しなやかな動き作りのために、動作の成り立ちを考える④〜実践編Part2〜

いつもバド×チェックをご覧頂きましてありがとうございます。近藤です。

 

 

数回に渡り、「しなやかな動き作り」を目指すためのフィジカルコンディションをどのようにしていけばよいのか?を考えてきました。その中で、動作の成り立ち、進化の過程などから、背骨の動きや頭部の安定がまずは大事ではないかと提起させて頂きました。

 

 

そして、前回はそのような考え方を念頭に置いた、私が現場で取り入れているウォーミングアップを実際にご紹介致しました。今回はその動画の種目のポイントをいくつか説明しておきたいと思います。

 

 

 

 

◉キャット&ドッグ

背骨全体(頚椎・胸椎・腰椎)の望ましい可動域が出ているかをチェックしながら行います。この種目では、脊柱全体の丸くする動作・反らせる動作を引き出していきます。背骨の動きをよく感じるように意識します。

◉サイドルック

背骨ぼ横方向の動きを引き出します。お尻を動かさないようにして、背骨の動きに集中します。すこし大きな半円を描くように行うと背骨全体の動きを引き出せるように思います。

◉回旋2種類(手のひらをつける)

胸椎は上体の角度によって動きの中心が変化しますので、2種類に分けています。こちらの手のひらをつける場合は、背中の真ん中あたりから動かすような意識で行います。お尻が左右に動いたり、側屈が出たりしないように、軸を保つ意識で行いましょう。

◉回旋、肘をつける

肘をつけると胸椎の上部の回旋が強調されます。胸椎の上部は頚椎の動きに関わります。意外とこの部分の動きが悪くて、オーバーヘッドストロークで力を溜めを作れず、ショットの威力が出ない選手が多い印象があります。

 

◉股関節ローテーション

ハードルをまたぐように中心軸がぶれないように意識して行います。股関節が硬い人は肩のラインが平行に保てなかったり、非常に大変そうに行います。女性の場合は、膝が下を向いて内股になる人も多いので、軸を安定させハードルを跨ぐ意識で行います。

◉肘丸

肩甲骨の動き作りです。肘先が下、上、横としっかり大きく動かしましょう。肘から先を曲げておくことによって、より肩甲骨に意識を向けやすくなると思います。

 

 

 

◉ウィンギング

こちらも肩甲骨の動き作りです。伸ばす肘が曲がったり、腰が反ったりしないように注意します。肘丸もそうですが、敢えて膝立ちの状態で行っているのは、姿勢が崩れないようにする意図もあります。

◉四股スライド

股関節を深く曲げた状態で、左右にスライドし加重することにより、股関節の可動域と安定性を引き出す狙いがあります。坐骨、もしくはお尻の穴を下に向ける意識と、膝を内側に倒さないようにする意識がポイントです。

◉マウンテンクライマー

バドミントンのスプリットに似た状態での動き作りです。姿勢をしっかり維持して、最後足を踏み出す時は、股関節外旋を意識して足の裏全体着地、かかとの真上に膝がくるようにします。膝が身体にくっついて内側に倒れていたり、お尻が横にスライドしたりしないように注意します。

◉ワールドグレイテストストレッチ

スプリットの状態で、上体の大きな動きを引き出します。スプリットや立位の上体では、股関節の柔軟性や足関節の安定性が上体の動きを制限することが多々あります。四つ這いの回旋はよくできるのに、スプリットで行うと動きが悪くなる人は要注意です。

◉ラテラルスプリットローテーション

こちらもワールドグレイテストストレッチと同じような狙いですが、上体を大きく動かすことによって股関節の安定性も引き出すことも狙いにしております。上体をしっかり大きく動かすようにしましょう。

◉オーバーヘッドスクワット

一つの評価種目としても取り入れている種目です。スクワットのようにしゃがみ込みながら手を耳の横まで上げていきます。股関節から動きがちゃんと出ているかどうかの目安は、ポケットの部分が後ろに移動しているかどうかを見てあげるといいと思います。

◉オーバーヘッドランジローテーション

両手をあげた状態にするのは、背骨を天井方向へ引っ張り上げるように意識をさせることで、腹部の安定化システムを自動的に働かせて、可能な限り骨盤の左右差を少なくする意図があります。骨盤の高さの左右差を少なくした状態で股関節の回旋の動きを引き出し、方向転換や骨盤の回旋をスムーズにさせる意図があります。

 

 

「コートに入る前に、できるだけ身体を良い状態にしておく」

「動きづらい方向や、動作をできる限り少なくする」

 

こういった考えを中心に、コートに入る前の時間をどう使うかを、私は非常に大切にしています。

 

また、これをやった結果どうなのか?を常に検証するように心がけています。

 

そして、チームの方針や課題が変われば、当然ウォーミングアップも変わります。

 

練習で行うものすべてが、選手の成長、チームの成長に結びつかなくてはならないと日々、自分に言い聞かせながら取り組んでいます。

 

この記事を読んで頂いている皆さんにとって、少しでもお役に立てていれば幸いです。

 

今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

 

追伸:これまでバド×チェックでお伝えしてきた内容をセミナー形式で、お伝えする機会を作ろうかなと思っております。場所は東京都練馬区の「大泉学園」で日曜日になるかなと思います。もし、ご興味のある方がいらっしゃったらメッセージ頂けると幸いです。メッセージはFB、またはupakuma2000@yahoo.co.jpまでお願い致します。

 

 

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普段は、東京都練馬区大泉学園でパーソナルトレーニング専用スタジオで、トレーニング指導を行っております。

 

バドミントン選手も一般の方に混じってトレーニングに来ています。

 

バドミントンのパフォーマンスアップ・痛み改善などのお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。

 

お得な一回体験もございますので、興味のある方はHP⇩⇩⇩をぜひご覧になって見てください。

姿勢と痛みの改善専門パーソナルトレーニングスタジオ「コア・リファイン」

 

おかげさまで、ジュニアからシニア選手までご来店頂いております。

バド×チェックをご覧頂き、お越し頂いた皆様ありがとうございます。改めてお礼申し上げます。

 

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近藤 洋パーソナルトレーナー東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー

投稿者プロフィール

1978年11月1日生まれ
パーソナルトレーナー
東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー
二児の父親

《取得資格》
日本体育協会公認 フィットネストレーナー
バドミントン4級指導員
日本コアコンディショニング協会 アドバンストトレーナー・アスリートスペシャリスト
PHIピラティスマットⅠ&Ⅱトレーニングインストラクター
加圧トレーニングインストラクター
ランナーズフィジカルトレーナー
ランニングプロコーチ
NESAハートレートパフォーマンススペシャリスト
ランニングアセスメントスペシャリスト

《バドミントン経歴》
文京区立文林中学校
団体 関東大会ベスト8
個人 シングル東京都ベスト8

都立小石川高校
都大会に出場するも結果残せず…。

立教大学
関東大学リーグ4部→3部昇格
関東学生選手権B ダブルス優勝 シングルベスト8

高校卒業後から現在まで中学生・高校生を中心にバドミントンを指導
パーソナルトレーナーとして、一般の方〜アスリートまで運動指導する傍ら
バドミントン指導に情熱を注いでいます。

バド×チェックでは、
バドミントンを身体の使い方やトレーニングの観点から紐解いて、
皆様のレベルアップやご指導のお役に立てたらと思っています。
皆さんと同じようにバドミントン大好き人間です。
最近の悩みは息子がバドミントンではなくサッカーを始めたことです。
よろしくお願いいたします。

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