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オーバーヘッドで左手はどう動かしたらいいの?
- 2017/3/27
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
オーバーヘッドストロークで、右腕の動きはラケットを持っている分、強くフォームは意識されますが、意外にその陰に隠れて左手、左腕の動作はあまりはっきりとは意識されないのではないでしょうか?
今回はそんなバイプレーヤー(脇役)的な存在の左手左腕の動作に着目してみたいと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
(ステージ1)
【実際の動作】左腕を縦に降ろし、左手を鼻の前で立てる
(ステージ2)
【各動作の効果】
(1)「左腕を縦に降ろす」部分の効果
①手のひらを前にして降ろすときに、肩を支点とした円運動で、左手が大きく前方に突き出ます。これにより、胸の大きな筋肉(大胸筋)がピンと張ったままになりますので、スイング時の大きなパワー源になります。
②左腕を降ろしていくことで、上半身が半身から正面に向いていきます(右肩が前方向に左回旋していく)。
左腕を降ろしていくと、左肩正面辺りの位置からやや後ろ向きに腕が動く分、後ろ向きに働く力が発生します。その力で腕の付け根の左肩が後ろに回りやすくなるため、上半身が正面を向きやすくなります。(通常、インパクト時に上半身は一瞬、正面を向いています)
③左腕を下げるときに、若干、上腕(肘〜肩)が右回転(内旋)、右上腕もテイクバックで右回転することで、両腕全体が雑巾を絞るように捻れる分、捻り戻しのパワー発揮が期待できる。
(2)「左手を鼻の前で立てる」部分の効果
①身体の回転軸(左軸)を強化サポートする
ラケット面が前に移動するときと同時に、左肘と左脇を左胸付近でたたんで、左手を鼻の前あたりに持ってきます。その際、指の第2関節に力を入れて拝むように指をまっすぐにします。
左胸〜左脇腹付近に左腕を畳んで接触させることで、スイング時に身体を支えている回転軸(左軸:右肩〜左足を結ぶ線で身体が左回転する)を補強してくれる効果が期待できます。
体幹力(上半身維持の筋力)がない方(子どもや女性など)の場合は、インパクト時に後方や左方向に大きく上半身が倒れたり、左膝が大きく曲がったりして、回転軸が崩れてシャトルが飛びにくい現象がよく見られます。
この動作は、回転軸を補強して、シャトルを飛びやすくする効果が期待できます。
(3)よく見られる好ましくない左腕の動作
※パワーや体幹力(バランス維持筋力)などが強い成人男性等は、左肘を曲げる動作でも足りてしまう場合があります。
お試しください。
リンク (参考→2016/12/26コラム 「オーバーヘッドの振り出しでラケット面ってどこを動いてるの?」)
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「体育館のコートがとれなかった。どこで練習しよう?」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点、ご理解の上で、お読み、お試しくだされば、ありがたいです。