ゴデー!(デンマーク語でこんにちは!)藤本ホセマリです。
今回も動画を解説したいと思います!!
今回の動画は今年行われたインドネシアオープンで田児選手が準決勝でリーチョンウェイ選手に勝って決勝でデンマークのヨルゲンセンと対戦した時のものです。
この動画もスーパープレーを集めた編集になっているので、見応えのあるラリー中心の動画になっています。
その中でも注目して頂きたいポイントを次週と分けて紹介していきたいと思います。
0:43 連戦で疲れている田児選手に対し、ヨルゲンセン選手はスタミナが武器。疲れている選手に対してフォア前は取りにくい場所。そこにフェイントを入れて決めています。
バック前やバック奥(ラウンド側)というのは上半身のひねる動作を使って動けるので疲れてても比較的取りやすいですが、フォア前やフォア奥というのはほぼ脚力だけて動くので疲れてくると遅れやすくなります。
ちなみに1:50 でもフォア前で、2:05 ではフォア奥でノータッチエースの場面がありますね。
2:12 田児選手のヘアピンを読んでヨルゲンセン選手がプッシュを打っています。田児選手の得意ショットであるネットプレーに対してプレッシャーをかけています。しかし横からのスローアングルではこれはオーバーネットだと思われます。点数はどうなったんでしょうか?笑。
2:22 ヨルゲンセン選手のスマッシュのコースが田児選手のボディ付近のフォア側を狙っています。田児選手はバックハンドで返していますが、疲れている選手に対してこのコースは差し込まれて遅れやすくなります。実際田児選手も2:24 で再度攻められた時、返球はしましたが対応が遅くなってました。でも最終的にラリーで勝つ田児選手はやはりスゴイですね。2:58 の場面でも同じコースを攻められて決められています。
3:11 田児選手のヘアピンがネットインする場面です。でもヨルゲンセン選手もそのショットを返しています。ネットインの返し方のヒントがその後のサイドアングルでよく見れます。ネットインしてきたシャトルを打つ瞬間に少し手前に引きながら上に返しているのが分かりますでしょうか?シャトルの頭が打った人側から回って相手コートに入っています。難しい技術ですが、これも練習すれば3,4回に1回は返せるようになると思います。最終的には田児選手がそれに素早く対応して相手コートに決めています。
3:28〜 4:13〜 この時点で18-19と競った場面。基本的に終盤はスピードを上げて攻め切るパターンが多いので田児選手は序盤ハイペースで攻めています。しかしスタミナが持ち味のヨルゲンセン選手は焦ることなく、相手を前後に揺さぶり甘くなったロビングからしっかり攻めたり、ミスを誘ったりして第1ゲームを取りました。2人の駆け引きがよく分かる場面です。
第1ゲームだけでも多くの駆け引きがありました。
レベルに関係なく使える駆け引きもありますのでぜひ参考にしてみて下さい。
来週は後半の2ゲーム目について解説したいと思います。
ではではまた来週!