アミノ酸科学の基礎知識②

皆さんこんにちは、山村です。

来週からはGWですね!!休みをつなげて8連休という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日はアミノ酸の代謝に関する基本的なお話と、それに関連した食事のお話をしていこうと思います。

 

<食事から摂取したり、体内で合成されたアミノ酸は、その後どのような運命を辿るのか??>

アミノ酸がタンパク質の構成素材として活躍しているのは先週お話しましたが、それ以外にも様々に利用されています。

スライド1

上図は摂取したアミノ酸がどのような栄養素に代謝されるのかを簡単に示した図です。

実際は様々な中間代謝物が存在し、その変換が常時慌ただしく行われていますが、ここではイメージを掴めればOKです。

摂取したタンパク質は体内でアミノ酸にまで分解された後、身体を構成するタンパク質としてだけでなく、炭水化物や脂肪にも変換することが出来ます。

脂肪は私達にとってエネルギーの貯蔵庫として非常に重要な物質ですが、一度脂肪に変換されてしまうと、脂肪からはアミノ酸や炭水化物に戻ることは出来ません(不可逆的反応)。

また炭水化物は脂肪に変換することが出来ます。アミノ酸側に点線矢印が伸びていますが、炭水化物からは非必須アミノ酸を生合成することが出来ます。

しかし先週登場した9種の必須アミノ酸を合成することは出来ないため、この変換は不完全というわけです。

 

<三大栄養素の中では、タンパク質は無敵?>

上記の様な事実から、「脂質や炭水化物だけでは生きていけないが、タンパク質だけでも生きていける」という話になります!!

ビタミン類など他にも体内合成が出来ないものもあり、そんな単純な話には勿論なりませんが、タンパク質がエネルギー供給源としても働ける非常に優秀な存在であることは明らかです。

全エネルギー源の約15%はタンパク質由来と言われています。空腹時には血糖値が下がらないようにアミノ酸から糖質が生合成されて(糖新生といいます)体循環に供給されています。

ダイエットの方法の1つとして、「高タンパク質&低カロリー」という合言葉を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?

実際こうした食事を続けると、ダイエットに有効であることは科学的にも証明されています。論文もちらほら。

A randomized trial of a hypocaloric high-protein diet, with and without exercise, on weight loss, fitness, and markers of the Metabolic Syndrome in overweight and obese women. (Appl Physiol Nutr Metab., 2007)

Effects of energy-restricted high-protein, low-fat compared with standard-protein, low-fat diets: a meta-analysis of randomized controlled trials.(Am J Clin Nutr., 2012) ← こっちは摂取脂質量にも言及しています。

こうした現象も、タンパク質をエネルギー源のメインにすることによって引き起こされていると考えられています。

 

巷で流行っているこうしたダイエット法なんかも、こうして栄養科学の基礎知識によってその効果を解釈することが出来ます。

皆さんは、炭水化物や脂質に偏った生活をしていませんか??

 

ではでは、GWまであと1週間、健康第一に頑張りましょう!

※ 今回のアイキャッチ画像は、様々な食材のアミノ酸スコアをまとめた表にしてみました。

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山村 淳貴東京大学大学院(在学中)

投稿者プロフィール

■ 生年月日:1988 年 7 月 30 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):165cm / 55kg
■ 血液型:AB型
■ 出身地:北海道札幌市
■ 経 歴:北嶺中学校→北嶺高校→東京大学(学部、修士を得て、現在は博士課程に在籍中)

大学では基礎栄養学を専攻して、実験や勉強の日々を送っています。タンパク質/アミノ酸栄養科学を専門としていますが、機能性食品開発研究などに携わることもあります。

バドミントンは大学入学時から始めて、かれこれ9年目。もっと上手になりたい!と日々練習しています!

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