指椎間距離の値が悪いとコントロールが悪くなる?

いつも「バド×チェック」をお読み頂きましてありがとうございます。

近藤です。

今回は、前回の続きです。「指椎間距離」が「バドミントンパフォーマンス」とどう関わっていくのかの考察です。

前回ご紹介したのは

指椎間距離の値が悪いと、オーバーヘッドストローク時に、身体が過剰に傾いたり、ヒッティングポイントが前にならなかったり、テイクバックで肘が下がったり、なんらんかの望ましくない動きが出やすくなる

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ということでした。

その原因は、肩の「内旋」「外旋」という動きが悪くなると他の関節で補おうとする動きが出てしまうからでした。(代償運動)

この内旋・外旋の動きがよくわかるリン・ダンのスーパースローが見れる

よーみさんの記事は超おすすめです。

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今回ご紹介するのは

・指椎間距離の値が悪いと、コントロールが悪くなってしまう。

・ショット力の低下や肩の疲労を起こしやすくなる。

ということです。

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なぜでしょうか?

コントロールが悪くなってしまう!?

コントロールって感覚でしょ?練習あるのみでしょ?っていう感じですよね。

 

そうなんです。感覚が大事なんですが、

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実は、指椎間距離の値が望ましくない場合、この感覚が低下する傾向があることがわかっています。

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この感覚のことを、「固有受容感覚」と言います。

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固有受容感とは、力加減や身体の関節の角度を感じ取る筋肉の感覚。この感覚が低下すると細かな力の調整ができなかったり、頭で想像した通りに身体が動かせなくなる。

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また、この「固有受容感覚」は疲労でも低下することがわかっています。

みなさんも経験がありませんか?練習の終盤や試合数が多くなった時など、スマッシュが沈まなかったり、いつも通りに打ってるつもりでもラインアウトになってしまったり。

これが「固有受容感覚」の低下です。コントロールミスの原因のすべてではありませんが、その一因となるでしょう。

 

ちょっと実験をしてみましょう。

①鏡の前で目をつぶってきをつけをします。

IMG_0029_2

②肩と同じ高さ、床と水平だと思うところへ腕を広げていきましょう。目はつぶったままです。感覚だけを頼りに行います。

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③そこから90°肘を曲げてみましょう。

IMG_0031_2

④その状態を動かさず、目を開けて見てみましょう。

 

自分の感覚で行ったものと実際の手や腕の位置はどうでしたか?

肘は肩より低くなってなかったでしたか?肘はちゃんと90°になっていましたか?

もし、自分の感覚と手や腕の位置が違っていたら、固有受容感覚が低下しているかもしれません。

バドミントンのプレー中は、自分の肩の位置や腕の位置なんて気にしている余裕はないはずです。感覚でやらなくてはなりません。

その感覚が低下している状態だとしたら、どうにも上手くいかないのは、想像できると思います。

これを武井壮がわかりやく説明しています(笑)

武井壮運動が上手くなるコツ

 

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なぜ、指椎間距離の値が悪くなると固有受容感覚が低下するのか?

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あまり細かく説明すると難しくなるので、ざっくり説明すると

腕の骨の付け根(上腕骨の骨頭)が望ましい位置からズレやすくなるからです。

時々、肩の亜脱臼が癖になっている人も見かけますが、こういう方も固有受容感覚が低下している可能性は高いです。

 

今回のもう一つの考察である、「ショット力の低下や肩の疲労が起こりやすくなる」もほぼ同じことが原因ですが、腕の付け根(上腕骨の骨頭)が不安定だと、肩周りの筋肉に余計な仕事を増やすこととなります。

 

馴染みのある言葉で言い換えれば

「インナーマッスルが弱いために、アウターマッスルが余計な仕事をしてしまう。」

ということです。当然、余計な仕事が増えているわけですから疲労も起こりやすいです。また、身体の関節は主に安定性を役割としているインナーマッスルがしっかりと機能を発揮してくれないと、アウターマッスルは大きな力を出すことが難しくなります。

肩を安定させるメカニズムのイラストを載せておきますので興味があればご覧になってみてください。

EPSON MFP image

 

固有受容感覚が低下している状態でコントロール練習を行うのは、非効率的ではないかと思っています。バドミントンの練習の何をとってもコントロールの要素は入ってくると思います。ですので、練習の前や試合間で、可能な限り肩の状態を良好にするプログラムを知っていて、練習に組み込んでいくことが重要ではないでしょうか?

 

次回以降は、肩の状態を良好に保つプログラムのご提案をさせて頂きたいと思っています。

もし質問などありましたら、ぜひfacebook「近藤洋」へメッセージください。

チームで指椎間距離を測定してみた指導者の方がおられましたら、ぜひ測定結果を教えてください。データがたくさん蓄積できれば、一定の指標ができあがり、改善プログラムの開発や発展につながります。専門知識がなくても簡便で再現性のあるプログラムが開発できれば、競技の発展に貢献できるのでは?と思っております。もちろん、測定結果は個人を特定できない形でけっこうです。測定結果は許可なく使用致しません。

 

 

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近藤 洋パーソナルトレーナー東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー

投稿者プロフィール

1978年11月1日生まれ
パーソナルトレーナー
東京都練馬区『痛みと姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ コア・リファイン』オーナー
二児の父親

《取得資格》
日本体育協会公認 フィットネストレーナー
バドミントン4級指導員
日本コアコンディショニング協会 アドバンストトレーナー・アスリートスペシャリスト
PHIピラティスマットⅠ&Ⅱトレーニングインストラクター
加圧トレーニングインストラクター
ランナーズフィジカルトレーナー
ランニングプロコーチ
NESAハートレートパフォーマンススペシャリスト
ランニングアセスメントスペシャリスト

《バドミントン経歴》
文京区立文林中学校
団体 関東大会ベスト8
個人 シングル東京都ベスト8

都立小石川高校
都大会に出場するも結果残せず…。

立教大学
関東大学リーグ4部→3部昇格
関東学生選手権B ダブルス優勝 シングルベスト8

高校卒業後から現在まで中学生・高校生を中心にバドミントンを指導
パーソナルトレーナーとして、一般の方〜アスリートまで運動指導する傍ら
バドミントン指導に情熱を注いでいます。

バド×チェックでは、
バドミントンを身体の使い方やトレーニングの観点から紐解いて、
皆様のレベルアップやご指導のお役に立てたらと思っています。
皆さんと同じようにバドミントン大好き人間です。
最近の悩みは息子がバドミントンではなくサッカーを始めたことです。
よろしくお願いいたします。

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