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ダブルス前衛の立ち位置はどこ?(守備の優先順位編)
- 2018/10/8
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
ダブルスで前衛の立ち位置で迷うことはないでしょうか?
真ん中?右?左?その立ち位置次第で、後衛パートナーとのコンビネーションも崩されてしまうこともあります。
今回は、ダブルスにおける前衛の立ち位置について、守備の優先順位の視点から考えてみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【結論】前衛の立ち位置は、センターラインから後衛側の半面寄りに半歩〜1歩立つ。
バドで大事なのは、相手から一番近いこちらのポジションを優先順位を1番にして、自分のポジションをそこに近づけることです。
何故ならそこが一番早くシャトルが床に着く場所=一番失点する確率が高い場所だからです。
そこを優先順位一番でカバーするために、半歩程度そちらに寄った立ち位置をとります。
自陣後衛からのストレートスマッシュが相手までの距離が一番短いため、打ちやすくかつ高速なので、自陣後衛側の相手からの返球を想定します。
右側の相手から最も近い箇所は、右ネット前、左側相手からは左ネット前になりますので、右側ならセンターからやや右寄りに、左側ならやや左寄りに位置どりします。
(ステージ2)
【前衛が上記以外に立った場合のデメリット】
前衛がセンターや自陣後衛のクロス寄りに立ってしまうと、相手レシーバーから一番近い場所を空けてしまう分、前衛も対応が遅れるだけでなく、後衛は後ろからだと遠いのでほぼ間違いなくとれません。
要はノータッチエースを取られたり、フォーメーションを崩されてしまいがちです。
(ステージ3)
【前衛の役割まとめ】
前衛は、センターよりやや自陣後衛側に立ち、ショートサービスライン前のネット前左右2箇所と、自分に向かってくる速い球の3箇所を守ります。
①自陣後衛側半面ネット前にストレートに来た返球は上記にあげたように、最優先で対応しに行きます。
②自陣後衛逆側半面ネット前にクロスに来た球も対応しにいきます。ただしこの球は、必ずセンター付近を通過して左に抜けますので、このセンター近くを通過する際に対応しにいきます。
ここを抜かれてしまうと、かなり横方向に距離が出てしまいますので、サイド端に大きく動かされてしまい、不利になるリスクが高くなります。
③そして、3つ目は自分に向かってくる低くて速い球です。これはネット前を通過してサイドハーフに抜ける球ですが、正面なので前衛が担当します。
(ステージ4)
【前衛の自球か否かの判断基準】前衛は、自分の球か否かを、相手の打球の速度で判断する
遅い球ならネット近くに落下する分、自分の球、速い球ならネット前を通過してハーフ位置に抜けるため、後衛の球。但し自分に向かってくる球は、自分の球。
このように球の速度に判断基準を設定して、普段の練習から鍛錬します。すると、瞬時の判断が相手のほうを向いたままでできるようになります。
(ステージ5)
【重要な注意点】左右サイドを抜ける速い球は、サイドハーフに抜ける分、基本後衛の球になる
前衛がこの球を無理に触りに行くと、ネット前に落ちるだけになったりして、相手にクロスネットやクロス奥に逆襲を食らってしまうリスクがあります。
相手レシーバーは、前衛にバランスを崩した状態で触らせたいですので、このコースの緩急をつけて誘い球にしてきます。この球は基本、後衛の球だと認識して後衛に任せるのが賢明です。
ただし、相手レシーバーがクロスに打つ技術がなさそうと判断できるときや、相手レシーバーのフォームやタイミングなどから予見して奇襲を仕掛けたり(プッシュしたり、クロス方向ネット前に沈めたり)するのは、アリだと考えます。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「バックハンドロブで打球が上がりにくい。どうすればよい?」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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