- Home
- フォア奥の球がスイングしずらい。なぜ?(フットワーク編)
フォア奥の球がスイングしずらい。なぜ?(フットワーク編)
- 2020/7/13
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
フォア奥の球がスイングしにくくて、速い球で時間的に追い込まれたり、クロスに打とうとすると思ったように上手く打てないという経験がありませんか?
今回はフォア奥の打球について、フットワーク視点で考察してみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【原因】フォア奥に下がるフットワークで、左足を右足の右外に交差させているため、左肩も右肩のスイング軌道上の右外に出てきてしまい、右肩がうまくスイングできない
脚の骨(大腿骨)や大きな筋肉(大腿筋群)の多くは骨盤に接続しています。また、上半身の骨(背骨)や大きな筋肉(腹筋群、背筋群等)も多くが骨盤に接続しています。
ですので、左足(前足)を右外に交差させると、接続している骨盤左端も右外に連動して動きます。さらに、骨盤に接続している上半身の左肩も連動して、右外に動いてしまいます(運動連鎖:キネティックチェーン)。
スイングする際に、右肩は身体の右外から前方向にスイングしていきますので、丁度左肩がスイング軌道上に位置してしまい、スイングの支障になってしまいます。
加えて左肩と右肩は骨(肩甲骨と鎖骨)でほぼ一直線に繋がっていますので、左肩が右前に出てきてしまうと、右肩を動かすことがかなり難しくなってしまいます。
(スイング2)
【対策】クロスステップする際に、左足(前足)を右足(後足)の左内側に交差させるようにする
左足(前足)を右足(後足)の左内側に交差させる(後ろクロスステップ)と、骨盤左端も連動して後足左内側にはいる分、左肩も連動して右肩の内側に入るため、スイング軌道上で支障になることがありません。
スイング軌道が、右肩正面から左クロス方向に45度程度開いている(確保できている)ため、相手打球の高さが多少上下差があっても、ストレートからクロスまで返球コースを打ち分けることができます。
【その他】
①上記の後ろクロスステップ(前足が後足の左内側)の場合、前クロスステップ(前足が後足の右外側)より、股関節の構造上、歩幅が狭くなってしまう点と慣れないと動かしにくい点があります。
この動きを運動の記憶を司る脳(小脳、大脳運動野等)がデータとして記憶し、運動神経を通じて脚の筋肉を動かす導通がスムーズになるまで、シャドウ練習などで繰り返し完成度を高めておくと、実際の打球時にも無意識でできるようになる(自動化)効率が飛躍的に上がると考えます。
フォームの構築や矯正には、打球など他の情報がシャットアウトでき、その動作だけに集中できるシャドウ練習(イメージトレーニングの一種)が最適です。
イメージトレーニングは、現実にコートでの打ち合いでフットワークをする際の、8割程度の学習効果があるという脳科学分野の報告もあります。
②フォア奥で頭上を越えられて、しかも打点が低くなってしまったピンチの際は、左足を右足の右外に交差(前クロスステップ)してさがると効果的です。
理由は、歩幅が大きくなり、シャトルに早く追いつけるためです。
ピンチでシャトルが床に早く着いてしまうリスクが高いので、シャトルに早く触ることを優先させているのです。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「前傾姿勢を作ろうとしても、棒立ちに戻ってしまう。どうすればよい?(前傾姿勢構築)」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
*********
バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
ご興味のあるかたは、下記のリンクをご参照ください!
「だれうま講習会」(だれでもうまくなるバドミントン講習会)
フェイスブック:https://m.facebook.com/groups/314503432652620
ウェブサイト:http://badlesson.blog.jp/
*********