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- 基礎打ちだと問題ないのに、試合やパターン練習などで動かされるとミスやフォーム崩れを発生させてしまう。なぜ?
基礎打ちだと問題ないのに、試合やパターン練習などで動かされるとミスやフォーム崩れを発生させてしまう。なぜ?
- 2020/8/10
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
あまり動かないで打つ際は、そんなにミスしないのに、前後や左右に振られると、途端に打ちミスが発生しやすくということがありませんか?
これは、動き(フットワーク)が遅いことだけが原因なのでしょうか?
今回は動かされたときに発生しがちな打ちミスについて、テイクバックの視点から考察してみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【原因】上打ち構成動作の実行順番が非効率的
上打ちをするためには、大きく3つのフェーズ(動作要素)があります。
①打つ(打球)
②動く(移動:フットワーク)
③構える(テイクバック)
この3要素は必須ですので、実行には一定の時間が必要になります。
動かないで打つ場合には、「②動く」時間が節約できています。
他方、前後左右に動かされると、この「②動く」にかかる時間が増えてしまうため、限られた持ち時間内での3要素の効率を見直さなくては、打球に間に合わなくなります。
家計や仕事の予算と同じで、減らされれば、やり繰りをする必要が出てくるのです。
(ステージ2)
【対策】「構える→動く→打つ」の順で動く
では、何をやり繰りするかですが、大きく2種類あります。
①各3動作の実行速度の迅速化
②3動作の実行順番の見直し
実は、上記②の実行順番を、「動く→構える→打つ」の順番で行っている場合には、その順番を「構える→動く→打つ」に変えるだけで、大きな時間の節約効果が期待できます。
バドミントンは、シャトルを打つことが第1目的のスポーツですので、打つためには、構える(テイクバック)ことが必須になります。
どんなに速く動いて打球の下に入っても、構えていなければ、打つことはできません。
他方、構えてさえいれば、ちょっと遅れて、頭上を越えられたとしても、床上1cmくらいまでは、何とか打てる可能性があります。
ですので、低い球や前後左右に振られることなどで、打つための持ち時間を減らされても、構えてさえいれば、何とか打てるということになります。
よって、動作の優先順位は「構える→動く→打つ」になります。
(ステージ3)
【構えるタイミング】
構えるタイミングは、相手のインパクトした音が聞こえた直後になります。
リアクションステップをしている場合は、リアクションステップの直後になります。
それから、動いて、打てば、左右に振られて持ち時間が減らされても、構えてしまっている分、あとは振るだけと余裕を持って対応することができます。
時間的余裕を持って、対応することができれば、相手を見ることができたり、色んなコースに仕掛けることも可能になります。
要は安定して打球することがしやすくなることと、多様な攻撃やディフェンスが可能になり、トータルな戦力が向上することが期待できます。
(ステージ4)
【その他指導の観点から】
構え(テイクバック)を先に、なるだけ早く作らせる指導を基礎技術として、先行して教えるほうが、指導効果の観点では後々の伸び代が拡がります。
構えないで動き出したり、腕を回すように反動をつけて大きくテイクバックをとったほうが、人間としては馴染みやすく、無理のない動作や姿勢です。
しかしながら、それだけにこの方法を基礎段階で身につけてしまうと、ライバルや格上の相手との寸暇を競う試合になった際に、フォームや動作の実行順番の効率化を行うのが難しくなるケースを多く見かけます。
いわゆる「身についたフォームを変えられない」「染み付いた動作を治せない」という現象です。
ラリーに時間がある際は、動作の時間や順番の効率を下げることは、そう難しくありません。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「前衛が急に下がってきたら、とりあえずど真ん中に入る」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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