おはようございます、バド×Foods くだもの担当のうえきです。
12月も3週目に入り、忘年会シーズン真っ只中といったところでしょうか。お酒の席に二日酔いはつきものですよね?笑
、ということでぶどうに続いて2回目のお酒対策ですが、タイトルにも書いてます「なぜ柿が二日酔いにいいのか」を今週はお伝えできたらと思います◎
改めて「二日酔い」について
二日酔いとは 、「自身のアルコール代謝量の限界を超えた飲酒によって生じる不快他な身体的状態」のことです。
主な症状としては
頭痛・吐き気・からだのダルさ
などが挙げられます。人によって症状は様々かと思います。
(私は頭痛がメイン症状です…)
この不快な身体的状態の原因は「アセトアルデヒド」という物質が原因と考えられています。
体内に入ったアルコールは胃や小腸から吸収されて全身に拡散したあと、肝臓でそのほとんどが代謝され、
アルコール → アセトアルデヒド → 酢酸 →(TCAサイクル)→二酸化炭素+水
という過程を辿って最終的に二酸化炭素と水になります。代謝されなかったアルコールは汗・尿・呼気としてそのまま外へ出て行くそうです。お酒臭いのが隠しきれないのも無理がないことだったんですね。
ここで出た二酸化炭素と水が植物の光合成で糖類になって、植物の糖類(と菌類の作用)からアルコールができて、また人間の体で代謝されて二酸化炭素と水に戻る。
という一連のサイクルが、今日も赤提灯の下で始まっているのかもしれません。
注目の栄養素 と 見込める効果 :カキタンニン【血中アルコール濃度の低下】
<まとめ>
◎飲む前に柿 :アルコールの体内への吸収をブロック
◎飲んだ後にも柿 :カキタンニンとビタミンがアルコールの分解をお助け
(柿が悪酔い防止に効果があるという結果になった研究成果 参照元)
<解説>
カキタンニンは4種類のカテキンがポリマーになったもので、分子量は13,000-15,000。結構大きい分子です。
この「-OH」の部分がタンパク質やセルロースなどの大きい分子と結びつきたがる性質があるため、消化器官内で膜を作り、アルコールの吸収を阻害しているのではないかと考えられています。
また、柿の渋を抜くのにアルコールが用いられる理油の一つは、可溶性タンニンがアセトアルデヒドとくっつくことで不溶性になり渋みを感じなくなる ことです。
渋い柿は食べれないので食べている柿のタンニンは不溶性ですが、食べた後は胃液の作用でその一部が可溶性に戻って、アルコール由来のアセトアルデヒドとくっつき不溶性に戻る過程でアルコールの排出に役立っているとも言われています。
また、柿に含まれるビタミンなどが、TCAサイクル(ゴールデンエイジ:丸山さんのとこの画像にも入っています)の反応促進に役立っているため、ここでも結果としてアルコールが無毒化されやすくなっています。
特に ビタミンB1, B2, B6, B12, C, 葉酸, ナイアシン, ビオチン あたりが役立っています。
柿の栄養素。見てみてください (※3)
このビタミン・ミネラルの項目の多さ!わずかづつではありますがアミノ酸もバランス良く含まれており、過去には柿のアミノ酸スコアが91(※4)と判断されたときもあったみたいです。
加えて。
いろいろ見ていたなかで、お酒が体から抜けるまでの時間を調べる計算式をみつけたのでついでに転載します。
飲酒運転がいけないのは十分に承知していても、どうしても車で帰らざるを得ないときは以下の式を参考に、できれば柿をお供にしていただき、十分な水分と休養をとってから車で帰ってくださいね。
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① 身体が1時間に消化できるアルコール量を計算する
体重(kg) × 0.1 = 1時間に分解できるアルコール量(g)
↓
② 飲んだ純アルコールの量を計算する
[ アルコール度数 ÷ 100 ] x 量(ml)× 0.8(アルコール比重) = 純アルコール量(g)
(*アルコール比重は、エタノールの0.792gを0.8gとして設定しています。)
↓
③ 飲酒量からアルコールが抜ける時間を計算する
②の純アルコール量 ÷ ①の1時間に消化できる量 = 飲んだアルコールの消化時間
例⑴ 50kgの人がビール350mlを1本飲んだ場合→ 14g÷5g/時=約2時間50分
例⑵ 60kgの人がワイン120mlを2杯飲んだ場合→ 23g÷6g/時=約3時間50分
例⑶ 70kgの人がビール500mlを2本飲んだ場合→ 40g÷7g/時=約5時間40分
(※この式を信じて頂いた結果、飲酒運転で捕まったり事故にあわれてしまっても何もできませんのであくまで参考に止めてください)
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来週は柿を使ったアルコール対策レシピを紹介できたらと思います。
ここまで読んでもらってありがとうございます!
参照元
(※6) お酒が体から抜けるまでの時間を知ってますか?「お酒の雑学」
(※10) 柿による悪酔い防止の生理学的研究 の生理学的研究
(※11) Excite お酒の前と後で、摂取すべきものは違う?
リッピンコット 生化学 原書4版
最新栄養化学 朝倉書店 野口忠ほか著
(「(cf※)」でリンクを貼ってある参考にしたサイトには抜粋した以外にもおもしろいことが書いてるので興味が湧いたらのぞいてみてくださいね◎)
P.S.
まずはじめに、前回の反省がいかせず記事の投稿が遅れてしまったこと、申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。
うちの周りでもすでに3回、雪が積もっています。
ところでみなさんは「カマキリの卵でその年の積雪量がわかる」という噂、聞いたことありますか?
どうやら科学的根拠はなさそうなのですが、去年、9割が大雪(身長160cmのおなかくらい)予想で、実際大雪になったのをみて今年も気にしていました。
あくまで「うち近辺・うえきの主観」の判断ですが、今年は低い位置にあるものが多かったです。 雪が降るって寒そうですが実は雪が降らないときのほうが冷え込むんです。
今年はどうやら冷え込みそうであると今から構えています。 寒いときに準備運動しないといろいろ切れちゃいますもんね。
それでは今週も楽しくバドミントンしましょー♪