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ライバルとの壁(差異)は意外に薄い
- 2018/4/10
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
バドミントンをやっていると、どんなレベル、環境においてもライバルと呼べるものが存在し、ときにはいつも勝てないケースも少なくありません。
やるたびにしてやられてしまうと、メンタル的にとてもシンドいものではないでしょうか?
しかし、本当に見た目の得点差と実力差は比例するケースばかりなのでしょうか?
今回は、そんなライバルとの差について、レッスン現場での指導者目線から考えてみました。
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します。
(1)ライバルとの得点差が大きくついても、技術差は僅かなケースが多い
バドミントンは高速のシャトルが行き交う分、数ミリの身体の動き、0.数秒の時間ロスによって大きく結果が異なります。
上位に行くにつれ、それらを引き起こす微細なブレや癖動作が少なくなってきます。
技術指導者は、上記微細な現象をキャッチし、原因と対策などを立案します。
これらは選手自身が気づくのは、非常に難しいと考えます。自分の姿をいつも見ているわけではないので、「利き酒」ならぬ「利き癖」ができません。
ですので、一旦ついた地域での順位は中々変わりづらいです。皆さん量はこなされていると思いますので。
何か斬新な一手を打たないと、下剋上はしにくいものです。
しかし、ライバルとの試合結果は大きく差が開いても、技術的な原因は上記の通り、微細な動作が多いものです。従って下剋上の壁は薄いと考えます。
(2)ポイントは微細な誤差(乱れ)に気づくか気づかないか
要は、数ミリや0.数秒の微細な誤差に気づけばすぐ対応できますが、気づけないと、ヘタをすれば10年治らないケースも少なくありません。
平成29年末全小大会での一例ですと、ネット前でお辞儀をするように頭が僅かに下がる選手を、シングルス1〜2回戦では何人か見かけました。
インパクト時に頭部が下がると、その下にある右肩も下がります。同時に肩の先にある肘、手首も下がるため、打点が下がります。
打点が下がると、ネットを越えるまでの時間が余計にかかるため、その時間で相手がネット前に跳びついて来たり、打点が低すぎて、ロブが飛びにくくなって攻撃を受けたりします。
この現象は疲労によって、前脚一本で上半身を支えられなくなっているケースが多いです。
この場合、インパクト直後に後脚を引き寄せて前脚をサポートさせること(2本脚で支え、戻る)などの対策が必要になります。
これは足を引き寄せるか否かという技術論の問題ではなく、現実に支障が出たら、別手段で対処するという考え方になります。
上記に気づけば、5分で修正できますが、気づけなければ、大きな筋肉がつく高校生(6〜7年後‼️)まで待たなければならないリスクもあります。
よって普段から細かい動作やフォームを見逃さずにチェックす取り組み(個人やチームとして)が必要になります。
私もレッスンでは、そのような細かい視点で基礎打ちすらもこだわって目視、修正を繰り返します。
試合等で壁にお悩みの皆さま、上記の理由で、壁はきっと薄いと考えます。諦めずに頑張りましょう!
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「サイドに振られた球をクロスネットする打ち方」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。