いつもバド×チェックをお読み頂きましてありがとうございます。近藤です。
今回からのテーマは
「動き出しのスピードを高めるためには?」です!
バドミントンのコートは、シングルスコートだと縦が6m70cm、横が5m18cmだそうです。
ですので、ホームポジションからの移動を考えると、どの点にシャトルを取りに行っても、ラケットの長さを考えるとほぼ3m以内の移動であり、移動が長い場合で6m〜7mくらいになると思います。
そして、ほとんどのショットが1秒以内、もしくは1秒程度で自陣コートに到達することを考えると、「動き出しのスピードやパワー」はラリーを有利にしていくためには、非常に重要になると思います。
バドミントンにおいては、勝敗の鍵を握ると言っても過言ではないと思います。
では、どうしたら「動き出し」は速くなるのでしょうか?
そこには、いくつかの物理法則と移動のためのポイントが存在します。
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動き出しのスポードを高めるために…「慣性の法則」
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慣性の法則とは以下の通りです。
「すべての物体は、外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける」
人間も物体ですので、外部から力を加えない限りは動けないわけです。
その力とは、「床反力」と「重力」となります。
つまり、「動き出しのスピード」を高めるということは、
《いかに素早く「重力」を利用して、シャトルの方向へ「床反力」を得るか》
ということになります。
「床反力」とは、床に対して発揮した力、もしくは、床を押した力となります。
この画像は、リン・ダン選手ですが、フォア前に打たれたリーチョンウェイ選手のクロスヘアピンを取りに行く時の動きです。
右足で、フォア前方向へ「床反力」を得ようと、地面をしっかり押している瞬間です。
当たり前のことを言っているのですが、これが実際やるとなると、色々な力が必要になるわけです。
そして、どの方向へ押すのか、その方向はどうやってコントロールするのか、そのあたりがポイントになってきます。
その他、
「基底面」
「質量中心点」
「重心点」
「足圧中心点」
「シンアングル(すねの角度)」
「SSC(ストレッチショートニングサイクル)」
などのポイントもご説明しないといけません。
一気に説明してしまうと、ごちゃごちゃになってしまうので、少しづつ説明していきたいと思います。
この「アジリティ」とも言うべき「動きの質」は、私の得意分野でもあります。
トレーニング方法も含めて、また数回に渡りご紹介いたしますので、ぜひまた色々なご意見を伺えたらと思います。
本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。