皆さん。こんにちは。
西澤です。
前回に述べたように今回は股関節に関するテスト方法をいくつかご紹介したいと思います。
あくまでも医療従事者が行うことにより結果が明らかとなりますのでご理解ください。
テストを受ける側を患者
テストをする方を検者と書かせていただきます。
1.Thomas tes
主に大腿部筋の拘縮の有無を調べます。
患者は両膝が直角に垂れるようにベッドの端に位置し、仰向けになります。
続いて検者が片方の膝を最大屈曲位まで曲げていきます。
この際に腰部に過度の反りや、もう一方の膝が曲がってくると陽性(すなわち良くない)状態といえます。
2.orver test
主に腸脛靭帯や大腿筋膜張筋の拘縮をみます。
患者は横向きに寝て上の膝を直角に曲げます。
検者は片手で足首、もう一方の手で膝を持ち、可能な限り患者の脚を外転(開かせる)させていき、腸脛靭帯を弛緩させます。
膝の方の手を離すと自然に膝が落ちます。
陽性は挙げた足が正常に下がらずに保持されてしまいます。
一部ポリオや脊髄髄膜瘤(中枢神経系の先天性障害)によって起こることがります。)
3.FABER test
主に股関節の関節炎、関節唇損傷などを診ます。
患者は仰向けに寝て、脚を四の字にするように片方の膝の上に足首を乗せます。
検者は患者の脚の伸びている方の骨盤と曲がっている膝を床の方へ圧迫をかけます。
この際に鼠径部や股関節周辺の痛みの有無を診ます
4.anterior impingement test
主に股関節の関節炎、損傷などを診ます。
患者は仰向けに寝ます。
検者は膝と足首をもち、患者の脚をゆっくり内側内転方向へ回してみます。
その際の疼痛の有無を診ます。
5.log roll test
主に股関節の関節炎、損傷などを診ます。
また梨状筋の拘縮なども診ます。
患者は仰向けになり、脚を伸ばします。
検者は膝のあたりをもち、脚全体を内側、外側に捻るようにします。
両方の脚を行い、硬さをチェックします。
ではでは。