動き出しのスピードを高めるためには?⑦〜SSC〜

いつもバド×チェックをお読み頂きましてありがとうございます。近藤です。

 

前回は、「リアクションステップ」と「抜重」という動作をご紹介しました。

 

リアクションステップについては、もう少し掘り下げていかないといけないのですが、現段階では、動き出しを速めるために必要不可欠なんだと覚えて頂けたらと思います。

 

では、なぜ「リアクションステップ」や「抜重」といった動作が動き出しスピードに関わるのでしょうか?

 

それは、「リアクションステップ」や「抜重」をすることによって、

 

筋肉の驚くような素晴らしい機能を利用できるからなんです。

 

その素晴らしい機能を説明するために、整理しなくてはいけないことがあります。

 

「動き出しスピードを高めるためには?⑤」で、

 

【横方向への力は、垂直反力×摩擦係数で表すことができる】

 

とお伝えしました。

 

もう少し突っ込んで、では、垂直反力を高めるためにはどうしたら良いでしょか?

 

垂直反力は、垂直方向に発生する力ですから、垂直跳びで判断することができるのでした。

 

———————————————————————————————–

垂直跳びの高さは【重心の離地速度で決まる】のだそうです。

———————————————————————————————–

 

つまり、より速いスピードで、より勢いよく地面から飛び上がれるかどうかということです。

 

堂々巡りのような印象を受けるかもしれませんが、一つずつクリアにしたほうがわかりやすいと思います。

 

では、できるだけ速く、できるだけ勢いよく地面から飛び出すにはどうしたらよいのでしょうか?以下の公式で考えてみましょう。

 

———————————————————————————————–

加速度=力÷質量(ようは筋力÷体重です)

———————————————————————————————–

 

やっと出てきました!

 

長々と、理論的に一つずつクリアにしてきましたが、結局は「筋力」です。

 

「自分の体重に対して、どれだけ大きな筋力で地面を押せるか」なんです。

 

今だに、「ウェイトトレーニングをすると、重たくなる」とか、「ウェイトトレーニングをすると怪我が多くなる」とか耳にしますが、それは、無計画なままに、ウェイトトレーニングをやっているか、やり方がおかしいのです。

 

競技の練習量や、試合から逆算して、どれくらいの負荷をかけるのか、適切なフォームで、計画を立ててやれば、怪我はむしろ減ります。

 

また、ウェイトトレーニングだけでなく、柔軟性の維持もコンディショニングも身体の正しい使い方も、もちろんちゃんとやったうえです。

 

それぐらい色々なことを考えないといけないし、選手によって身体の状況は違います。

 

だから、私達のようなプロのトレーナーが必要とされるのです。

 

っと、話が逸れてしまいました。

 

一旦まとめたいと思います。

 

———————————————————————————————–

地面からより速く、より勢いよく飛び出すには、筋力が必要!

———————————————————————————————–

 

ただ、これだけではあまりにもつまらないですし、それだけではないです。

 

そこで、前半で説明を後回しにした、筋肉の素晴らしい機能の話に戻ってきます。

 

そこも踏まえて、もう一度整理します。

 

———————————————————————————————–動き出しスピードを高めるために、リアクションステップや抜重を行うことによって、筋肉の素晴らしい機能を利用することができ、且つ、筋力が高いレベルにあるならば、より速い動き出しが可能である。

———————————————————————————————–

 

ということで、あとは「筋肉の素晴らしい機能」を説明すればよいということになりますね。

 

———————————————————————————————–

筋肉の素晴らしい機能=SSC(ストレッチショートニングサイクル)

———————————————————————————————–

 

筋肉には、引き延ばされるような力が働くと、元の方向に戻ろうとする弾性体の性質を持っています。

 

その引き伸ばされ、元に戻ろうとする筋肉の力を「弾性エネルギー」と言います。

 

この「弾性エネルギー」を利用すると、純粋に発揮する筋力よりも大きな力を発揮することが可能です。

 

そして、この「弾性エネルギー」は「筋の伸長速度(伸ばされるスピード)が速くなるにしたがって大きくなる」そうです。

 

そして、この筋肉が戻ろうとする弾性エネルギーと、飛び上がるための筋力を合わせることによって、より強い力を発揮できるのです。

 

これが、SSC(ストレッチショートニングサイクル)ということです。

 

垂直跳びをするときに、勢いよくしゃがみ込みますね、その局面がこの弾性エネルギーを蓄えている局面です。

 

そして、そのしゃがみ込みを素早くするのが、「抜重」でした。

 

つまり、「抜重」を行うと、より速くしゃがむことができて、より強い弾性エネルギーを蓄えることができるということなんです。

 

そのような身体操作のスキルと筋力が合わさることによって、より速い動き出しが可能になるわけです。

 

実際の場面がこちら

IMG_1928

リン・ダン選手が、ヘアピンをプッシュに行く場面ですね。

写真なのでわかりませんが、一度グッと腰を落とし一気に飛び出す所です。

 

 

さて、みなさんの中で、疑問に思われることがあると思います。

 

リアクションステップのときは、しゃがむ(腰を落とす)か?

 

そうなんです。あまり腰を落とさないステップ(軽くその場でジャンプ)としっかりと沈み込むステップの両方存在するんです。

 

そして、片足ずつ着地する場合、両足同時に着地する場合が存在します。

 

果たして、その使い分けや種類を皆さんは把握して練習しているでしょうか?

 

次回は、「リアクションステップ完全版」として、そのあたりを明らかにしたいと思います。

 

今回は、写真が一個しかないという、あまり見栄えのしない記事になってしまいましたが、理論編ということでお許しください。

 

次回以降に、そろそろトレーニング方法をアップしていきたいと思います。

 

本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

何か取り上げてもらいたいテーマなどありましたらお気軽にFBからメッセージください。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

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近藤 洋パーソナルトレーナー東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー

投稿者プロフィール

1978年11月1日生まれ
パーソナルトレーナー
東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー
二児の父親

《取得資格》
日本体育協会公認 フィットネストレーナー
バドミントン4級指導員
日本コアコンディショニング協会 アドバンストトレーナー・アスリートスペシャリスト
PHIピラティスマットⅠ&Ⅱトレーニングインストラクター
加圧トレーニングインストラクター
ランナーズフィジカルトレーナー
ランニングプロコーチ
NESAハートレートパフォーマンススペシャリスト
ランニングアセスメントスペシャリスト

《バドミントン経歴》
文京区立文林中学校
団体 関東大会ベスト8
個人 シングル東京都ベスト8

都立小石川高校
都大会に出場するも結果残せず…。

立教大学
関東大学リーグ4部→3部昇格
関東学生選手権B ダブルス優勝 シングルベスト8

高校卒業後から現在まで中学生・高校生を中心にバドミントンを指導
パーソナルトレーナーとして、一般の方〜アスリートまで運動指導する傍ら
バドミントン指導に情熱を注いでいます。

バド×チェックでは、
バドミントンを身体の使い方やトレーニングの観点から紐解いて、
皆様のレベルアップやご指導のお役に立てたらと思っています。
皆さんと同じようにバドミントン大好き人間です。
最近の悩みは息子がバドミントンではなくサッカーを始めたことです。
よろしくお願いいたします。

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