いつもバド×チェックをお読み頂いて、ありがとうございます。近藤です。
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前回よりオーバーヘッドストロークについて考察しています。
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私はオーバーヘッドストロークの原点は「投動作」であるという持論を持っています。
スマッシュを速くしたい方も、クリアを遠くに飛ばしたい方も、初心者にオーバヘッドストロークを教えるのが大変だと思われている方も、「投動作の発達」を考慮に入れるとわかりやすいのではないかと思っています。
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初心者に対する指導ってどうやります?
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私も毎年、初めてラケットを握る子をたくさん指導しています。
指導して間もない頃は、「なんでこんなことができないのだろう?」と思ったし、自分たちの頃は、もっとひどい(っていったら失礼ですが)指導でした。
腕はまっすぐ耳の横につけて!一番高いところで手首を曲げて!ラケットを振るのと同時に後ろの脚を前にだす!
よくまともに打てるようになったな、と今でも思います(笑)
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投動作の発達を見てみましょう!
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①手が常に身体の前にあり、わずかな手と肘の伸展だけで投げる
②上体の前後の動きと手と肘の伸展だけでボールを投げる
③②の段階に肘と肩を後方に引く動作と体幹部の回転が加わる
④投げ手側と同じ足を、投げると同時に前方向へステップさせ、体重を移動させる
⑤投げ手側と反対の足のステップが入り、体重移動しながら体幹部を回転させる
⑥⑤に振りかぶり動作が入り、軸足により体重が乗った段階から投げ始める
このようにいきなり、ピッチャーのような投球フォームになるのではなく、赤ちゃんが寝返りをして、ずり這い、ハイハイして立ち上がるように、徐々に成熟した投球動作を身につけていきます。
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初心者に指導する時は、投動作の発達に合わせてみましょう。
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子供が初めてボールを持って、野球のピッチャーみたいに投げ出したら、びっくりですよね(笑)
でも、バドミントン初めての人に、いきなり経験者のような素振りを教えることが多いと思うんです。
それは、子供にいきなり投動作の⑥を教えるようなもので、難しすぎると思うんです。
特に、最近の子供は投動作が苦手です。
私が、中学生の時に受けた変な指導でも、まともに打てるようになったのは、小学生の時に、野球やゴロベース(知ってますか?)毎日、一日中やってたからだと思います。
身体でわかってたんですよね。あとは、それをベースに先輩を見て覚えたのだと思います。
なので、画像を参考に徐々に教えてあげてみてください。
例えば、
①身体は正面に向けて、手首と肘の伸展だけで打たせる
②その動作を大きくする
③身体は正面に向けたまま肘と肩を引かせる
④横向きから足と振りを同時に(プッシュみたいになりますね)
⑤横向きから、後ろの足は残して、前の足に体重を映しながら打たせる。腰の回転を使う。
⑥⑤の動きを大きくさせる
といった感じです。どうですかね?
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「フォームの習得」と「当てること」を同時に求めない
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上記でお伝えしたやり方でも、上達していくと思います。
しかし、バドミントンならではの盲点があります。
「ラケットという道具を使って、向こうのコートに打ち返す」という超高度なことをしなくてはならないんです。
これは相当高度な技術です。
なので、私は、「フォーム」と「当てること」を初心者に同時に求めないことを推奨します。
どういうことかと言うと、「当てる」ことを目的にする時は、上記でご提案した投動作の発達段階に合わせて、余裕で当たるくらいになったら次の段階に進んでください。
「フォーム」の習得を目的にするなら、「ボール投」をやります。
ボール投なら、投げるだけですから自分の身体に意識を向けやすくなります。当てようとする必要がありませんからね。
初心者の方は「当てよう」とする気持ちが、フォームを小さいものにして、発達段階を自ら退化させて「当てやすく」してしまいます。
これこそが、なかなか上達しないカラクリなんです。と思ってます。
このような観点で初心者の方を見ると面白いです。
「あー、今この段階か。んじゃ、次はこれだ」ってすぐわかるようになりますし、何が足りないのかよくわかるようになると思います。
ちょっと、ちょっと、別にボール投げじゃなくても、素振りでいいんじゃないの?って思われる方もいると思います
良いです。でも、素振りって飽きちゃうじゃないですか?
しかも、初心者ほど間違った振りを直そうという意思のないままやっちゃうじゃないですか?「その振りは一体何を打ってるの?」とか「その面じゃ、真っ直ぐ飛ばないじゃない!」とか怒ったことありませんか?
私は何回もあります。わかる子はそれでいいです。でも、それは経験者の考え方であってまだまともに打てない初心者に求めるのは、難しすぎると思いますし、素振り嫌いを作り出してしまう要因にもなると思います。
素振りは否定しません。やっとほうがいいと思ってます。でも、それはしっかり打てるようになってからのほうが、効果的ではないか?と今のところは思ってます。
ボール投げはどれだけ飛んだか?とか、ちゃんとした動きを出さざるを得ない状況にすることができます。
そして、このオーバーヘッド動作にも通じる、望ましい投動作のポイントがいくつかありますので、それは次回お伝えしたいと思います。
本日も最後までお読み頂いてありがとうございました。