http://youtu.be/cQP-iJ_Z0bw
こんにちは〜!藤本ホセマリです。
今回の動画は現在行われているアジア大会の団体戦 日本 vs 韓国
第1シングルスの動画です。
そう!!
あの空調の風を操作しているという疑惑のあった試合ですよ!!!
どう風が吹いていて、選手にどう影響していったか?などを含めて話をしていきたい
と思います。
まず先にコートの風の向きでのメリットとデメリットについて。
風にも色々なパターンはありますが、ここでは追い風と向かい風だけの話で。
★自分のコートが追い風の場合
・メリット
自分のスマッシュが早くなり、ヘアピンも入りやすくなる。
相手のスマッシュが取りやすい。
相手のロブが甘くなりやすくカウンターを狙りやすい。 …など
・デメリット
ロビングのコントロールが難しくアウトになりやすい。
ドライブでバックアウトになりやすい。
スマッシュをネットに引っ掛けやすくなる。
相手のカットが鋭くなる。 …など
★自分のコートが向かい風の場合
・メリット
ロビングがアウトになりにくい。
カットが鋭くなる。 …など
・デメリット
相手のスマッシュが早くなる、ヘアピンが難しくなる。
自分のスマッシュが遅くなる。
スマッシュが沈まず甘くなりやすい。 …など
概ねこのような感じになり私の感覚からすれば、
向かい風の方が条件的に厳しい思います。
行われていたコートの風は、
第1ゲームは 無風
第2ゲームは 田児選手が向かい風
ファイナルゲームは 田児選手が向かい風 (また?!)
とニュースに書いてありました。
映像は1ゲーム目の10-14で田児選手がリードした場面からスタート。
1ゲーム目はいつもの田児選手らしいキレのあるプレーそしてシャトルのコントロールも良く相手選手を圧倒!第1ゲームを21-11 で勝ちます。
2ゲーム目になると風が吹き始めた為、相手は低いロブやドライブ、ネットを
中心にラリーを展開しています。このような風がある時に警戒するのは
相手のスマッシュが早くなることで攻め込まれやすくなること、
また自分のロビングの精度を気をつけること
でしょう。
急な風に対応が難しかったのか、やはりラリーの中で田児選手のロブが微妙に甘くなったときスマッシュで攻め込まれてしまうシーンが多くなっています。
逆に田児選手のスマッシュは風の影響で床に着く手前で減速してしまい、1ゲーム目のようなショットのキレが無いように見えます。そして決めようとしてより角度を付けようとした時、ネットに引っ掛けてしまうシーンが何度かありました。
それに対し相手選手は慣れている(?!)せいか風の影響を気にする事なくプレーしているようにも見え、むしろ風を利用したスマッシュの精度が1ゲーム目より良い様にも感じます。
10-13の場面で田児選手がヘアピンをミスする場面がありますが、横アングルの映像もあり、ヘアピンが全然飛んでいない所を見ると風の強さが大体分かると思います。
結局、田児選手はペースを掴めず第2ゲームを11-21で取られてしまいます。
ファイナルゲームになりまた同じ向かい風に…田児選手は恐らく「どういうことだ?」と思いながらラリーをしているのでしょうか?やはり序盤はまだ自分のペースを掴めていません。それでも粘ってラリーして折り返しを8-11としました。
このチェンジエンドから風がどのようになったかは分かりませんが、恐らく風はそのままだったと思います。田児選手は長いラリーから相手を動かして決めるという展開で15-13とリードします。しかし相手も長いラリーからまた攻め返したりして16-16オールに。ここからお互いスピードを上げて最後の駆け引きをするのですが、不運にも相手のスマッシュがいいコースに決まったり、田児選手が攻めに行った場面でミスをしてしまい、一気に16-20となり相手のマッチポイントへ。最後も相手のスマッシュが決まりゲームエンドとなりました。
試合を見ていて風の影響は大きかったと思いますが、それでも決してチャンスが無かったわけではないので、負けてしまったのはとても残念でした。
結局、韓国は優勝したわけですが決勝で戦った中国にも風の操作疑惑を言われていただけに今後のバドミントンにおける風の対策の必要性を感じました。(たとえば、主審の上に小さな吹流しを用意するなど)国際試合だけでなく日本の体育館でも冷房は必ずと言っていいほど入っていて、各コートによっても風向きが全然ちがうので対策は必要でしょう。
それにしても、見ていても本当に悔しかったのでぜひ個人戦に期待したいと思います。
ではまた来週!