全日本総合MD決勝 早川/遠藤vs平田/橋本

http://youtu.be/tRiwDl-B-No

4年連続同一カード ジャパン男子ダブルスの頂上決戦!!

こんにちは。くさまおです。

男子ダブルスの決勝は、日本ランキング1位と2位、しかも4年連続の同一カードと文字通り現在の日本男子を牽引するペア同士の対決となりました。この対決の見どころは前衛の早川選手対平田選手、後衛の遠藤選手対橋本選手です。

ナショナルチームの練習や海外遠征でも共に切磋琢磨するペア同士の対戦ですから、お互い手の内を知り尽くしているのか、やはり序盤から一進一退の展開となります。その中でも今回は平田選手の動きの良さに目を引かれました。読みが冴え思い切りよく前衛でラケット振れているのが印象的です。逆に早川選手はタイトルを守るプレッシャーなのか、少し慎重に前衛をこなしているように思えます。その分11-9平田・橋本ペア2点リードでインターバルを迎えます。

インターバル明けからも平田選手の前衛がラリーの主導権を奪うと、橋本選手の後衛からのジャンプスマッシュが豪快に炸裂し15-11とリードを広げます。橋本選手のジャンプスマッシュは両足の踏み切りからの上体の捻りが大きくパワーを生んでいますので注目してください。これが体全体を使って打つスマッシュですね!

ここから早川・遠藤ペアも早川選手が前へ出るスピードを上げて反撃に出ます。またディフェンスもそれまでになく攻撃的にレシーブしだします。16点目を奪った早川選手のレシーブはボディー回りのアタックを上体を上手く合わせることで上からドライブリターンを相手コートへ押し込んでいます。

16-16からも一進一退の展開が続きます。ここからも見どころ満載ですが、18点目を奪った遠藤選手のスピードのある運動量豊富な連続アタックは遠藤選手の大きな武器ですね。また、19点目の平田選手のサーブレシーブは実にクレバーなコースをついています。サーバー早川選手のボディーへ配球しているのですが、ここはラケットの長さが邪魔になって本当に打ちにくいのです。

当然のように延長へ突入したこのゲームでしたが、最後に勝敗を分けたのも平田選手の前衛でした。相手のレシーブコースを完全に読み切り、ネット前に壁を作ってカウンターで打ち込み24-22で平田・橋本ペアがこのゲームを先取します。

2ゲームに入って後が無い早川・遠藤ペアは遠藤選手が積極的に前衛で仕掛け4-1とリードを奪います。遠藤選手の前衛のスキルアップは世界の舞台で勝ちだした大きな要因ですよね。リードを奪われた平田・橋本ペアも今度はドライブ戦で逆襲に出て、すぐに追いつきます。4点目を奪った平田選手のドライブはシャトルへのポジショニングが良く、タメを作って相手を前へ誘い出しておいてから放っています。実に巧みですね。ここからは遠藤選手の後衛の特徴も出てきます。遠藤選手はバネの効いた跳躍で高い打点から緩急を使ってスマッシュを打ち込みます。これで相手のレシーブを翻弄するのですね。インターバルは11-10早川・遠藤ペアリードで迎えます。

インターバル明けからも若干のリードを早川・遠藤ペアが保ってゲームが進みます。もっとリードが広がってもおかしくない展開であっても、今回の試合を通して早川選手サーブ→平田選手の場面でことごとく連続ポイントを潰されていることがキーポントですね。サーブを打った瞬間からお互いがお互いの球を読み、駆け引きする訳ですが、この試合に限っては早川選手は平田選手との相性が非常に悪く、嫌がっていたように思えました。このため早川・遠藤ペアは試合の流れを掴めそうで掴めない展開が続いたと分析します。

このゲームも当然のように延長に突入しますが、20-20の場面で今度は早川選手が吹っ切れたように思い切りよく前衛で相手のリターンを読み切って叩きゲームポイントを奪います。次のラリーでは逆に平田選手が思い切りよく前へアタックをかけて出ますが、痛恨のミス。22-20で早川・遠藤ペアが奪い返します。

ファイナルゲームに入って、2ゲームで勝ちきれなかったショックもあるのか平田・橋本ペアのスピードが落ちます。そこをすかさず攻め6-1とこの試合最大の5点リードを早川・遠藤ペアが奪います。ここから平田・橋本ペアも配球の高さの変化を使い食い下がり長いラリーの応酬となりますが、11-8早川・遠藤ペアリードでインターバルを迎えます。

インターバル後にはまず、橋本選手が意地を見せ、連続スマッシュで10-11と追い上げます。しかしここから早川選手の前衛が冴え出します。スピードに加えて前からのアイデアのあるショットは必見です。これで早川・遠藤ペア二人のリズムが実に良くなり、結局21-13でこのゲームを奪い早川・遠藤ペアが3年連続の王者に輝きました。

ダブルスにおいてラリーの主導権を握るのは前衛の役割です。読み・スピード・アイデアそして思い切り。この試合の前半は平田選手の前衛が本当によく機能しました。逆に後半は早川選手の前衛が冴えました。紙一重、実力伯仲の中、勝敗を分けたのは2ゲーム目の延長での早川選手の勝負勘だったように思います。やはりトマス杯での経験は大きいのではないでしょうか。

今の現役の選手たち全員を選手のOBとして、また指導者として応援しているのですが、この試合に登場した早川選手と平田選手には特別な想いを持って応援しています。早川選手は高校の後輩に当たるのですが、ちょうど私が現役を引退して関西へ戻った時の高校生なので、幾度となくスパーリングしました。その当時からバンバン前衛で食らいましたけどね(^^;平田選手は実業団の後輩ですが、私が現役の時に富山の中学生だったのです。練習も度々一緒にしたのですが、ある日、平田少年が私の家の近所のスーパーをウロウロしていたので、後ろから近づいて行って『コラっ!何してんねん!』って脅かしてイジったことがありました。懐かしいですね(^^♪二人とも私が踏み台になれたか分かりませんが、益々世界で活躍して欲しいと思っています。

みなさん良いお年を~(^^)/

 

 

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鈴木草麻生元日本代表

投稿者プロフィール

元日本代表

■生年月日:1970年2月10日
■出身地:滋賀県
■経歴:比叡山高校~同志社大学~NTT関西~トナミ運輸~三菱電機(監督)
※元日本代表
■資格:日本体育協会公認コーチ、YONEXアドバイザリースタッフ
■ブログ:ぐるぐるパンチ(www.gurugurupunch.com

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