サーブが試合の流れを大きく左右するバドミントン。けれどもサービス時の反則(フォルト)は複雑で、知らず知らずのうちに犯してしまうことがあります。この記事では、サービスでよく見落とされる反則の種類と、最新の規則に基づいた正しいサーブの方法を、初心者から競技者までわかりやすく解説します。サービスでポイントを落とさないよう、サービス時の注意点を網羅的に理解しておきましょう。
目次
バドミントン サーブ 反則(フォルト)の基本ルール
まずは「バドミントン サーブ 反則(フォルト)」の基本ルールを整理します。サービスが正しいかどうかは、国際バドミントン連盟の法規(Law 9)で定められており、以下の要素を満たさないとフォルトになります。サービスの手順、サービスコートでの足の位置、シャトルの打点、ラケットの動きなど、多くの細かいルールが含まれており、最新の条項ではサーブ高さにも具体的な基準が設けられています。
サーブの条件と手順
サービスを行う際には、まずサーバーとレシーバーが diagonally opposite(斜め反対側)のサービスコート内に立ち、いずれの界線(サービスラインやサイドラインなど)にも体やラケット、足が触れていてはいけません。両足はサービスが始まる前からシャトルを打つ瞬間まで、少なくとも一部が床についていて静止していなければなりません。また、ラケットの最初の前方動作がサービス開始とされ、その動作が後ずさり動作と連続していなければならないなど、動作の流れにも厳密な規定があります。
シャトル接触の高さとラケットの動き
最新の規則では、シャトルはサーバーのラケットで打たれる瞬間に、地面から1.15メートルを超えてはいけないと定められています。これはシャトル全体がその高さ以下である必要があり、羽の部分ではなくコルクベースの位置で判断されます。さらに、ホイールチェアやパラ競技では別の補助規定が適用されます。ラケットのシャフト(柄)が接触時点で下向きを示していなければならず、過剰な上向きの角度やフラットな形での打撃はフォルトとなります。
向かうコートとネットを超えること
サーブは斜め前方の相手サービスコートへ正しく飛ぶ必要があります。ネットを越えなかったりネットを通過せずにその場に落ちたり、斜めでないコートに落ちたりすればフォルトです。ショートサービスラインを超えなければならず、シングル・ダブルスでルールは共通ですが、サービスするプレーヤーの立ち位置やサービスコートの広さが変わります。
代表的な反則(フォルト)の種類とよくある誤解

実際に試合や練習でよく見られる反則のパターンを挙げ、誤解されやすいポイントを説明します。自分のサーブを見直す際の参考にしてください。
シャトル打点が高すぎる(サーブ高さ違反)
打点が肋骨の下の「腰の高さ」を基準とする旧ルールから、現在は「地上1.15メートル以下」という明確な数値基準が追加されました。大会によってはこの数値を測るための器具が使われ、厳格に判定されることがありますが、クラブや地域大会では「腰高さルール」が引き続き使われることもあります。背が高い選手ほどこの違いによる影響を感じやすく、特にフリック(フェイク気味のサービス)など高速サービスでは注意が必要です。
ラケットの角度・動きが不適切
接触時にラケットのシャフトが下を向いていることが求められ、逆向きや水平近くに構えての打ち下ろしはフォルトです。またバックスイングとフォワードスイングの間で意図的に動きを止める「停止動作」も反則とされます。これらは相手を惑わすフェイントとみなされ、公正な競技を維持するため具体的に禁止されています。
足の位置・動きの反則(フットフォルト含む)
サーブの始まりからシャトルを打つ瞬間まで、サーバーおよびレシーバーの両方に静止が求められます。具体的には、両足のいずれか一部が床に接しており、完全に浮かせたりスライドさせたりしてはいけません。さらにサービスコートの線(boundary lines)に足が触れることもフォルトとなります。足の動きやラインタッチは目立たないが判定基準として明確です。
サービス外のプレイヤー位置や順序の誤り
サーバーとレシーバーはそれぞれ正しいサービスコートに立たなければなりません。スコアによって右・左を使い分ける特定のルールがあり、これを間違えるとサービスコートエラー(service court error)となります。また、順番を守らなかったり、レシーバーが準備ができていないうちにサーブをしてしまう場合も反則です。
ルール改正と最新動向における注意点

反則ルールには最近の規則改正や検証中の新ルールがあり、それらを知っておくことで最新の試合規準に対応できます。競技レベルや大会形式によって適用が異なるため、自分の環境で有効なルールを把握することが重要です。
1.15メートルの固定高さルール導入実験
BWF(国際バドミントン連盟)は、「サーブ時のシャトル打点が1.15メートルを超えてはならない」という固定高さルールの実験を導入しています。主に国際大会やGrade 1/2レベルで視覚補助具を用いた判定を行っており、サービスジャッジがランプ等を使ってこの高さを確認します。この改正により、選手は高さの管理がより厳しく求められるようになりました。卓越した手技が試される部分です。
クラブ・ローカル大会での運用差
一方で、クラブや小規模大会では固定高さの視覚補助具がないことが多く、旧来の「腰の高さ」ルールを基準にすることが一般的です。公式大会と比較して判定が緩いケースが多々あり、参加者や審判でどのルールを採用するかを事前に確認することがトラブル回避になります。
審判・サービスジャッジによる判定のばらつき
視覚補助器具があっても、角度や見える背景、体型差などによって判定に差が生じることがあります。特に打点や足の静止状況に関しては、人間の判断が介在するため、選手側はできるだけ見やすいフォームを心がける必要があります。また、国際大会ではジャッジを訓練するプログラムがあり、これを公平性確保のための標準化手法として導入しています。
正しいサービス動作のためのチェックポイントと練習方法
反則を防ぎ、安定したサービスを行うためには自分の動きを客観的にチェックし練習することが鍵です。以下のチェックポイントと練習方法を日々の練習に取り入れてみてください。
チェックポイント:自己確認リスト
- サービスコート内に正しく立っており、足がラインに触れていないか
- 両足の一部が地面についていて、動いていないか
- 打点が1.15メートル以下か、腰の高さルールを守れているか
- ラケットのシャフトが下向きであり、打点でラケットヘッドが上を向いていないか
- バックスイングからフォワードスイングまで一連の動作で途切れがないか
- サービスの飛びが斜め対角の相手サービスコート内かどうか
- サービス前にレシーバーが準備できているか
練習方法:反則を減らすためのトレーニング例
鏡の前やスマホで動画を撮ってフォームを確認することが有効です。特にラケットの角度や打点の高さに注目し、少しでも規則から外れていれば修正を繰り返します。足の静止・ラインタッチの練習として、サービスコートの線を意識して立ち、ラインに触れないようにするドリルもあります。また、高さ制御には低いサーブやフリックサーブを使い慣れることが役立ちます。
試合環境での実践対策
大会に出る際には、運営やレフリーがどのルールを採用しているかを事前に確認しましょう。視覚補助具の有無、サービスジャッジの設置、固定高さルールの採用などを聞いておけば、驚くことが少なくなります。また練習相手とルールを統一しておくことで、実戦での違反を防ぎやすくなります。
実際にフォルトを取られたケースで学ぶ注意点

実例から学ぶと、どのような動きが反則とされやすいかが具体的にわかります。ここでは報道や試合で議論になった例をもとに、反則の発生要因と改善策を考えます。
試合での批判とフォールトの不一致
国際大会でトップ選手が連続してサーブフォルトを取られ、審判の見解に批判が出た例があります。主に固定高さルールの実施初期で、サービスジャッジの視線角度や器具の設置位置が原因で“打点が1.15メートルをわずかに超えている”と判断されるケースが多くなりました。このような誤差による影響が指摘されており、選手だけでなく審判側の研修や器具の設置基準の統一も議論されています。
クラブ・地域大会での誤解されやすいミス
一般的なレベルでよくあるのが、「ラケットヘッドが高くなりすぎる」「バックスイングとフォワードスイングの間に意図しない停止」「サービス前に足がラインに接触」「サーブ前の準備があいまいで先に動き出す」などです。こうした誤りはルールを知らないことや、意識が甘いことが原因のことが多いため、基本を確認することで大幅に減らせます。
トップ選手によるルール順守の工夫
上級者やプロ選手はサービス動作をより精密にコントロールするために、打点の位置を意図的に低く設定したサーブパターンを使ったり、スピードを抑えて腰を落としたスタンスを取ったりします。また、ラケットの角度を下向きに保つことでラケットヘッドが上を向かないようにし、バランスと静止性を高めるトレーニングを重視しています。これにより、高さ判定によるフォルトを回避しつつ戦術の幅を広げています。
まとめ
「バドミントン サーブ 反則(フォルト)」を理解することは、ミスを減らし試合で有利に立つために不可欠です。基本ルールとして、足の静止、ラインを踏まないこと、シャトルの打点高さ、ラケットの動き、コート位置など、複数の要素を同時に守る必要があります。
最新のルールでは、打点が地面から1.15メートルを超えてはいけないという固定高さ基準が採用されており、高度でのサービスではこの点が特に厳しくチェックされます。一方でクラブや地域大会では旧ルールが適用されることが依然として多いため、自分の大会の運用を事前に把握しておくことが重要です。
サービス技術を高めるには、自己チェックと反復練習が鍵です。動画でフォームを見る、サービス前の準備を丁寧にする、ルールを仲間と共有する。これらを意識することで、フォルトを防ぎ、安心してサービスを打てるようになります。
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