動き出しのスピードを高めるためには?⑧〜リアクションステップ〜

いつもバド×チェックをお読み頂きましてありがとうございます。近藤です。

先週は勝手にお休みして申し訳ありませんでした。お盆休みを頂いておりました。また、今週からよろしくお願い致します。

 

今回から数回に渡って、前回予告したように「リアクションステップ完全版」として、リアクションステップにテーマを絞って考察していきたいと思います。

 

先に考察する項目を予告しておきたいと思います。

 

・リアクションステップの誤解が多い部分

 

・リアクションステップは飛ぶのか?腰を落とすのか?

 

・四つのリアクションステップパターン

 

・リアクションステップから考える戦略

 

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リアクションステップで誤解が多い部分①

「かかとは常に上げておく」

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新入生(高校生)の動きを見ていると、毎年一人か二人はいる気がします。

 

常にかかとが浮いていて、つま先の蹴りだけで、動き出しを行っています。

 

私も中学生の時に、「かかとは常に上げておけ」と指導されたことがあります。

 

実際にトップ選手の動き出しを確認してみましょう。

 

IMG_2045

 

リアクションステップ開始時

IMG_2046

 

リアクションステップ着地時

 

かかとをしっかりと床につけているのがわかると思います。

 

この理由は、一つには、かかとをつけておくことで、お尻の力を発揮しやすくすることができます。

 

実際にやって頂くととよくわかると思いますが、かかとを浮かせてスクワットをしてみてください。

 

膝周りに負荷がかかり、膝の曲げ伸ばしの力が優位になるのがわかると思います。

 

逆に、かかとを着けてスクワットをするとお尻など、股関節の力が優位になるのがわかると思います。

 

もう一つの理由は、伸張反射を起こしやすくするためです。

 

伸張反射とは、「膝蓋腱反射」に代表されるような、不随意で自分の意思とは関係なく起こる現象です。膝下をハンマーで叩くと、膝が伸びるやつですね。

 

伸張反射は、脊髄反射であり、脳での情報処理を介しないため、それに応じて起こる筋収縮は、自分の意思で起こす筋収縮より早いとされています。

 

後ろから不意に「膝カックン」をされても、倒れないのはこの膝蓋腱反射のおかげです。

 

つまり、この腱の持つ特性である、伸張反射を上手に利用することが、SSCと並び、動き出しを早めるポイントとなるのですが、この伸張反射を起こす代表的な腱が、アキレス腱と膝蓋腱となります。(一説によるとハムストリングスも)

 

この伸張反射を上手く利用するポイントは、「急激な伸張される刺激」です。

 

アキレス腱を伸ばす時、つまりストレッチするときは、かかとを地面につけようとしますよね?

 

「膝カックン」とアキレス腱ストレッチを合わせると、どんな動きになりますか?

 

前々回に紹介した「抜重」や「ドロップスクワット」のような動きになりませんか?

 

一緒に紹介した「抜重ジャンプ」などは、この伸張反射とSSCを利用しています。

 

話を元に戻すと、動き出し時に、かかとを浮かせていると膝回りに最初から力が入ってしまっているので、反射を引き出せないのと、かかとが浮いていますので、アキレス腱の伸張も引き出すことができません。

 

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リアクションステップで誤解が多い部分①

「相手が打つのと同時に着地する」

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これは、私も誤解していた部分です。

 

最初というか、2年前くらいまで、「相手が打つ瞬間と着地が一緒になる」と思っていました。

 

ご存知の方にとっては、「当たり前じゃん」って感じかもしれませんが、コマ送りで動画を見て、最初に気づいた時は、正直驚きました。

 

これも実際、画像で見てみましょう。

 

IMG_2054

チョン・ウェイ選手が打った瞬間。チェン・ロン選手がリアクションステップをする直前です。

IMG_2055

ここでチェン・ロン選手の足が地面から離れます。空中で股関節を曲げていることにも注目です。着地してから股関節を曲げるのではなく、空中ですでに曲げ始めているのがわかります。まさにドロップスクワットですね。

IMG_2056

シャトルはネットを越えるくらいで、着地をしています。この時の着地は、片足ずつの着地(ローディング)を採用しています。この、片足ずつの着地か、両足同時着地か、の議論は次回以降で。

 

足を一旦地面から離し、着地する際に起きる「伸張反射」を利用するためだけではなく、これは推測ですが、空中にいる間、瞬時にシャトルの飛んでくる方向を見極めているのではないでしょうか?

 

着地してから、方向を見極めては、絶対に遅れてしまうと思います。

 

リアクションステップをしている一瞬の間に、方向を見極め、どちらに重心を移すかなどを、判断しているのではないでしょうか?

 

となると、指示付きフットワークで指示を出すタイミングはどうすればいいか?など考えることができますよね。

 

次回以降も、この奥深いリアクションステップの考察をしていきたいと思います。ただ、理論だけではつまらないので、次回は練習方法も提案させて頂きたいと思います。

 

因みに、リアクションステップをしないラリーは、ほぼ無いので、フットワークを指導するときは、必ずリアクションステップをしつこく促した方がよいと思います。初心者の方は、リアクションステップをしない、間に合わないことが多いので。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

 

 

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近藤 洋パーソナルトレーナー東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー

投稿者プロフィール

1978年11月1日生まれ
パーソナルトレーナー
東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー
二児の父親

《取得資格》
日本体育協会公認 フィットネストレーナー
バドミントン4級指導員
日本コアコンディショニング協会 アドバンストトレーナー・アスリートスペシャリスト
PHIピラティスマットⅠ&Ⅱトレーニングインストラクター
加圧トレーニングインストラクター
ランナーズフィジカルトレーナー
ランニングプロコーチ
NESAハートレートパフォーマンススペシャリスト
ランニングアセスメントスペシャリスト

《バドミントン経歴》
文京区立文林中学校
団体 関東大会ベスト8
個人 シングル東京都ベスト8

都立小石川高校
都大会に出場するも結果残せず…。

立教大学
関東大学リーグ4部→3部昇格
関東学生選手権B ダブルス優勝 シングルベスト8

高校卒業後から現在まで中学生・高校生を中心にバドミントンを指導
パーソナルトレーナーとして、一般の方〜アスリートまで運動指導する傍ら
バドミントン指導に情熱を注いでいます。

バド×チェックでは、
バドミントンを身体の使い方やトレーニングの観点から紐解いて、
皆様のレベルアップやご指導のお役に立てたらと思っています。
皆さんと同じようにバドミントン大好き人間です。
最近の悩みは息子がバドミントンではなくサッカーを始めたことです。
よろしくお願いいたします。

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