こんにちは。
バドイク担当の齋藤です。
各地域で夏の全国大会につながる大会が始まってきました。
卒業生たちの活躍も耳に聞こえてきて私が見ているジュニアたちもいよいよという感じです。
ゴールデンウィークはバドミントン漬け(指導に大会運営に時々プレーも)で更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。
「ああ!!くねくねしなきゃいけないんだ!!」
突然ですが、このセリフは現在中学2年生の女の子Nさん。
練習中にロブのコントロールが定まらず苦戦していました。
そこで私がスマホを取り出し撮影して本人に見せたところ、
「んーーー、なんか動きが硬いですね。」
とのコメント。
それならば!と思い、私の動画も撮影してもらい見比べてもらいました。
そうしたところ冒頭の言葉が出てきたというわけです。
ちなみに!
くねくねしなきゃいけない部分とは腕のことだったようです。
また、自分の動きを見るだけでなく、同じシチュエーションの動画を見比べると違いがわかりやすく発見しやすいようですね。
感覚を共有する
今回Nさんはロブのコツは「腕をくねくねさせること」ではないかということに気が付きました。
肩甲骨、肘、手首、グリップをしなやかに使うことができればスムーズなスウィングができますね。
Nさんの感覚ではスムーズなスウィングをするということは「腕をくねくねさせる」ということになるわけです。
「くねくねさせる」という方向性が見えればあとは理想のくねくねに近づけていきます。
その際、人によっては「グリップを柔らかく」という人もいれば、「肘を動かすんだよ」という人、「いやいや手首がポイントだ」と人によって様々な感覚を持っています。
指導する側も様々な角度からアドバイスを試みますが、選手と指導者が目指すべきものを共有していないとなかなか近づきません。
動画を見ることで選手と指導者が目指しているものを共有しやすくなるということは言えると思います。
気づく楽しさ
Nさんは動画を見て大きな声でリアクションをしました。
「ああ!!くねくねしなきゃいけないんだ!!」
と。
そうです。
気づくことって楽しいんです。
間違い探しや知恵の輪など、皆さんもされたことがあると思います。
いろいろ考えていろいろ試して、間違いに気付いた瞬間!問題が解けた瞬間!
それはそれは、とても嬉しいですよね!
まさに気づく楽しさだと思うんです。
ジュニアを見ていて感じるのは本当に皆できていないことは良くわかっているということです。
「ここが上手くできなかった。」
「自分はこれが苦手。」
こういった言葉はスラスラと出てきます。
なかなか自分が上手くいったことを話すのは難しいようなんです。
わかった瞬間!
できた瞬間!
それこそがまさに気づきの瞬間です。
自分の変化に気づくことができると日々の練習や生活の中にもたくさんの「楽しさ」が見つかってくるかもしれませんね。
おわりに
指導の現場にいると、子どもたちの成長や変化に気づく瞬間、また解決方法に気づく瞬間、エラーの原因に気づく瞬間などなど様々な気づきに遭遇します。
気づく楽しさというのは子どもだけのものではなく大人にも楽しさを与えてくれるものです。
これこそがまさに生涯学習ですね。
知らないことやわからないこと、できないことは「気づく楽しさ」につながるチャンスです!
子どもだけでなく大人も気づく楽しさに出会えると人生がどんどん楽しくなっていくかもしれませんね。
なにより、大人が気づく楽しさにたくさん出会うということはそのぶん子どもたちにも気づく楽しさのチャンスが増えるということですからね!
ではでは今回もお付き合いいただきましてありがとうございました。