ち合わせ、クリアからスマッシュまで扱いやすいのが特徴です。ほかにも軽量モデルのAccroForce 100など、中上級者向けの攻撃型ラケットが揃っています。
- WAVE CLAW 3 Speed:スピードプレー重視のヘッドヘビー設計。シャフトをしならせて強力スマッシュ。
- ACCRO FORCE 100:バランス型で適度な重さと柔らかさを両立。幅広いレベルで扱いやすい。
- DUORAシリーズ:前後の異なる面構造で攻守の両立を図る特殊モデルも一部ダブルスで人気です。
ミズノのラケットは快適性と安定性に優れ、ダブルスでも幅広いプレーヤーから支持されています。
ゴーセン(GOSEN)
ゴーセンのGRAVITAS(グラビタス)シリーズは重心設計にこだわり、強力なスマッシュを生み出すことを追求したラケットです。例えば「GRAVITAS 9.5SX」はヘッドヘビーでパワフルなインパクトが特長で、元世界王者のアレクサンダー・ダン選手も使用しています。シャフトは硬めで、スマッシュを潰すような感触を味わえます。そのほか中級者向けに軽量設計のモデルもあり、ダブルス前衛でも扱いやすいラインナップが揃っています。
- GRAVITAS 9.5SX:超ヘッドヘビーでスマッシュ重視、インパクトの強さが魅力。
- GRAVITAS 8.5SX:9.5SXよりはやや軽量で扱いやすい。パワーヒッター向け。
- GRAVITAS 2.3R:初心者・中級者向けに軽量化したシリーズ。操作性を重視。
このようにグラビタスシリーズは攻撃力を求めるダブルスプレーヤーに好まれています。
ウィルソン(Wilson)
テニスで有名なウィルソンもバドミントンラケットを展開しており、ダブルス向けモデルではヘッドヘビーで強打向きの製品があります。例えばBladeシリーズのバドミントン版は頑強なフレームで、重いスマッシュを打つプレーヤーにマッチします。また、比較的手に入りやすい価格帯ながらパワフルな性能を持つ点が特徴です。
- BLADE LXシリーズ:ヘッドヘビーでスマッシュに特化した設計。打球に重みを乗せたい人向け。
- VERTEX model:安定性とパワーを両立し、ダブルスでの攻撃頻度を支える。
ウィルソンは日本ではまだシェアが少ないものの、攻撃型のダブルスで試す価値があります。
その他のブランド
上記以外にも、Li-Ning(リーニン)やVICTOR(ビクター)など海外ブランドがダブルス向けモデルを出しています。例えばリーニンの「Blader 900」シリーズは軽量設計でトップライトバランス、台湾ブランドのVICTOR「Jetspeed」シリーズは安定したパワーが特長です。これらも気になる場合は店頭で試打してみると良いでしょう。
まとめ
バドミントンのダブルスでは、スピーディーな攻防に対応できるラケット選びが勝敗を左右します。適度な重量(一般的には4U~5U)とトップライト寄りのバランス、程よいシャフトの柔軟性があれば、速いラリーでも動きを犠牲にせずスマッシュを打てます。また、前衛・後衛でラケットを使い分ける選手はそれぞれに特化したモデルを選び、両ポジションを兼ねるならオールラウンド型を選びましょう。
最後に、2024~2025年に登場した最新モデルを参考に、自分に合う一本を見つけてください。ヨネックスAstrox 88シリーズなどはダブルスを意識した設計で注目度が高く、ミズノやゴーセンのパワフルモデルもダブルス適性に優れています。これらを参考に、身長や筋力、プレースタイルに合った軽量かつパワフルなラケットを選び、ダブルスでのプレーをさらに向上させましょう。
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