明けましておめでとうございます。
今年もBAD-NETそしてバド育をよろしくお願いいたします。
前回までは2回にわけてナイスショットについて
- 偶然とても素晴らしいコースに飛んでいったとき。
- 狙いどおりのショットが打てたとき。
という二つに分けて考えてきました。
今回は2.の狙いどおりのショットが打てたとき。ということの「狙い」の部分に焦点を絞って考えてみました。
「狙い」について整理してみます
辞書で調べてみると
「目当ての物を自分の思うようにしようと働きかけること。」
とあります。
ここでの目当ての物とはもちろん「シャトル」のことです。
バドミントンにおける「狙う」というのは「シャトルを自分の思うようにしようと働きかける」と言えます。
シャトルを自分の思うようにしようと働きかける行為のことを我々は「打ち方」や「フォーム」と呼んでいるわけなんですね。
なにを当たり前のことを・・・
と思われるかもしれませんが、この「狙い」について日本語を理解しておくことはバドミントンの上達には非常に重要です。
フォームばかり気にしていませんか?
フォームや打ち方というのは、「シャトルを自分の思うようにしよう」とするために必要なもの。
指導の現場ではよく聞かれるのが、
「これで打ち方あっていますか?」
といった質問です。
私はそんな時には
「うーん、シャトル打ってみないとわからない」
と返事をすることが多いのですが(笑)
このような質問が出てくる時にはたいていの場合、シャトルの存在が抜けてしまっており「私」が主役となっています。
「狙い」が「フォーム(自分の動き)を思うようにしようとする」ことになってしまうと自分の動きばかりを気にしてしまいます。
シャトルのコントロールがなかなか定まらない、狙いがなくラケットを振り回してしまう、ミスが減らない。
こういったプレイヤーは「主役が私」になっており、自分の動きばかりに気を取られてしまっている傾向が見られるように感じます。
おわりに
「オープンスペース」や「相手のバックハンド」、「フォアの奥」などなどバドミントンのプレー中にはたくさん狙うところがありますが、これらは「『シャトル』をどこに飛ばすかということ」です。
バドミントンにおいての「狙う」ということは
「シャトルを自分の思うようにしようと働きかける」わけですから、判断基準は「シャトルが自分の思うようになっているかどうか」ということになります。
つまり「フォームの正解不正解はシャトルの行方による」のです。
プレイヤーはついついフォームや打ち方に気がいきがちですが、主役であるシャトルの存在を忘れてしまっては本末転倒なことになりかねないですので注意が必要ですね。
きれいなフォームや理想のフォームは「シャトルを自分の思うようにしようと働きかける」ためのものであることを念頭に置いてバドミントンに取り組むことがナイスショットやエラーの修正につながるのではないでしょうか。
是非結果やご感想をお聞かせいただければ嬉しいです。
※シャトルをよりよく飛ばしたり、コントロールするためにはフォームを修正したり動きを練習したりすることももちろん必要です。
ではでは今回もお付き合いいただきありがとうございました。