「二重跳びをできるようにするためには、何回もひっかかりながらコツをつかむしかありません。跳べないけど跳ばないと跳べないということだと思います。」
これは、「なぜ縄跳びをやるかを考えてみよう」という問いに対してのK君の答えでした。
指導の現場に立っていると「できない」「無理」「どうせダメ」といったような声が聞こえてくることは少なくありません。
縄跳びの二重跳びも多くの中学生が最初は上手にできません。
その中で徐々に跳べるようになってくる選手は、「跳べないけど跳ぶ」という行動を取っているように見受けられます。
それはそうですよね。
「跳べないから跳ばない」のであれば跳べるようにはならないということは火を見るよりも明らかです。
K君は決して器用なタイプではありません。
きっと何回も引っかかりながらコツを探してきたのでしょう。
「何回もひっかかる」この経験が非常に重要で、何回もひっかかったということは「跳べないけど跳ぶ」という行動を「何回もおこなった」ということです。
そして引っかかるという経験の捉え方が分かれ道。
かのトーマス・エジソンは「失敗なんかしちゃいない。うまくいかない方法を七百通り見つけただけだ。」と言ったことは有名なお話ですよね。
K君もまさに失敗ではなく、うまくいかない方法を見つけ、その都度工夫をしてまた挑戦していったのでしょう。
K君は現在では二重跳びの連続記録が100回を超え、3年になったら300回跳べるようにすると意気込んでいます。
苦手なことや新たな課題などなど壁にぶち当たった時には「跳べないけど跳ばないと跳べない。」を思い出し行動に移してみてはいかがでしょうか。
なんだか言葉遊びみたいになってしまいましたね。
ではでは今回はこのへんで。