動き出しのスピードを高めるためには?⑥〜リアクションステップとSSC〜

 

いつもバド×チェックをお読み頂きましてありがとうございます。近藤です。

 

また、記事に関する質問やメッセージ、FBでの友達リクエスト、とても有難く思っております。

 

さて、今回で「動き出しのスピードを高めるためには?」が6回目となりました。まだ、もう少し続きます。

 

普段、指導している現場でも、動き出しの質はかなり意識して練習に取り入れています。

 

動き出しが安定し、素早くなると明らかにミスが減ります。

 

素早くシャトルの下へ入れば、打点が安定するわけだから、当然と思われる方も多いと思います。

 

それはそうですし、「同じことでしょ」と思われるかもしれませんが、私が動きの中で注目していることは、素早くシャトルの下へ入ることだけではありません。

 

それは、打つ時に「リラックスできているかどうか」です。

 

ただ、「シャトルの下へ早く入れ!」と指導すると、全部一生懸命というか、打つ時にも、凄く力が入ってしまう印象があります。

 

動き出しが遅れてしまった場合などは、さらに「力み」が強くなってしまいます。

 

これは、私のイメージなのですが、動き出しで素早く加速する事で、移動方向へ加速度を発生させ、あとは重力を利用し、動き出しの勢いでシャトルに到達できるように。

 

あくまでイメージですが、動き出しで加速をし、最後打つ時は、「ふわっ」と着地をするようなイメージです。

 

私が良くないと思っているイメージは、シャトルに向かって突進するようなイメージです。

 

前者は、動き出しから打点までが、 速い→減速 なのに対して、

 

後者は、遅い→加速になり、一番力の入っている時に、シャトルを打たなくてはいけなくなっています。

 

このようなイメージを持つと、ある意味トップ選手の特徴ですが、

 

「楽に動いているように見えるけど、速い」

 

「コートが狭く見える」

 

という印象が出てくるのではないでしょうか。

 

さて、本題に入りたいと思います。

 

今回は、【リアクションステップとSSC(ストレッチショートニングサイクル)】です。

 

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復習:「慣性の法則」

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「すべての物体は、外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける」

 

慣性の法則から、人間も動き出す時には、「外力」が必要でした。

 

その「外力」とは、【床反力】【重力】でした。(【摩擦力】もありましたね)

 

つまり、動き出しスピードを高めるためには、その【床反力】を移動したい方向(シンアングル)へ強く早く発揮すればいいわけです。

 

そのために、必要な動きが【リアクションステップ】と【SSC(ストレッチショートニングサイクル】となります。

 

これは、指導者養成の教科書には、「プレローディング」と出ています。

 

どちらかというと、正式には「プレローディング」という言葉なんでしょうが、広く浸透していて、伝わりやすいということで、「リアクションステップ」という言葉を採用してます。

 

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リアクションステップとは?

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ご存知の方も多いと思いますが、リアクションステップとは、相手が打つタイミングに合わせて、「スッ」と重心を下げて、動き出しに備える動作です。

 

問題は、なぜそんなことをするのか?ですね。

 

もちろん、動き出しを早くするためです。

 

つまり、【床反力】のパワーを高めるためです。

 

「プレローディング」という言葉からもわかるように、「事前に力を貯める」わけです。

 

【床反力】、つまり床に対して力を発揮しない限りは、移動はできないわけですから、動き出しには、足首・膝・股関節を曲げ(屈曲:トリプルフレクション)重心を落とし、地面を押すための予備動作が必要になります。

 

垂直跳びをする時に、一回しゃがみ込みますよね。それと一緒です。

 

初級者の方は、これがうまくできず、足が止まり、上半身でシャトルを取りに行ってしまいます。

 

 

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「抜重」

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「抜重」という動作?現象があります。

 

再三、床反力(床に対して発揮する力)が大事だという話をしていますが、この床反力を測定する「マットスイッチ」という装置があります。

IMG_0741マットスイッチ(このマットの中に圧センサーが入っているようです。)

 

もちろん、限られた施設にしかありませんし、一般の方がお目にかかることはめったにないと思います。

 

これに乗ってジャンプ動作などを測定すると、床に対して発揮した力や、ジャンプ高が測定されます。

 

そして、このマットスイッチで測定していると、床を強く押す直前に、床反力が「ゼロ」になることがあります。

 

それが、「抜重」という現象です。

 

この「抜重」を行うことにより、より強い床反力を発揮できると言われています。

 

言葉で説明されてもよくわからないと思いますので、以下の動画で確認してみましょう。

 

《普通のしゃがみこみ》

 

《抜重のしゃがみこみ》

 

 

重力を利用し、しゃがむというよりは、「落ちる」という感じです。

 

次は、ジャンプをしてみます。

 

《普通のジャンプ》

 

《抜重のジャンプ》

 

 

抜重を行わないと、しゃがむために、特にももの前の筋力を発揮しなくてはなりません。

 

両方比べてみると、明らかに「抜重」を意識したほうが、力強く、楽にしゃがむこと(トリプルフレクション)ができます。

 

これも私の仮説ではありますが、「抜重」を行い、地面から一度解放させることにより、腸腰筋をうまく働かせることができるのではないか、と思っています。

 

この腸腰筋の働きは、この後説明する【SSC】に関わってきますが、長くなってしまったので、次回にしたいと思います。

 

最後に、私が重要視している「抜重」を意識した「ドロップスクワット」という種目をご紹介します。

 

 

 

力まずに向かいあっている相手より早くしゃがむように意識させます。

 

今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

 

 

 

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近藤 洋パーソナルトレーナー東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー

投稿者プロフィール

1978年11月1日生まれ
パーソナルトレーナー
東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー
二児の父親

《取得資格》
日本体育協会公認 フィットネストレーナー
バドミントン4級指導員
日本コアコンディショニング協会 アドバンストトレーナー・アスリートスペシャリスト
PHIピラティスマットⅠ&Ⅱトレーニングインストラクター
加圧トレーニングインストラクター
ランナーズフィジカルトレーナー
ランニングプロコーチ
NESAハートレートパフォーマンススペシャリスト
ランニングアセスメントスペシャリスト

《バドミントン経歴》
文京区立文林中学校
団体 関東大会ベスト8
個人 シングル東京都ベスト8

都立小石川高校
都大会に出場するも結果残せず…。

立教大学
関東大学リーグ4部→3部昇格
関東学生選手権B ダブルス優勝 シングルベスト8

高校卒業後から現在まで中学生・高校生を中心にバドミントンを指導
パーソナルトレーナーとして、一般の方〜アスリートまで運動指導する傍ら
バドミントン指導に情熱を注いでいます。

バド×チェックでは、
バドミントンを身体の使い方やトレーニングの観点から紐解いて、
皆様のレベルアップやご指導のお役に立てたらと思っています。
皆さんと同じようにバドミントン大好き人間です。
最近の悩みは息子がバドミントンではなくサッカーを始めたことです。
よろしくお願いいたします。

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