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バドキャン× バド♪Remakingコラボ!リアル版Remaking実施しました!
- 2016/8/1
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは、樋口です。
実業団チーム・AC長野パルセイロ バドミントンクラブさん主催の「バドミントンキャンプ 2016」、通称「バドキャン」に参加させて戴き、コラボ企画として、「リアル版バド♪Remaking」を行わせて戴きました。
初の試みとして、Web仮想空間から飛びだし、リアルな環境でバッサバッサRemaking致しました。
練習中の受講者を修正点を見つけ次第、一時停止させて修正を行ったり、取り出して矯正作業をかけたり、一言アドバイス、コートで初心者レッスンも適宜実施させていただきました。
みなさんの上達の一助になればありがたいです!
今回は、そんなリアル版バド♪Remakingを実施させて戴いたケースをご紹介させて戴きます。
【ケース1】 ドロップが安定しない。何が原因か?
《回答》
(原因①)
実際にスイングをしていただくと、テイクバックからフォワードスイングに移行するときに、右肘の位置が顔より前に出るくらいに前に突き出してしまっておられました。
そのため、ラケット面の向きがかなり左を向いてしまっていて、シャトルコルクの右横を切ったり、手首関節を無理やり右に捻って面を正面に作っていたため、シャトル軌道が不安定になっておられました。(→左右方向に不安定)
(原因②)
上記原因①で右肘を前に出したときに、肘を上に開く動作でシャトルを当てられていたため、砲丸投げのように斜め上方向にシャトルを押し出すような打ち方になられていました。
そのため、シャトルは沈まず浮いてしまっていました。(上下方向に不安定)
(原因①への処方箋)
フォワードスイングでの右肘の前方向への移動は、両肩を結ぶ線から約30度前くらいまでです。その位置が丁度、ラケット面が正面を向きます。
それ以上、肘が前に移動すると、ラケット面が左方向を向いてしまいます。
(逆に30度より手前になると、ラケット面が右方向を向いてしまいます)
約30度くらい前に右肘が来たら、肘を伸ばすようにしてもらいました。すると、肘の移動が止まり、肘の先にある関節、手首関節が前腕とともに左旋回を始めます(前腕回内;2重振り子の原理)。
ラケット面は正面を向いていますので、シャトルはラケット面の向いている方向しか飛ばない法則により、正面にシャトルをコントロールすることができました。(左右方向コントロール制御)
(参考:→2015/11/15付コラム 「イースタングリップにすると、オーバーヘッドが左に切れてしまう」)
(原因②への処方箋)
インパクトと同時に、右肘のトンガリを後ろ上方向にねじり上げます。すると、上腕(肘〜肩間の腕)が自分から見て左旋回をするため(上腕内旋動作)、前腕(肘〜手首間の腕)とラケット面の先端も加速しながら、左下方向に捻り下りてきます。
ラケット面の先端が下方向に捻り下りてくると、打球も前下方向に進みますので、角度がついたドロップになりました。(上下方向コントロール制御)
【ケース2】バックハンドのプッシュやドライブを打っていたら、手の平にマメができてしまった。グリップエンドと擦れたようだが、スイングに問題があるのか?
(原因)
ご本人のかたのバックハンドプッシュやドライブのスイングを見てみると、指関節は親指を立てて、他の指はギューっと硬くグリップを握られ、肘関節を大きくたたんで、開く動作(屈曲→伸展)で打っておられました。
ラケットも長めに握っておられたようなので、中指〜小指でグリップエンドの太くなった部分を握りこみの強さで、丁度当たる手のひら部分にマメ(摩擦損傷)ができたと考えられます。
(原因への処方箋)
現在のラケットは、非常に高性能で弾きも良いため、スイング自体がどんどんコンパクトになってきています(小さい関節(指関節、手首関節)でもシャトルが飛ぶ)。
ですので、基本、指の操作の仕方をお教えさせて戴きました。親指の先端と人差し指の先端で、グリップの左斜め上の斜辺と右斜め下の斜辺を摘み、親指を人差し指の方向にスライドさせて、ラケット面を90度捻り移動させます。
この90度捻り動作でシャトルをひじき飛ばすことができます(指を使った回外動作)。中指〜小指の3指は、捻り動作が始まったときに握り始め、捻り動作が完了したときに握りこむ形になりますので、握りこみが一瞬な分、手のひらを痛めることもありません。
実際にやっていただくと、成人男性の力ですので、簡単にシャトルをはじき返されていらっしゃいました。ドライブの際は、ネットから距離がある分、若干、ラケット面を上から斜め下に下ろすような、肘を伸ばす動作を加えます。
(参考:→ 2015/11/23付けコラム 「前衛でバック側のプッシュを引っ掛けてしまう」)
その他も修正作業や、ご質問対応をたくさんさせて戴きました。それらのケースはまた回を改めてご紹介させて戴きます。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回は、「ハイバックスマッシュに見るハイバック動画マニュアル」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点、ご理解の上で、お読み、お試しくだされば、ありがたいです。