和製リン・ダンを勝手に解剖!!
こんにちは。くさまおです。
今回は桃田賢斗選手のスーパープレー集動画の解説です。全編20分ちょっとですので、今回も飛ばさないでご覧くださいね(笑)
桃田選手の最大の特徴は抜群のボディーバランスと柔軟な肩・肘・手首・指から繰り出されるしなりの効いたショットです。
まずは攻撃でのエースシーンですが、一番よく登場するのがラウンドからのクロススマッシュです。左足で斜め後ろ方向へジャンプし、上体の捻りを使ってパワーを生み出し、最後はリストと指先を使ってリバース面を作りクロスへ決めます。12分57秒のチェン・ロン選手とのラリーシーンでも相手の速いロブに対してバランスを崩すことなく、しかもアタックコースを読ませずにエースを決めています。逆に9分45秒のリー・チョン・ウェイ選手とのラリーシーンでは同じ体勢・フォームからストレートへのスマッシュでエースを取っています。
一方、フォア奥からの攻撃はドゥ・ペンユー選手とのラリーシーン1分46秒では上体をあまり捻らずに腕の振りとリストでクロスへスマッシュし、次の2分16秒のシーンでは同じシャトルへの入り方から足の入れ替えを使ってストレートへスマッシュを放っています。
桃田選手のスマッシュシーンの空中でのボディーバランスは実に見事です。このバランスでシャトルへ入られたら相手はどのコースへくるか、どんなショットがくるか全く予測が付かないハズなのです。そこからムチのようにしなりのスイングで尚且つ最後の最後で面を変えてくるのですから対戦相手はたまりませんね(汗)
一方、ディフェンスですが、ここでも抜群のボディーバランスで相手の攻撃をレシーブから逆転するシーンがあります。まずは10分25秒リー・チョン・ウェイ選手とのラリーシーンではバックサイドへ打たれたスマッシュを遅れながらも背面からリストと指を使ってクロスコートへリターンします。また11分33秒のシーンではフォアサイドへ飛び込みながらもバランスを取ってストレートのネットへシャトルをコントロールしています。
ディフェンス場面でもボディーバランスを崩さないという要素は必須なわけで、このバランスがあるからレシーブでもリターンするコースを狙って打つことが出来るのです。桃田選手のレシーブももちろん一級品なのですが、更にコースを厳しく狙えるのが林丹選手なんですね。
桃田選手はまだ20歳ですので、まだまだフィジカルの伸びシロがいっぱいあると思います。来年のリオ、そして2020年の東京では今よりもっとパワーとスピードのアップした桃田選手を見たいですね。冒頭『和製リン・ダン』と書きましたが、ちょっと失礼でしたかね(^^;もっと化け物みたいに強いオンリーワンな桃田選手になってほしいと一ファンとして願っています。バドミントン好きなおっさんに夢見させてくださいね(^^)/