前衛プッシュでの空振りや当たり損ねは、脳の錯覚が一因(空間把握能力編)
- 2019/11/25
- 日替バド定食
こんにちは。
バドミントンプロコーチの樋口です。
ダブルスの前衛にいるときのプッシュ、また基本打ちのプッシュ練習などで空振りをしたり、当たり損ねを繰り返している初級者プレーヤーを見かけたことがありませんか?
この症状について、脳の空間把握能力と錯覚の観点から考察してみます。
今回も最後までお付き合いの程、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【原因】脳は高速なシャトルに対して、ラケットの長さを忘れがちなので、相手打球に手を近づけてしまい、打球がシャフト(面とグリップ間の棒)付近を通過して空振りなどをする
脳は知覚神経の通っている手はモニターしていますが、初心初級者のうちは神経のないラケットについてはモニターすることができずに、思わず手を打球方向に近づけてしまいがちです。
そのため、相手打球はラケット面下のシャフト(面とグリップ間の棒)付近を通過して、空振りなどのエラー動作を引き起こします。
(ステージ2)
【対策】ラケットの長さを考慮すると、基本、手首や肘は肩の高さで足りる
プッシュレシーブなどは慣れてくると、ネットの白帯から背伸びするくらい上を飛行することは少なくなってきます。
すると、ラケットの長さを考慮すると、大体手首や肘は肩くらいの高さでカバーできてしまいます。
思ったよりラケットは長いのです。
上記の方法で、錯覚に脳が気づいて誤差を認識できると、修正はその場で行うことが可能です。
バドミントンは、ラケット面が手首(グリップ部分)から離れているため、打球時の感覚が難しくなっています。
因みにテニスはラケット面が縦に広く、シャフト部分が狭くなっていますし、卓球は手の位置とほぼ同じですので、打球自体は簡単にできるようになっています。
バドミントンは遊戯においても、最初に空振りが多く発生するというのもこのような構造が一因と考えております。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「 」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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