http://youtu.be/8sEPjNIC0K0?list=PL0qOoxVup5gzBPQEJhYuGlmlG1CkDxrTC
意地とプライドを賭けた相手とそして風との戦い。
こんにちは。くさまおです。
今回は韓国で行われたアジア大会男子ダブルス決勝の動画です。対戦カードは現在の世界の二強と目されるペアの対戦です。
また、韓国開催での大会ですのでインドネシアペアにとっては完全アウェーの中での試合となります。
まずは画面手前のコートが風上になることを頭に置いて映像をご覧ください。
1ゲーム序盤はお互いに風の感覚が掴めず、単発なサーブ周りでのポイントで試合が推移していきます。しかし、5点を過ぎたあたりから流石にお互いのペアが対応しだしラリーが急に激しくなっていきます。
11-10インドネシアペアリードでインターバルを迎えますが、ここから風上コートのインドネシアペアがネット前での主導権争いをモノにしてこのゲームを21-16で先取します。
2ゲーム目に入り一進一退の展開となりますが、風下でもネット前で主導権を握りたいインドネシアペアに対し、韓国ペアはネットとハーフの使い分けをして相手を前に出させません。5-5の時のユ・ヨンソン選手は一度ネット前へ相手を誘い出し、もう一度ネットと思わせておいてバックハンドからハーフへ強めのストレートドライブを放っています。アッサン選手はこれに対応出来ず失点しています。
11-9韓国ペアリードでインターバルしてからも韓国ペアのショットがよく沈みラリーを優位に展開していきます。14-10までリードが広がりますが、ここからインドネシアペアが逆襲し15-15となります。動画41分05秒のセティアワン選手のプレーは上体をスウェーさせてラケットスイングのスペースを作り出し、強いドライブを相手コートに放っています。このような野性的な身のこなしはセティアワン選手の特徴であり、最大の武器なので注目して見てください。
一進一退の展開でゲームが進んだゲームでしたが、終盤韓国ペアがスピードアップし、風上を利用して猛攻撃。攻め切ってこのゲームを21-16で取り返します。試合序盤からの観客の『テーハミング♪』の大合唱は最高潮です。
ファイナルゲームは序盤から激しいラリーの応酬でお互いに国の威信や自らのプライドを賭けてこのタイトルに執念を燃やしていることが伝わってきます。
風上で絶対に攻めたいインドネシアペアなので、セティアワン選手が積極的にネット前で仕掛けますがミスが続き11-9韓国ペアリードでチェンジエンドを迎えます。風上のネット前はシャトルがネット側へ戻ってしまう(自分から離れていく)ので、対応が本当に難しいのです。
この時点でゲームの後半をリードして迎える韓国ペアが圧倒的に有利だろうと私の勝手な予想は見事に裏切られることになります。ゲームはまたしても一進一退の展開で17-17となります。ここからインドネシアペアがスピードアップしラリーの主導権を握ると風下にも関わらず猛アタックを繰り返します。攻撃は最大の防御なり!!『効かなくても決まるまで打ったるで!!』という声が聞こえてきそうなほど気迫に溢れた連続攻撃でした。結局21-17でインドネシアペアの勝利となりました。
この動画には二人の黒縁メガネの男性が登場します。一人は途中微妙なジャッジをしたサービスラインジャッジのお兄さん。もう一人は水色のジャケットを纏った小太りのおじさん。なかなか良い味出しているので、是非見てくださいね。オッパカンナムスタイル(^^♪