- Home
- 上打ちのフォロースイングで、ラケット面を下に振り下げないようにすると、コンパクトに弾くショットになる
上打ちのフォロースイングで、ラケット面を下に振り下げないようにすると、コンパクトに弾くショットになる
- 2019/9/2
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。
バドミントンプロコーチの樋口です。
バック奥のラウンド等で追い込まれた際は、極端に打球時間が不足してしまいます。
そんな際に、自分の持ち時間を節約して、打つ時間を捻出し、ピンチを凌ぐ打法として、スイングのコンパクト化があります。
今回はディフェンス打法について、コンパクト化で効率的な打法を目指します。
最後までお付き合いの程、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【打ち方】
具体的には、テイクバックを右肘を軽く後頭部右後ろ付近に引き、インパクト後にフォロースイングを下にとらずに、ラケット面先端を真上に突き上げるようにします。
フォロースイングを真上方向にとろうとすることで、インパクト直前に手首が上方向に上がり、支点がシャフト下部に出現します。
ラケット面先端が前方斜め下方向、手首が上方向、支点がシャフト下部の「テコの原理」で、ラケット面先端が前方向に一瞬で加速します。
その力学力によるスイング速度増加により、シャトルを高く弾き返します。
利用している力の多くが筋力ではない分、非力な女性や子どもでも、打つことは可能です。
(ステージ2)
【注意点】
この便利な技術には、2点ほど注意点があります。
①ラケット面先端が前方向に移動する際に、中指〜小指を握りこみます(それまでは軽い握手くらいの感じ)。
インパクト後は、また軽い握手くらいに戻します。
→前方向にテコの原理で、急激な加速をかける分、発生エネルギーが右腕や手首の腱の接合部分、右肘を直撃します。
ですので、最初からずっとグッと握っていると、手や腕の腱が伸びっぱなしになるので、痛めやすくなります。
ラケット面先端が前に行く時のみ握りこむことで、インパクトの一瞬のみ腱が緊張するので、痛めるリスクが減ります。
参考:肘を痛めない指の使い方
②テコの原理を利用する
力学打法のみで、スイング速度を加速しているため、自分の体重などを載せていません。
パワーはスイング速度に、自重をかけたものですので、自重がない分、球速は速いですが、所謂「軽い」球になります。
従って、この技術は攻撃よりは、守備(ディフェンス:逃げや繋ぎ等)に利用したほうが戦術的に効果が期待できると考えます。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「ハイバックが実際になると上手く打てなくなる!なぜ?(顔の向き&姿勢編)」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
*********
バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
ご興味のあるかたは、下記のリンクをご参照ください!
「だれうま講習会」(だれでもうまくなるバドミントン講習会)
フェイスブック:https://m.facebook.com/groups/314503432652620
ウェブサイト:http://badlesson.blog.jp/
*********