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前傾姿勢を作ろうとしても、棒立ちに戻ってしまう。どうすればよい?(前傾姿勢構築)
- 2020/7/27
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。
バドミントンプロコーチの樋口です。
指導をしている中で、上半身が床に垂直になって、一直線に割り箸のようになっている(または膝だけが曲がっている)、所謂「棒立ち」姿勢に、よく出くわします。
何度、上半身を前に倒してくださいと言っても、すぐ元に戻りがちな、かなりしつこい癖姿勢です。
今回はこの「棒立ち」姿勢の改善に、重心位置の観点から考察してみたいと考えます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【原因①】かかとに大部分の体重がかかっている(かかと荷重)
立っているときには、足に荷重がかかっていますが、足のメインの骨(脛骨)がかかと側に付いているためにかかと側に荷重がかかりやすいのですが、これだと自然に上半身が、床に垂直になりがちです。
二足歩行の人間にとって、かかと荷重の真っ直ぐな姿勢は、ごく自然な姿勢なのですが、これで上半身だけ前に曲げて前傾姿勢を作ろうとすると、すぐに元の真っ直ぐに戻ってしまう現象が見られます。
【原因②】両つま先が開きすぎている
両つま先が開きすぎていると、体重(重心)がかかとに載りやすくなります。
前傾姿勢をとると、かかとより前方向に体重が載ろうとしますが、つま先が斜めに開いていると、かかとの前方方向に足がなくなるためです。
立った状態で、両足のかかとをくっつけ、つま先を開くと、お尻が締まると同時に、体重がかかとに載りますので、体感しやすいと考えます。
(ステージ2)
【対策①】足の縦の真ん中より5cm程度前に荷重をかける
バドのように、前傾姿勢を作る際には、足の縦の真ん中より5cm程度前に荷重をかけてあげると、前傾姿勢が作りやすくなります。
レシーブなどで、相手後衛や前衛に前掛かりで攻撃されると、ひるんでつい、かかと荷重になり、棒立ちになりがちです。
すると右肘と胸の間の前後スペース(懐)がなくなって、ラケットをスイングする空間がなくなってしまいます。
すると打点が手前になる分、差し込まれて、打球を押し返しにくくなりがちです。
頑張って足の荷重を前にキープすることが大切と考えます。
【対策②】両つま先を前方向に向ける
かかとより前に荷重をかける分、かかとの前に足の前部の面積を多く置けるようにします。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「基礎打ちだと問題ないのに、試合やパターン練習などで動かされるとミスやフォーム崩れを発生させてしまう。なぜ?」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
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