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シングルスで、相手コートの四隅を狙って打っているのに、相手が何の苦労もせず返してくる。どうして?
- 2019/4/29
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。
バドミントンプロコーチの樋口です。
シングルスは1人で守る分、空きスペースが多くなります。
ですので、定番の攻撃方法として、相手コートの4隅を狙うという基礎戦術があります。
しかし4隅を狙っても、特に相手の動きが速いというわけでもないのに、何の苦労もなく返されて、どうしたら良いかわからなくなってしまったことはありませんか?
今回は、相手コート4隅を狙うシングルスの基本戦術を、時間的な視点から、見直してみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【原因】打点が低かったり、手前になっていたりして、その距離分、相手に対応時間を与えてしまっている
バドミントンの重要な基本戦術に時間の収奪があります。
相手の持ち時間を奪って減らせば、相手は時間的に追い込まれます。
逆に、持ち時間を増やしてしまうと、相手はコート内を振り回されても、与えられた余剰時間を利用して返球して来るリスクが増えてしまいます。
具体的にネット前では、白帯から離れた位置で打球すると、打球が白帯を越えてきて、インパクト後に白帯を越えて、相手まで戻る往復時間が伸びてしまいます。
その伸びた時間分、相手は時間的な余裕が出るため、その余剰時間を利用して、相手がコート内を振り回されても返球してくるリスクが増えてしまいます。
(ステージ2)
【対策】ネット白帯に近いところでインパクトして、相手の持ち時間を減らした上で、コート4隅に振るようにする
具体的には、ネット前での返球時に打球する(インパクト)位置を、なるだけネットの白帯に近い位置で触るようにすれば、打球が白帯を越えて来て、戻る距離が短くなるため、その分相手まで戻る時間が短くなります。
すなわち、相手の持ち時間を減らせたということになります。(時間的に相手を追い詰めたということ)
その上で、バドミントンの基本戦術で相手コート4隅に振れば、打球する時間をさらに奪うことができ、相手を効果的に追い込むことができます。
なるだけネット白帯で近くで触ることは、速く触ることに繋がるため、通称「タッチを速くする」と言います。
タッチを速くしながら、4隅を攻めることが効果的な基本戦術になります。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「グリップの気を付けるべき握り方(基礎レベルで気がつきにくい編)」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
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