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打球を押し込んだり、腕をのばすときのポイント(腕の始点編)
- 2018/12/17
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
バドミントンでピンチの際に腕を伸ばしたり、ドライブやプッシュなど腕を前に押すタイプの打法で思ったよりシャトルが軽くなってしまう経験がありませんか?
今回は、腕の始点(腕の始まりはどこ?)という視点から考察してみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願いいたします。
(ステージ1)
【結論】腕を伸ばして打球したり、サービスプッシュなどで打球を押し込むときには、右腕だけでなく右肩(右肩甲骨)から前に押し出すようにすると、強い打球が打ちやすい。
人間の腕の骨(上腕骨)は肩の骨に接続していますが、この肩の骨が「肩甲骨」になります。
肩甲骨は、背中上部に翼のような形で肋骨の上に載っていると同時に、肩横に肩パットのように腕との接続点(肩関節:「上腕肩甲関節」)も持っています。
肩関節は、腕が多方向に自由に可動できるように、腕と肩甲骨の接続が浅くなっています(肩甲骨側の受け皿(関節窩)が広めになっている)。
その分、関節や上腕骨の周囲を細長い筋肉で、セロテープを縦に貼るような感じで腕の骨が取れないように固定しています。
腕をつき出す動作(押す動作や伸ばす動作)をする際に、肩関節から先だけを伸ばそうとすると、この肩関節の接続の浅さからエネルギーロスが発生していると考えられます。
(ステージ2)
【肩(肩甲骨)から押し出したり、伸ばすようにするとパワーが打球に載りやすい理由】
人間の肩甲骨は上記のように、背中の方、つまり後ろに位置しています。
人間は四足歩行動物から進化してきたといわれていますが、犬や猫など、四足歩行動物の肩甲骨の状態を見ると、前足の骨の上に載っかるように位置しています。
要は肩甲骨は元々、前足の一部として機能していたことになります。
動物が走ったりする運動エネルギーは、胴体(体幹)で増幅しながら、前足に伝えていきます。その際に肩甲骨は胴体から前足にエネルギーを伝える重要な役割を果たしていると考えられます。
そして、二足歩行の人間にとって前足は腕になりますので、上記の経過から、「肩甲骨は腕の一部」「腕は肩甲骨から(肩関節より先ではない)」という解釈が成り立ちます。
よって、打球を押し込んだり、腕を伸ばして打つときも、肩(肩甲骨)から伸ばしたり、突き出すようにすると、エネルギー伝達効率が上がり、強い球、重い球が打ちやすくなります。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「相手の細かい癖フォームから戦術の糸口を見つける!(基礎編)」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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