前回からの続きです。
今年行われたインドネシアオープン男子シングルス決勝 田児選手 vs ヨルゲンセン選手の動画解説をします。1ゲーム目をヨルゲンセン選手が競り合いながら奪ったあとの2ゲーム目から解説させて頂きます。
4:35 第2ゲームで田児選手は長めのネットやロブなどを使い全体的に低い展開にしています。早い展開で相手を揺さぶる作戦だと思います。その中から最後はフォア奥からのクロススマッシュ。田児選手はこのショットの反応が早くて本当に凄いと思います。
5:38 長いラリーの後から、最後は第1ゲーム目にも狙われたボディのフォア前で決められています。田児選手もそのコースに対してフォアで返球するようにしてましたが、バックになった時やはり対応が遅れてしまっています。
5:56〜こちらも長いラリーの後に最後はハーフ辺りからクロスネットで決めています。田児選手は簡単に打っていますが、この距離からのクロスネットはミスをしやすく意外と難しいショットです。さすが田児選手です。
6:18 これは第1ゲームでも同じような場面がありましたが、やはり田児選手の得意なネットショットを簡単には打たせないぞ!とプレッシャーをかけています。こちらもサイドアングルがありますが今回はオーバーネットではなさそうですね。笑。
6:42 こちらも長いラリーから最後は田児選手がフォア奥からのクロススマッシュをヨルゲンセン選手が倒れこみながら返球して田児選手のミスを誘いました。先ほど決められたショットなのでヨルゲンセン選手も相手の得意ショットに対応してきました。やはり得意ショットが決まらなくなると精神的にもダメージがあります。
7:18 長いラリーからの最後は田児選手のヘアピンで相手を追い込み決めました。あの長いラリーの後からあれだけ鋭いヘアピンを打つのは本当に難しいと思います。サイドアングルから見てもその鋭さは分かると思います。
7:30 11-14とヨルゲンセン選手がリードした場面でヨルゲンセン選手が点数を引き離そうとスパートをかけます。それまでラウンドからあまりスマッシュを打ってなかったと思いますが、打って攻めて決めています。
7:49 この場面でもヨルゲンセン選手がスパートをかけいるのが分かります。長いラリーから浮いたヘアピンを叩きにネット前へラッシュしています。
7:52〜 ドライブや低いロブなど低いラリーからもチャンスがあればヨルゲンセン選手はボディのフォア前を攻めています。田児選手もフォアで返球していましたが、最後はネットインから決められてしまいました。スパートをかけたい時、相手の苦手な部分を攻める徹底して攻めることは重要になります。
8:40〜 19-17とヨルゲンセン選手がリードした場面。田児選手が低いラリーで勝負していることも分かって、ボディを中心に攻めています。サイドを狙ってミスをするより、ボディ回りを狙って確実に決めています。
8:52 ヨルゲンセン選手のチャンピオンシップポイントから同じようにボディ回り中心に攻め立てられますが、素晴らしいレシーブの応酬で最後は反撃して決めます。この辺りのシャトル裁きは本当に素晴らしいですね。
9:13〜 最後は田児選手のスマッシュをネットにかけてしまいゲームオーバー。この大会では準優勝でしたが、リーチョンウェイを破っての準優勝なので本当に素晴らしいと思います。今後の更なる活躍を期待しています。
今回の動画では決勝ということもありいろいろな駆け引きが見られたと思います。
レベルは違っても駆け引きのパターンはだいたい同じなのでぜひ参考にしてみて下さい。
ではまた来週!
ファヴェル!(デンマーク語でさようなら!笑)