突然ですが、
「今のであってますか?」
と言われたことないでしょうか?
はい。
バドミントンを教えたことがある人なら多くの方が言われたことがあるセリフではないでしょうか。
上達するために必要なこと。
ズバリ!
ナイスショットに気づくことです。
まず、ナイスショットを二種類にわけると
① 偶然とても素晴らしいコースに飛んでいったとき。
② 狙いどおりのショットが打てたとき。
① の「偶然とても素晴らしいコースに飛んでいったとき。」について以前「マグレは成功のもと!?」で紹介したことと通じるものがあります。
偶然とはいえ、「素晴らしいコース」にシャトルが飛んでいるということはその選手はそのショットを打つことができる、潜在能力を持っているということです。
がしかし、
これに気づけない選手は意外と多いです。
自分が狙っていた球と違うからでしょうか?
自分が意図的に打ったストロークではないため、ただの「まぐれ」として流してしまったり、最悪の場合、ナイスコースにいっているにも関わらずミスショットと捉えてしまったりすることすらあります。
上達するとうことはできなかったことができるようになるということです。
できるようになるときは結構突然です。
ずっと狙っていてできることもあれば、「まぐれ」でできることもあります。
どちらが良いということではなく、上達においてはどちらも大事になってくると思います。
「まぐれ」を大切にする、ということを私が仕事で知り合ったプロスノーボーダーの方がこうおっしゃっていました。
「技や滑りがまぐれで上手くいくことがあります。その感覚を再現する。その再現性を高めることがトレーニングの目的の一つなんです。だからまぐれの感覚というのはとても大切なんです。なによりまぐれの動きというのは力が抜けた無駄のない状態であることがおおいですからね。」
この方には再現性を高めるためのトレーニングの手法を教えていただいたのですが、まずは「再現したい状態」を知らなくては再現しようがありません。
それが「まぐれに気づくこと」なのです。
まぐれはその人の潜在能力に気づかせてくれます。
まぐれを再現できるようになり、再現性を高めることができればどんどん上達していきます。
「まぐれ」が出た時には大きなチャンスととらえてみてください。
正解不正解にこだわりすぎない
「今のであっていますか?」
バドミントンでは学校のテストと違い、正解不正解で判断するのが非常に難しいと思います。
そんな中、一番正解不正解を理解しやすいのが「ミスショット」です。
ミスショットは「不正解」と一番判断しやすいショットです。
アウトしたから・・・
ネットにかけたから・・・
だから今のはダメ。
実際ダメではあることは間違いないなのですが(^_^;)
でもミスショットになってしまったけど、今までにないスピードあるスマッシュだったり、今までにないスライスショットだったり、今までにない勢いを殺したヘアピンだったりするかもしれません。
ミスショットの中に「ナイスショットの感覚」が潜んでいる場合もあります。
また、この手の質問は多くの場合フォームのことを聞いているかと思います。
仮に、フォームは正しかったけど空振りした場合は正解でしょうか?不正解でしょうか?
はたまた、フォームは間違っていたけど、ナイスショットになってしまった場合は正解でしょうか?不正解でしょうか?
何をもって正解不正解とするのかという問題でもありますが、正解不正解にこだわりすぎてしまうと「ナイスショットの感覚」に気づくチャンスを逃してしまう可能性があるということですね。
おわりに
中学生の指導にあたっていて中学生が一番よく口にする言葉が「自分のミス」です。
ミスショットは非常に気づきやすく記憶にも残りやすいのでしょう。
しかし、自分が打ちたい球、つまり「ナイスショット」のイメージがなくてはなかなかナイスショットにはたどり着けません。
偶然のナイスショットを「ミス」と捉えるか、「自身の可能性」と捉えるか。
捉え方が分かれ道になりますね。
次回は②の「狙い通りのショットが打てたとき」の方について考えてみたいと思います。
ではでは今回もお付き合いいただきましてありがとうございました。