おはようございます◎バド×Foods くだもの担当のうえきです。
最近、友だちがつぶやいてた「ぶどう、一粒どう?」がどうしても頭から離れないのはこの記事が頭にあったからかもしれないと気がつきました。
そう、ブルーベリー、ネクタリン、梨、に続いては ブドウ です。
さて、第5回の記事でちらっと書きましたが、今年はブドウが不作なのです。
今のところ長野県でしか栽培できない「ナガノパープル」は昨年に続き、割れてしまう粒がたくさんで、台風が直撃せずとも大変なことになってます。
少し見た目が悪くても美味しいものが農家の人に利益が出る価格で販売され、それを買って幸せを感じてもらえる世の中になればなーと強く思った次第です。
※前置きが長くなりますが、うちではブドウは栽培していないためいい感じのブドウの写真がないんですー(泣
そこで今回は最近仲良くなった同じ須坂市内のブドウ農家、伊藤ブドウファームさんに許可を得て写真をお借りしています。
(facebookページに「いいね!」して頂くと、伊藤さんによる他では見れないブドウ情報の更新頻度があがると思います。よろしくお願いします。)
膨大な面積で30種類以上のブドウを栽培、土日は毎週青山のファーマーズマーケットでぶどうを販売していらっしゃいます。(土日のバイト募集してるので興味ある方連絡ください!)
では、伊藤さんちの種々のブドウを眺めながら、いつも通りの長文ですが、よろしくお願い致します。
ブドウについて (見た目・旬・おいしさの判断)
ブドウは紀元前から栽培され、ローマ帝国の拡大とともに広がったようです。
収穫期は須坂市だと品種によって7月〜12月上旬くらいです。
皮の色よって、大きく分けて「赤」「黒」「緑」の3つに分けることができます。
日本での生食用だと黒と緑の品種が多いですが、最近は赤いのも増えつつあります。
マニアックな話になりますが、この色づきは一つの遺伝子群の発現量に比例していて、たくさん発現するほど色づきが濃くなってくるんです。
なので何年か先には今より色のバリエーションが増えてるかもしれません。
次にブドウのおいしい見分け方と保存方法です。
<おいしい見分け方>
色: 黒・赤系は色の濃いもの。緑系は黄色に近いもの。
形:粒にハリがあって、表面の果粉(プルーム)がより落ちていないもの。
(プルームは触るとどうしても落ちてしまうものなのである程度まではお許しください。)
軸:太くてシワがないもの。新鮮さを重視したい場合は軸が緑色のもの。
ちなみに、軸を持ってぶらーんとさせたときに上にくる方の粒が甘いとされています。上の写真だと葉っぱのある方が糖度が高いです。
<保存方法>
他の果物もそうなのですができれば洗わずに冷蔵庫へ。プルームや表面のワックスがくだものの鮮度を保ってくれます◎
注目の栄養素 と 見込める効果 監修:山村先生
まずは栄養成分表をどうぞ。ブドウは房きりや摘粒で実の数を減らしますが、作り方によっては1房1.2kgにもなる巨大ブドウも作れるみたいです♪
今回ご紹介するブドウに比較的多く含まれ、運動に役立ちそうな栄養成分2つを、疲労回復などと絡めてご紹介します。
「◯栄養素の名前 可食部100gあたりの含有量/1日の摂取目安、目標量 【見込める効果】」
① ブドウ糖 約15g/100g 空腹時血糖値 80-100mg/dl 【エネルギー源】
「ブドウ糖」の名前の由来はブドウに沢山含まれているところから来ています。
ヒトの細胞はブドウ糖=グルコースからエネルギーを作り出しているので疲労回復にはもってこいです◎エネルギーを取り出す際には、TCAサイクルという代謝経路を通ります。
代謝経路というのは生体内で起こる化学反応の道筋みたいなものです。その道筋を辿ると、道の脇から差し入れがあったり気づけば一部が抜き取られたりして、グルコースが別の名前のものに変化します。
道筋(=代謝)の途中(=中間)の物質を「中間代謝物」と言いますが、TCAサイクルの中間代謝物にはクエン酸、リンゴ酸などがあり、同じように疲労回復効果が期待されます。
ちなみに、グルコースはTCAサイクルと電子伝達系という代謝経路をへて、最終的にはエネルギーと二酸化炭素と水になってしまいます。
② ポリフェノール 約10g/100g 上限:?g 【抗酸化作用≒筋肉の老化の遅延】
ブドウの皮にはポリフェノール類が豊富に含まれています。
アントシアニン、フラボン、カテキン、これらもみんなポリフェノールです、ポリフェノールのWikipediaの定義は以下のようなものです。
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ポリフェノール (polyphenol) とは、ポリ(たくさんの)フェノールという意味で、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基(ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環に結合したヒドロキシ基)を持つ植物成分の総称。
ほとんどの植物に含有され、その数は5,000種以上に及ぶ。光合成によってできる植物の色素や苦味の成分であり、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きを持つ。
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そしてその下にある「フレンチパラドックス」という言葉、きいたことありますか?。
意味としては、フランスを始めとしたヨーロッパ諸国は、比較的脂っこい食生活をしているにも関わらず、心疾患などの血管系の病気にかかりにくい、という逆説(パラドクス)です。
この理由として、ヨーロッパ人は普段から食事の際にワインを飲んでいることが指摘され、特に赤ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化作用が原因ではないかと考えられています。
ワインは皮ごと潰した上に煮詰めてるので効率よくポリフェーノールがとれるんでしょうね◎
また疾患だけでなく、ブドウに含まれるレズベラトロールと呼ばれるポリフェノールには、SRIT1と呼ばれる遺伝子を活性化する作用も報告されており、結果的に寿命の延長に寄与するのではないか?
と言われています。レズベラトロールはサプリメントとして売り出され始めているという実績もあります。
。。。疲労回復、抗酸化作用、果ては寿命延長まで効果があるかもしれない。紀元前に引き続き、これからも運動しながらブドウと仲良くしていきましょー◎
参考文献
最新栄養化学 朝倉書店 野口忠ほか著
(「(cf※)」でリンクを貼ってある参考にしたサイトには抜粋した以外にもおもしろいことが書いてるので興味が湧いたらのぞいてみてくださいね◎)
P.S.
この記事の更新の時間は月曜日の0時なのは知ってます。
でも書き出しは「おはようございます」としているのは私がバドを始めた高校が、「その日はじめて会った人には おはよう という」という校風?があったからなのです。(同じ出身校の方ご指摘あればお願いします!)
個人的に気に入っているのでこれからも続けようと思います。
それでは今週も楽しくバドミントンしましょー♪