いつもバド×チェックをご覧頂きましてありがとうございます。近藤です。
この原稿は、BADNET主催の「バドミントンキャンプ」で書いています。
一人だけジュニア選手が、ハムストリングスの肉離れで練習ができず、私が身体の状態を見ることになりました。
色々と機能的に望ましくない状態が見受けられるのですが、一番は、前回の記事でも触れた、骨盤を安定させる筋群である腹横筋や腹斜筋、僧帽筋下部から胸腰筋膜が上手く働かないことが気になりました。
また、肩甲骨の安定性も弱くなっており、全体的な安定性が確保できていない状態でした。
前回の記事で紹介したようなトレーニングを処方しました。
明日まで一緒にいられるので、引き続きサポートを続けたいと思います。
さて、今回は、肩関節の機能を高める!シリーズの最後となります。
④固有受容感覚を養う
⑤全身の協調性
についてご紹介したいと思います。
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固有受容感覚とは?
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まず、固有受容感覚は何かということですが、
固有受容感覚とは、力加減や身体の関節の角度を感じ取る筋肉の感覚。
この感覚が低下すると細やかな力の調整ができなかったり、頭で想像した通りに身体
が動かせなくなる。
ということです。
これに関しては、武井壮さんがわかりやすく説明してくれています。
https://youtu.be/VAicd8y4CCs
私は、スランプやなんだかわからないけど、うまくいかないという事態はこの「固有受容感覚」が深く関わっていると思っています。
固有受容感覚に狂いが生じやすい場面としては、以下の通りです。
・怪我をして、庇いながらプレーをしていた
・成長期で一気に身長が伸びた
・短期間で筋量を増やし、ウェイトアップした
また、アライメントといって、姿勢が悪かったり、骨格に歪みが生じていると、固有受容感覚が狂ってしまうことがわかっています。
あとは、疲労でも起こります。ファイナルの後半など、自分が思っているよりも、僅かにアウトになる、ネットに掛かってしまう、そういったことを経験した事があるかもしれませんが、疲労により固有受容感覚に狂いが生じているのかもしれません。
また、固有受容感覚が狂っていると障害のリスクが高まることもわかっています。
大事ですね。固有受容感覚。
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固有受容感覚を養うトレーニング
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では、その固有受容感覚を養うにはどうしたらよいのでしょうか?
以下の2種目をご紹介します。
いずれも、身体の体勢を変化させても、常に腕を垂直方向へ維持する。
そんなトレーニングになります。腕は動いていないように見えますが、身体全体は大きく体勢変化しているので、肩関節では大きな動きが起きています。
それでも、常に一定方向へ、位置感覚を働かせ、保つように行います。
アームリフト
ターキッシュゲットアップ
私の指導現場では、今回3週に渡り紹介したストレッチやエクササイズを「肩障害予防パッケージ」として、ウォーミングアップが終わった後、10分〜15分ほどで行います。
他にも「膝障害予防パッケージ」や「スローインプログラム」、「基礎ステッププログラム」などを、10分〜15分で行えるように作ってあります。
それぞれを、ウォーミングアップ後のタイミングで、それぞれ一週間に一回は行えるように目指しています。
最後に、全身の協調性ですが、こちらは過去に投稿した記事を参照してみてください。
本日も最後までお読み頂きましてありがとうございました!
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東京都練馬区大泉学園というところで、パーソナルトレーニング専門のスタジオを運営しております。
姿勢と痛みの改善専門パーソナルトレーニングスタジオ「コア・リファイン」
バドミントン選手もトレーニングに来ています。
もし、お近くに来られたらぜひ遊びにいらしてくださいね。
セッション中は対応できないですが(笑)
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