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身体の横で打つバックハンドのコツ(左肩の操作編)
- 2018/2/1
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
自分の身体の横や上で打つバックハンドを鋭く打つ方法を、左肩の操作視点からまとめてみました。
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します。
(ステージ1)
【結論】テイクバック時に、左肩を打点の反対側(頭部を挟んで)にセットし、スイング終了まで固定する
ダブルスのサービスプッシュやシングルスのスマッシュなど、レシーバーのバック側横(サイド)を強襲してくる打球に対して、左肩を左旋回させて逆サイド方向に固定します(テイクバック)。
その後、右腕を右肘を支点に肘を開く動作で打球します。
スイング支点の位置は、肘の方が肩よりもラケット面に近く、スイングの回転半径が短くなります。
回転半径が短い方が、ラケット面のスイングスピードが上がる物理法則(ラケットを短く持って左右に振る方が、長く持つより軽く、素速く振ることができます)があるため、肘支点で開く方が、コンパクトでかつ鋭い返球ができます。
(ステージ2)
【理由】左肩を固定すると、一直線に繋がっている右肩、右肘、右手首がインパクト直前で急停止する分、腕の上方にあるラケット面だけが高速で前に倒れやすくなり(慣性の法則)、その力でシャトルを弾き飛ばすため
打球を弾き飛ばすエネルギーは床から上がって来て、胴体(体幹)経由で腕、ラケットと伝わっていきます(運動連鎖(キネティックチェーン))。
エネルギーは関節を跨いで異なる動作をする腕を通過する際に、胴体(体幹)側の関節(セグメント)が停止することによって、ラケット側の関節に伝わっていきます。
肩関節(肩甲上腕関節)は背中側には最大30度しか開きませんし、肘関節は180度以上には開きません。
ということは、右肩関節の反対側にある左肩関節を動かさなければ、右肩関節も動かないですし、肘関節を開いてスイングすれば、ほぼ左肩から右手首まで一直線で各関節が停止します。
すると上記の法則により、エネルギーが手首関節より先のラケット面に伝わり、高速でラケット面が下方向にスイング(倒れる)されます(上腕(肘〜肩)の右旋回(外旋))。
(ステージ3)
【その他】
①肩を支点に大きくスイングする方法でも、左肩を停止させていれば、上記と同様の効果が期待できます。
ただし、肩からラケット面までのスイング半径が長くなるため、スイング速度(加速度)は落ちる分、打球は緩めになります。
②右肩を大きくスイングしすぎると、前方向に動く右肩に引っ張られて、左肩が前方向に動いてしまい、打球が飛びにくくなります。
前述のように、ラケット面が倒れる力(ラケット面先端が手首を前方向に追い越す力)でシャトルを弾き飛ばしますので、右肩や右肘、右手首が前方向に移動し続けると、ラケット面先端が手首を追い越せなくなる分、この打法をするのは、難しくなります。
※腰を捻る(骨盤右端を180度くらい前方向に旋回させる)打法になると考えます。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「戦術の大切さ:初心者から戦術を駆使できる選手を育成する(戦術技術構築編)」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。